こんにちは!うさたんです♪
ダブルスタンダードの2025年3月期本決算が、2025年5月13日に発表されました✨
本記事では、ダブルスタンダードの本決算について振り返りたいと思います!
皆様の気付きや、株式購入前の投資判断の一つとして、参考になれば嬉しいです(*^▽^*)
来期の配当金が10円増配になるから嬉しいな~♪
でも、来期の業績見通しが悪いことが気がかりだよ💦
これらについてじっくり見ていこう!
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2025年本決算の結果(決算サマリー)
決算サマリー(増収・増益✨)
出典:ダブルスタンダード『2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)』
連結経営成績(売上高や営業利益等)が前年度より大幅にアップしています!
売上高は11.9%アップし、営業利益、経常利益、当期純利益も10%前後増益です。
なぜこのような結果になったのか、簡単にですが振り返ります。
1.既存顧客からのアップセル・クロスセルの拡大✨
既存顧客に対する追加提案(アップセル)や関連サービスの販売(クロスセル)が順調に進み、売上が前年同期比で14.0%増加した。
新規顧客の獲得も堅調で、顧客基盤が拡大したことが増収に大きく影響した。
※アップセルとは、一言で言うと「今買おうとしているものより、少しだけ良いものを勧める」ことです。つまり、今買おうとしている商品やサービスよりも、もっと高いグレードや上位モデルを勧めることです。
※クロスセルとは、一言で言うと「一緒に別の商品もどうですか?と勧める」ことです。つまり、関連商品を追加で勧めることです。
2.主力サービスの拡販と高利益率の維持✨
高収益な主力サービスの販売が好調で、利益率の改善効果も継続した。
これにより営業利益・経常利益ともに大幅な増益となった。
既存顧客に対してグレードアップした主力サービス・商品を提供することで増収増益になったんだ
たしかに、本来は販管費をかけることで売上高アップを狙うけど、それが少なく済むのは強みかもしれないね
来期の見通し(減益の原因と対策)
今回の本決算でここが一番気になるところです。
まずは、来期の2026年の見通し(予想)と、ついでに過去5年間の結果について見てみましょう。
売上高 | 増減率 | 営業利益 | 増減率 | 経常利益 | 増減率 | 当期純利益 | 増減率 | EPS | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26年:予 | 6,500 | -18.8% | 2,000 | -23.3% | 1,980 | -24.1% | 1,386 | -22.2% | 102.55 | -22.2% |
25年通期 | 8,000 | 11.9% | 2,606 | 12.9% | 2,608 | 13.6% | 1,782 | 7.7% | 131.87 | 8.1% |
24年通期 | 7,147 | 3.4% | 2,309 | 8.9% | 2,296 | 8.8% | 1,654 | 1.8% | 122.03 | 1.9% |
23年通期 | 6,911 | -2.3% | 2,121 | 20.7% | 2,111 | 20.6% | 1,625 | 50.2% | 119.74 | 50.2% |
22年通期 | 7,077 | 60.4% | 1,757 | 58.6% | 1,751 | 57.3% | 1,082 | 44.8% | 79.74 | -27.5% |
※単位:百万円(EPSは円)
26年通期(予想)について、25年通期と比べると、約-20%程下がる見込みです🌀
これについて、たしかに短期目線(来期)ではマイナスですが、長期目線で見た場合において、問題はない認識です。
まずは、減益予想について詳しく見ていきましょう。なぜ、これほど減益になってしまうのでしょうか。理由は2つあります。
1.主要取引先との取引終了🌀
ダブルスタンダードは、2023年8月に主要取引先との契約終了を発表しました。
2年前に発表した内容がついに影響をもたらす結果になりました💦
この取引終了は、売上高・利益の一定割合を占めていた大口顧客の離脱であり、業績への影響が避けられません。
2.外部環境の変動🌀
IT・データ活用サービス市場は競争が激化しており、顧客のニーズや市場環境の変化に迅速に対応する必要があります。
主要顧客の契約終了と相まって、外部環境の変動が業績にさらなる不確実性をもたらしています。
それでは、来期の減益について、どのような対策があるのでしょうか。
主に次のような対策を実施すると表明しています。
1.収益基盤再構築の必要性🖋
主要取引先への依存度が高かったことから、新たな収益源の確立が課題となっている。
また、新規顧客獲得や既存サービスの拡充により、影響の最小化と早期回復を目指している。
そのためには、持続的成長には収益ポートフォリオの多様化※が不可欠である。
※収益ポートフォリオの多様化について、具体的には、①既存ビジネスの拡張(アップセルやクロスセルに力を入れる)や、②新規事業領域への参入、③シナジー効果の追求、④M&Aの活用が考えられます
2.今後の対応方針🖋
主要取引先との取引終了のリカバリー対応を重点課題と位置付け、全社を挙げて新規案件の獲得や新サービスの投入を進めている。
これらの取り組みの成果が業績に反映されるまでには一定の時間(来期中いっぱい)を要する見通しである。
来期は業績が悪くなるんだね💦
残念だけどね。でも、永遠に右肩上がりで上昇し続けるのはとても難しんだ。山あり谷ありで進みながら成長するものだよ
たしかにそうかも…
それに今の段階では予想だからね。長期的に見て利益増益&配当金の増配に期待したいな
長期で見たら成長しそう!だって、ダブルスタンダードのサービスはニーズが高いから巻き返してくれるかも♪
過去5年間の時系列分析
本章では過去5年間の業績について、比較したいと思います。
経営成績
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 4,411,540 | 7,077,843 | 6,911,071 | 7,147,568 | 8,000,645 |
営業利益 | 1,108,849 | 1,757,894 | 2,121,071 | 2,309,385 | 2,606,351 |
当期純利益 | 747,205 | 1,082,821 | 1,652,596 | 1,675,962 | 1,784,933 |
EPS | 110.05 | 79.74 | 119.74 | 122.03 | 131.87 |
※単位:千円(EPSは円)
一言でいうと、年々増加傾向で特に問題ありません。
売上高は、年々増加傾向になることがわかります。
特に今期の結果は、前年度より大きくアップしていて、ニーズが高いことが伺えます。
2023年のみ減少しましたが、その後は持ち直しているので問題ありません。
営業利益と経常利益、EPSも年々増益傾向です。
主にストック型ビジネスモデルにより、継続課金によるストック収益が安定収入を実現しています。
来期以降業績低迷予想ですが、ストック型ビジネスモデルにより収益が安定する見込みです。
財政状態
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
---|---|---|---|---|---|
資産 | 3,465,647 | 4,455,921 | 5,613,746 | 6,584,230 | 7,526,060 |
負債 | 685,910 | 922,522 | 948,958 | 1,015,536 | 1,143,272 |
有利子負債 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
純資産 | 2,779,737 | 3,533,398 | 4,664,787 | 5,568,693 | 6,382,788 |
利益剰余金 | 2,265,100 | 2,974,487 | 4,057,232 | 5,032,832 | 6,071,755 |
自己資本比率 | 80.2% | 79.3% | 81.4% | 82.8% | 84.8% |
※単位:千円
資産は、年々増加傾向です。
先ほど確認した各種利益(営業利益や当期純利益)も増益傾向の為、資産と利益が一緒に増加傾向です。
このことから、設備投資等による資産購入(企業の投資)に見合う利益(リターン)を多く回収できていることがわかります。
投資に対するリターンの費用対効果が高いことから、今後の利益増益が期待できます。
負債も、年々増加傾向です。
主に買掛金や未払法人税等が増えています。
事業拡大や新サービス開発、グループ会社の体制強化等による先行投資が行われたことで負債が増加しました。
ただ、負債が増加傾向でも問題ないと思っています。
自己資本比率が80%前後で非常に高く、また、有利子負債がゼロです。
このあとご紹介するキャッシュ・フローも健全の為、この先不景気になっても大きな不安はありません。
負債の増加について、短期目線ではマイナスですが、長期目線では先行投資により売上高アップや利益増益が狙えるから、いぬたん的にはこの負債の増加は嬉しいな🐶
純資産も、年々増加傾向です。
これは自由に使えるお金なので、多ければ多いほど良いです。
利益剰余金も増加傾向です。これは配当金の原資になるので、多いほど嬉しいです。
今後配当金が増配になることが期待できます( *´艸`)
キャッシュ・フロー
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
---|---|---|---|---|---|
営業CF | 850,915 | 1,146,981 | 1,440,063 | 1,435,563 | 1,994,562 |
投資CF | -69,605 | -265,149 | 126,608 | -363,511 | -138,812 |
財務CF | -271,606 | -374,994 | -542,735 | -771,546 | -970,446 |
フリーCF | 781,310 | 881,832 | 1,566,671 | 1,072,052 | 1,855,750 |
※単位:千円
キャッシュ・フローについて、特に問題が見当たりません。
営業CFについて、常にプラスになっているので、現金が多いことがわかります。
いざというときに現金が多いことから、安心材料になります。また、フリーCFも常にプラスになっているから、この先不景気が来ても問題ない可能性が高いです。
投資CFについて、マイナスになっています。つまり、設備等に投資しており、より多くの売上高アップを狙っていることが伺えます。
財務CFについて、まいなすになっています。積極的に負債の返済等に充てているので、これも問題ないです。
キャッシュ・フローについて、特に問題が無く、健全だと言えるよ
営業キャッシュ・フローがプラスになっているからとても安心♪
関税と為替の影響
関税(プラスの影響あり♪)
トランプ関税の影響について、マイナスの影響は無い見込みです。
主に、国内企業向けのビッグデータの自動生成を提供しているIT企業の為、輸出依存型のビジネスモデルではないからです。
逆に、関税がダブルスタンダードにとって追い風になる可能性があります✨
国内企業が関税対策としてサプライチェーン情報の可視化を求めているため、ダブルスタンダードのビッグデータの需要が高まる可能性があります。
売上高アップが期待できるので、今後に期待です。
為替
為替の影響は特に無い見込みです。
国内取引がメインのため、為替変動の直接的な影響も限定的です。
もちろん間接的な影響(市場全体の地合いや投資家心理に影響すること)で株価増減の影響は少なからずあります。
ですが、直接的な影響は無いため、特に問題無いありません。
うさたんのぷちっとプチ情報
株主還元(配当金が10円増配✨)
出典:ダブルスタンダード『2025年3月期 決算説明資料』
来期の配当金は、10円増配になります💰
というのも、ダブルスタンダードは2025年12月をもって、上場10周年を迎えました。
そのため、記念配当の10円がプラスされ、1株当たり60円から70円(配当性向68.3%)になります。
配当金の増配はとても嬉しいな~🐰
増配の瞬間はどんな時でも嬉しいよね。来期は減益予想だから配当金の増配は難しいと思うけど、株主還元に力を入れている思いが伝わるね
株価について(買い時はいつ!?)
先月の4月7日に大きく株価が下落しました。
この下落は、外部要因(トランプショック)の影響です。
ですが、4月7日以降、少しずつ株価が上昇しています。
もし今から株式を買う場合は、一度に大きく買わず、少しずつが良いと思います。
というのも、来期が減益予想の為、この先株価が下がる可能性があるからです。
もちろん将来の株価(明日の株価)について100%の精度で予想することはできません。
明日以降、株価が上昇する可能性もあります。
何が正解かわかりませんが、高配当株投資の場合、高値掴みはしないようにしたいです。
高値掴みをしないようにする方法の一つとして、分散投資があります。
分散投資は、多くの企業やセクター(業種)に投資する意味がありますが、買い増しの時に少しずつ長期にわたって購入することも分散投資になります。
私も少しずつ購入する分散投資をしています。
もし株式購入を検討している場合は、高値掴みにならないように、分散投資も選択肢の一つとして検討いただければ幸いです(*^▽^*)
本記事は以上となります♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!