うさたんの投資ブログ

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【銀行業をのぞいてみよう!シリーズ⑤】銀行株をどう分析する?自己資本比率と注目指標

 

こんにちは!うさたんです♪

 

【銀行業をのぞいてみよう!】のシリーズ⑤です♪

 

今回のお話は――
「銀行株を見るときに役立つ注目指標」 です。

 

銀行株は高配当の魅力から投資家に人気があります。でも、四季報や決算書を読んでいると「自己資本比率って低すぎない?」「ROEROAってどう解釈するの?」と疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。実際、銀行は他の業種と異なる会計や規制があり、同じ数字でも意味合いが変わります。

 

本記事では、銀行株を見るときに基本となる5つの指標をご紹介します。

 

数字が多く出るため、難しい内容にならないように、読みやすい記事を意識しました♪

最後までご覧いただけたら嬉しいです🐰✨

 

 

 

 

自己資本比率 ― 銀行だけ低いのはなぜ?

 

自己資本比率は、会社の安全性を示す指標として有名です。一般企業では40〜50%あれば健全とされます。ところが銀行は10%前後しかなく、「危ないのでは?」と思われがちです。

 

銀行の自己資本比率が低い理由は、銀行が預金を負債に計上しているからです。銀行は「お客さんから預かったお金を運用する」ビジネスなので、会計上どうしても自己資本比率は低く見えます。ですが、実際には国際基準(バーゼル規制)を満たしていれば問題ありません。
※章末にバーゼル規制について補足しました♪

 

そのため銀行の自己資本比率は「バーゼル規制」という国際ルールで最低ラインが決められています。メガバンクのように国際的に活動する銀行は8%以上が求められ、地方銀行など国内を中心に活動する銀行は4%以上が基準です。

 

たとえば三菱UFJや三井住友などのメガバンクは10〜15%程度を維持しており、世界的にも健全な水準です🐰✨

 

10%って聞くと不安だけど、銀行なら大丈夫なんだね♪

銀行は比べる基準も独特なんだ🐶

 

💡バーゼル規制って何だろう?🐰

バーゼル規制について、補足します。

銀行の自己資本比率には「国際的なルール」があります。それがバーゼル規制と呼ばれるものです。

世界中の銀行が一定の安全性を守るために作られたルールで、「大きなリスクをとりすぎて倒れないようにするための基準」と考えるとイメージしやすいです。

 

ポイント 説明
目的 銀行が無理にお金を貸しすぎて倒れないように、安全の最低ラインを決めている
内容 自己資本比率を一定以上に保つことが求められる
イメージ 自転車にブレーキがついているようなもの。スピードは出せても、ちゃんと止まれる仕組みが必要

 

バーゼル規制って難しそうな名前だけど、要は銀行が倒れないようにする安全ルールなんだね🐰✨

その通りだよ。世界中の銀行が守るべき安全の基準なんだ

 

 

 

ROEROA ― 利益効率をどう見る?

 

銀行業におけるROEROAについてご紹介します。

 

  • ROE自己資本利益率は、株主から預かった資金でどれだけ利益を出したかを示します。

  • ROA総資産利益率は、銀行が持つ資産全体をどれだけ効率的に使ったかを示します。

 

銀行は資産規模が非常に大きいので、ROA1%あれば十分優秀です。他業種と同じ感覚で数字を見ると小さく見えますが、銀行にとっては大きな成果です。

 

ROEも一般企業の「10%以上」が目安にされますが、銀行では7〜10%程度でも安定していれば評価されます。

 

メガバンクROEはおおむね7〜10%、ROAは1%前後で推移しています。

 

ROAが1%でも優秀なんて、すごく意外かも🐰

銀行は資産が巨大だからね。1%でも兆円単位の利益につながるんだ

 

 

 

不良債権比率 ― 信用リスクを数字で見る

 

不良債権比率は、銀行が貸したお金のうち返済されていない割合を示す数字です。これが低ければ健全性が高く、上がっている場合はリスクが膨らんでいると見られます。

 

日本のメガバンクは1%前後で安定しています。世界的に見ても低水準で、しっかりとリスク管理がなされているといえます。一方で地方銀行は、地域経済の影響を受けやすく、この比率がやや高めになることもあります。

 

この数字は小さくても、銀行が扱う金額は兆円単位なので、わずかな上昇でも経営に与える影響は大きいです。

 

1%って小さく見えるけど、実はとんでもない額なんだね💦

そうなんだ。だからこの数字を必ずチェックすることが大切だよ

 

 

 

コア業務純益 ― 本業の体力を測る

 

コア業務純益という言葉は、あまり耳にしないかもしれません。

 

コア業務純益とは、銀行の本業である貸出や預金、手数料ビジネスだけで稼いだ利益を示す指標です。株式や債券の売却益など一時的な収益を除いているため、純粋な実力が見える数字といえます。

 

これは銀行に特有の指標で、メーカーやサービス業で使う「営業利益」と同じ役割を果たしています。ただし、銀行は収益の仕組みが特殊なので、通常の営業利益では本業の力を正しく測れません。そこで銀行専用の「営業利益」として使われるのがコア業務純益なのです。

 

💡補足:営業利益との比較

項目 コア業務純益(銀行) 営業利益(一般企業)
対象 銀行専用 メーカー・サービス業など
収益の中身 融資・預金・手数料など本業の利益 商品やサービスの販売による利益
除かれるもの 株式・債券の売却益など一時的な要因 特別損益など一時的な要因
意味 銀行の本業で稼ぐ力 本業の稼ぐ力

 

この数字が安定してプラスなら「景気が悪くても粘り強い銀行」と評価されます。一方で赤字が続けば「本業の基盤が弱い💦」と見られ、将来に不安を抱える要因になります。

 

また、コア業務純益が高いということは、本業でしっかり稼げている=不要なコストが抑えられ、収益構造が効率的であることを意味します。私たち投資家にとっては「費用対効果の高い銀行かどうか」を見るうえで重要な指標といえます。

 

ポイント! メガバンクはコア業務純益を安定してプラスに保っていますが、地方銀行では地域経済の厳しさからマイナスになることもあります。銀行の強みと弱みが一番はっきり現れる数字なのです。

 

営業利益と似てるけど、銀行専用のものなんだね!

銀行株を見るときは、コア業務純益が安定しているかを必ずチェックしたいんだ

 

 

 

まとめ

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございました🐰

 

今回は「銀行株を見るときに役立つ指標」として、自己資本比率ROEROA不良債権比率・コア業務純益を紹介しました。

 

銀行は他業種と比べて会計上の特徴が大きく違い、数字の基準も異なります。自己資本比率は低くても問題なく、ROEROAは控えめでも安定性や配当を通じて評価されます。不良債権比率は信用リスクを映す鏡であり、コア業務純益は銀行の体力を示す大切な数字です。

 

本記事が皆さまの投資判断の一つとして参考になれば嬉しいです🐰✨

 

 

 

📚用語ひとこと説明

 

自己資本比率

自己資本が総資産に占める割合。銀行は預金を負債として抱えるため低く見えるが、国際基準を満たしていれば問題なし。銀行の場合は10%前後でも健全とされ、メガバンクはおおむね10〜15%程度を維持しています。

 

ROE自己資本利益率

株主からの資金をどれだけ効率的に使って利益を生み出したかを示す指標。一般企業では10%以上が優良の目安ですが、銀行は7〜10%程度で安定していれば十分に評価されます。

 

ROA総資産利益率

資産全体をどれだけ効率的に活用できたかを表す指標。銀行では1%程度でも高い評価になる。規模が大きいため0.5%前後でも健全とされ、1%に近づけば優秀と考えられます。

 

不良債権比率

貸したお金のうち返ってこない割合。小さな変化でも兆円単位の影響があるため重要。2%未満なら健全とされ、日本のメガバンクはおおむね1%前後に抑えています。

 

コア業務純益

銀行の本業(融資や手数料収入)でどれくらい稼げているかを示す利益指標。体力測定のように健全性をチェックできる。プラスを維持していれば安心とされ、前年より増えていればさらに強いと評価されます。

 

本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!

 

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