うさたんの投資ブログ

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決算分析【アルトナー/2025年3Q決算】(決算日:2024/12/9)

 

こんにちは!うさたんです♪

 

アルトナーの2025年1月期3Q決算が2024/12/9に発表されました。

 

本記事では、アルトナーの3Q決算について簡単にですがご紹介したいと思います。

 

本記事がきっかけで皆様の投資判断の一つとして、参考になれば嬉しいです(*^▽^*)

 

アルトナーについて過去記事でご紹介しています♪
ぜひこちらの記事もご覧いただけたら嬉しいです♪

usausa-toushi.com

 

 

 

 

結論

 

本記事の結論

①今回の3Q決算は、とても良い結果だった
・売上高は前年同期比9.3%上昇
・営業利益と経常利益は16%上昇
・四半期純利益は15.9%上昇
⇒売上高が上昇した理由は、主要顧客からの要請が増えたことや、稼働人員が上回ったため

②各利益の業績予想に対する3Q決算の進捗率は、80%前後
・売上高や営業利益等、進捗率は順調である
・次回の本決算で100%達成できるか引き続き注目する
・達成できれば配当金予想の上方修正や株価上昇が期待できる
⇒次回の本決算で100%達成になるのか、要注目

 

③10期連続増配予想
・株主還元に力を入れている
・売上高や各利益増益や今期本決算の結果次第で配当金の増配も期待できる

④投資に対するリターンに期待
・研修施設の増床や採用関連の投資を行い、将来的な人的資本強化を行っている
・人的資本強化により、来期以降、売上高の向上や利益増益に繋がることに期待できる

⑤株価は年初来で下落気味
・2008年から現在までの長期で見たら、株価は右肩上がりで上昇している
・年初来では株価が下落傾向にある。ただし、直近は上昇していることがわかる
・企業業績が優良のため、業績と関係なく株価が下がるタイミングがあれば、買い増しを狙いたい

 

 

2025年3Qの実績

 

  売上高 増減率 営業利益 増減率 経常利益 増減率 四半期純利益 増減率
25年3Q 8,255 9.3% 1,353 16.0% 1,364 16.0% 951 15.9%
24年3Q 7,553 9.6% 1,166 25.0% 1,176 24.8% 820 25.6%

※売上高と営業利益、経常利益、四半期純利益の単位は百万円

 

すごーい!全体的に大きく上昇してる!営業利益が16%も上昇してるのって、何でだろう?販管費が少なかったのかな??

3Q決算の業績はとても順調で良い決算だったと思う。それぞれ上昇した理由が気になるね。上昇した理由についてこれから見ていこうか

 

売上高が9.3%上昇!その理由について

 

売上高が前年同期よりも9.3%上昇しました。

主な理由として、次の通りです。

 

・主要顧客である自動車関連メーカーの開発が活発
カーボンニュートラル実現に向けた、電気自動車、ハイブリット車、燃料電池自動車等の開発が活発

半導体製造装置関連メーカーからの技術者要請が旺盛

⇒生成AI向けの半導体需要の拡大が大きく影響

 

理由を一言でいうと、ニーズに応えているからだといえます。

 

地球温暖化(地球沸騰化)の問題・対応は、各企業に強く求められています。特に自動車は対策すべき事柄が多く、燃料や排気ガス問題があります。カーボンニュートラル実現を目指すために自動車の開発が活発になり、その結果、アルトナーの売上高上昇に繋がりました。

 

昨今で生成AIが話題になっています。生成AI向けの半導体を扱うためには知識が必要です。その知識を有する専門性の高い技術者の存在がとても大きく、要請の増加が売上高上昇に繋がりました。

 

アルトナーの「モノやサービス」が売れるということは、各種企業が抱える問題の解決に繋がる答え(ニーズ)を持っており、その答えの質が高いからこその結果だと思います。
※質が低いと、需要が無くなることや、価格競争により売上高低迷になることが考えられます

 

売上高は各利益の源泉なんだ。売上高が上がれば、当期純利益も増え、配当金の増配になる可能性が高まるんだ。

今後も売上高上昇に期待だね♪

 

 

営業利益が大きく増加した理由

 

今期3Qの営業利益が増益になった理由は、売上総利益が大きく上昇したことにより、販管費の上昇分をカバーしたからです。

 

具体的にはどのようになっているのかについて、損益計算書の中身から見てみましょう。比較として、昨年度分も載せます。

 

売上総利益販管費=営業利益


3,079,230-1,726,075=1,353,155 (今期3Q)
2,682,537-1,516,073=1,166,464 (24年3Q)

売上総利益の上昇分が販管費の上昇をカバー(吸収)することによって、24年3Qよりも営業利益がプラスになった。

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売上総利益
今期3Q 3,079,230千円
24年3Q 2,682,537千円


販管費
今期3Q 1,726,075千円 (+210,002千円)
24年3Q 1,516,073千円


■営業利益
今期3Q 1,353,155千円
24年3Q 1,166,464千円

 

今期の販管費*1は、昨年度よりも上昇していることがわかります。ですが、営業利益は昨年度より大きく上昇しています。

 

その理由は、売上高の上昇により、売上総利益が昨年度より上昇したことにより、販管費の増加分を吸収(帳消し)したからです。

 

営業利益は、本業でどれだけ稼げているかがわかります。アルトナーの営業利益が高い事から会社の稼ぐ力が高く、今後もアルトナーの利益増益が期待できます。

 

業績予想に対する進捗率
  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益 EPS
25年本決算(予) 10,656 1,693 1,700 1,178 110.92
25年3Q 8,255 1,353 1,364 951 89.54
進捗率 77.5% 79.9% 80.2% 80.7% 80.7%

※売上高と営業利益、経常利益、四半期純利益の単位は百万円
※EPSとは、1株当たり当期純利益のこと。単位は円。

 

今期3Qの進捗率は、売上高や営業利益等、80%前後で順調です。次回の本決算で業績予想に対する今期利益の結果が100%を超えると、上方修正となります。

上方修正の結果、株価の上昇や、配当予想の上方修正があるかもしれません。

引き続き、次回の本決算の結果を確認したいと思います。

 

 

 

配当金実績

 

出典:『'25年1月期 第3四半期決算短信 補足説明資料』
 < https://www.artner.co.jp/asset-ir/download_file/2025_q3_supplementation.pdf >

 

アルトナーは10期連続増配中です。このことからアルトナーの株主還元に力を入れている姿が伝わります。

 

過去は未来を100%保証することはないですが、配当金を増配し続けているという実績があることに変わりはありません。
※増配しつつ設備投資等を行うのはとても大変です

 

これらの実績から、今後の株式の買い増しや保有の投資判断の参考にしたいです。

 

配当性向は50%で丁度良い割合になっています。余力は将来の売上高上昇に繋がる投資に利用してもらいたいです(*^▽^*)

 

 

 

将来性や今後の投資判断について

 

今回の決算短信や決算説明資料から、私が思うアルトナーの将来性や、私自身の投資判断について簡単にご紹介します。

※注意点うさたん自身の考えによるものなので、ご参考までにお願いしますm(__)m

 

今後に期待大♪アルトナーが行った投資に対するリターン

 

2025年1Qから今回の3Qの決算短信に、アルトナーが行った投資について記載があります。具体的には次の通りです。

 

「利益面においては、研修施設の増床関連費用、採用関連投資費用等があった」

 

これは、アルトナーが人的資本に力を入れるための投資です。
※将来的なリターンを得るための投資を行ったことを意味しています。

 

「研修施設の増床関連」と「採用関連」に投資することで、アルトナーで働く人材(人的資本)の成長に力を入れていることが伝わります。研修施設の増床で、より多くの研修の実施が実現でき、採用を積極的に行うことで更なる稼働率上昇が見込めます。

 

その結果、人的資本が長期的に底上げされ、売上高の向上や利益増益に繋がることが想像できます。これらは単発的な効果ではなく、長期的に効果が続くことが見込まれます。

 

これらの投資に対するリターン(費用分以上の回収)がいつになるのかはわかりません。最短で今年や来年度に回収できる可能性もありますが、数年後になる可能性もあります。

 

そのため、長期的に株式を保有し続けたいですね(*^^)v

 

ポイント!もし投資費用が原因で営業利益が減益になったら?今期3Qの決算では、研修施設増床や採用関連の投資による費用は、売上高の上昇でカバーできました。ですが、次回以降の決算で売上高でカバーしきれず、営業利益が減益になる可能性もあります。そのような場合、株価が大きく下がるかもしれません。

このような時、私たちはどのように考えれば良いのでしょうか。

上記の場合、私は投資判断的には問題ないと判断し、下がった株価が、買いたい株価であれば買い増しを狙います。

問題ないと判断できる理由として、長期的に見た場合、「営業利益の減益」<「来期以降、人的資本の成長による営業利益増益」を期待しているからです。

もちろん営業利益の増益が100%約束されているわけではありません。ですが、投資に対するリターンは、とても期待できます。

私たち投資家も、リスクが伴う「株式」を保有することで、リターンを得る可能性があります。企業も同じく、様々な投資を行う事でリスクを負いつつ、リターンを狙っています。

長期的な目線で投資のリターンを期待したいです(*^▽^*)

 

次回の本決算に期待大

 

今期3Qの進捗率が約80%前後のため、次回の本決算で100%を超えるか、とても気になります。

 

もし進捗率100%以上の場合は、業績予想の上振れにより、上方修正が期待できます。上方修正から、来期2026年度の配当金の増配も可能性として考えられます。

 

次回の本決算、とても楽しみです♪

 

 

 

アルトナーの株価と買い増しタイミングについて

 

私が思う、アルトナーの株式の買い増しタイミングについて、ご紹介します。

 

まずは、株価についてチェックします。
全期間と年初来の株価チャートを見てみましょう。


■全期間の株価チャート

 

全期間で見てみると、株価が右肩上がりで上昇していることがわかります。右肩上がりで上昇しているということは、評価されていることがわかります。長期的に保有するには、とても安心できる株価推移ですね。

右肩上がりで順調だけど、株価が高くて買い増しし辛いのが悩みだよ…


■年初来の株価チャート

 

今年の3月に2,600円の高値を付けた後は、株価が下落しています。8/5に約1,600円程まで下がりましたが、その後12月まで緩やかに上昇しています。直近で1,700円前後まで株価が下落したタイミングがあります。短期的に見てみると、株価チャート的に安めだと思いますので、そのあたりで買い増しが良いと思っています。

 

業績と関係なく下がるタイミング(例えば思惑や米国の景気に影響等)があれば、買い増しを狙いたいね。

長期で見たら買い辛いと思ったけど、年初来で見たら、今は買いやすい株価かも♪高配当株投資は株価が安い時を狙って買い増しするんだよね!株価が下がれば買い増しを狙う!

 

 

 

おわりに

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございます♪

 

今回の3Q決算から売上高や各利益(営業利益や四半期純利益)が上昇していることがわかりました。

 

また、アルトナーは10期連続で配当金の増配を行い、株主還元に力を入れています。そのため、長期的に保有し続けたい企業の一つです。

 

次回の本決算で更なる利益増益になれば、配当金の増配に期待できます。もし株価が下がるタイミングがあれば、積極的に買い増しを狙いたいなと思います。

 

今回の3Q決算を受けて、次の本決算でどのような結果になるのか要注目です。本記事が、各自で取るべき投資判断の一つの材料になれたら嬉しいです(*^▽^*)

*1:販管費とは、販売費及び一般管理費の略称で、企業が事業活動をする際に発生する販売費及び一般管理費のこと