うさたんの投資ブログ

投資のお勧め情報をお伝えします。

【JTを深掘り⑤】上場来高値の今は買う?株価と配当利回りから考える🐰

 

こんにちは!うさたんです♪

 

前回の記事では、JTの業績やキャッシュフロー、配当方針を確認し、高い配当を支えている力について考えました。

 

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2025年度は売上や利益が過去最高となり、2026年1~6月期も増収増益でした。年間配当予想も1株当たり272円へ引き上げられています。

業績が好調で増配も期待できるのであれば、今からJT株を購入してもよいように見えるかもしれません。

しかし、「良い企業であること」と「今が自分にとって良い買い時であること」は、必ずしも同じではないと思います。

株式投資では、投資目的、投資期間、資産額、取れるリスクなどが一人ひとり異なります。短期的な値上がり益を狙う人と、配当金を受け取りながら長く保有する人では、同じ株価を見ても判断が変わるでしょう。

 

今回は、私が大切にしている「中長期で配当金を受け取り続ける」「分散投資をする」「お買い得だと思えるタイミングに、狙った配当利回りで少しずつ買う」という投資スタイルを前提に、現在のJTの株価について考えていきます。

 

※注意点 なお、本シリーズはJTへの投資を推奨するものではありません。投資には絶対の正解や再現性はなく、同じ企業でも投資目的や購入した株価によって結果は変わります。JTを知る数多くあるきっかけの一つとして、参考にしていただけたら嬉しいです🐰
また、今回の内容は、私の主観や考え方が強く表れています。そのため、すべての人に当てはまる投資判断ではありません。このような考え方もあるという一例として、参考程度に受け止めていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

現在のJT株は上場来高値圏

まずは、JTの長期間の株価チャートを確認します。

 

 

このチャートでは、2005年頃から2026年8月までの株価の動きを確認できます。

 

JTの株価は、2007年頃まで上昇した後、リーマン・ショック*1が起きた2008年頃に大きく下落しました。

その後は長期的に回復し、2015年から2016年頃には4,800円前後まで上昇しました。しかし、そこから再び下落が続き、2020年頃には2,000円を下回る場面もありました。

2022年頃からは上昇傾向が鮮明になり、2024年に4,000円台、2025年に5,000円台、2026年には初めて7,000円台へ到達しています。

2026年7月31日には、好決算と増配予想などを受けて上場来高値を更新しました。その後も7,200円前後まで上昇する場面があり、現在も過去の株価と比べて非常に高い水準にあります。

そして、2026年8月21日の終値は6,980円です。

 

直近高値からは少し下がっていますが、長期間のチャートを見る限り、長期的には上場来高値圏にあることに変わりはありません。

 

 

 

 

 

2026年だけでも株価は大きく上昇

続いて、2026年の1年間の株価チャートを確認します。

 

 

2026年初めのJT株は、5,600円前後で推移していました。

その後は上下を繰り返しながらも、5月以降に上昇傾向が強まり、7月後半から8月にかけて上昇の速度が一段と速くなっています。

 

特に大きく動いたのが、2026年7月30日に発表された中間決算の後です。

JTは通期の当期利益予想を5,700億円から6,440億円へ上方修正し、年間配当予想も242円から272円へ引き上げました。

好業績と増配が評価され、株価は決算発表前の6,000円台前半から、一気に7,000円台まで上昇しました。

2026年初めの5,600円前後と、8月21日の6,980円を単純に比べると、株価は約25%上昇したことになります。

 

もちろん、業績や配当予想が改善したのであれば、株価が上昇すること自体は不自然ではありません。

一方、短期間で大きく上昇した後は、期待が株価へある程度織り込まれている可能性*2もあります。

増配や今後の利益成長への期待がすでに株価へ反映されている場合、次の決算が好調でも、市場の期待を上回らなければ株価が下がることがあります。

 

 

 

 

 

高値圏だから必ず下落するわけではない

現在のJT株は上場来高値圏にありますが、高値圏にあるという理由だけで、今後必ず下落するわけではありません。

業績がさらに成長し、Ploomの販売拡大や追加の増配が実現すれば、株価が現在より上昇する可能性もあります。

上場来高値を更新した後、そのまま何年も上昇を続ける企業もあります。

反対に、業績の伸びが鈍化したり、増配期待が後退したりすれば、株価が調整する可能性があります。

 

長期間のチャートを見ても、JT株は長期的に一方向へ上昇し続けてきたわけではありません。

2007年頃、2015年から2016年頃にも株価が大きく上昇しましたが、その後は長い調整期間を経験しています。

過去と同じ動きを繰り返すとは限りません。しかし、「以前も下がったから今回も下がることはない」「業績が良いから株価も上がり続ける」と決めつけることもできません。

私は、今後の株価が上がるのか下がるのかを正確に予測することは難しいと考えています。

そのため、株価の方向を当てることよりも、現在の価格で購入した場合、自分が納得できる配当リターンを得られるのかを考えたいです。

 

 

 

 

 

株価によって配当利回りは変わる

配当株投資では、会社が支払う1株当たり配当金だけでなく、購入価格も重要です。

配当利回りは、次の計算式で求められます。

 

配当利回り=1株当たり年間配当金÷購入時の株価×100

 

2026年度の年間配当予想272円と、8月21日の終値6,980円を使って計算すると、予想配当利回りは約3.90%です。

 

272円÷6,980円×100=約3.90%

 

1株当たり配当金が同じ272円でも、購入する株価によって配当利回りは変わります。

 

購入株価 年間配当予想 予想配当利回り
7,000円 272円 約3.89%
6,800円 272円 4.00%
6,500円 272円 約4.18%
6,000円 272円 約4.53%
5,500円 272円 約4.95%
5,000円 272円 約5.44%

 

現在の6,980円で購入しても、予想配当利回りは約3.90%あります。一般的な配当利回りと比べれば、必ずしも低い水準ではありません。

しかし、同じ272円の配当金を受け取る場合でも、6,000円で購入できれば約4.53%、5,500円なら約4.95%になります。

配当金を長く受け取り続ける投資では、購入時のわずかな利回りの差が、その後何年も続く可能性があります。

 

 

 

 

 

100株購入した場合の違い

JT株を100株購入する場合でも、株価によって必要な資金が変わります。

年間配当予想272円が実際に支払われると仮定すると、100株から受け取れる年間配当金は、税引き前で2万7,200円です。

 

購入株価 100株の購入金額 年間配当金(税引き前) 予想配当利回り
6,980円 69万8,000円 2万7,200円 約3.90%
6,500円 65万円 2万7,200円 約4.18%
6,000円 60万円 2万7,200円 約4.53%
5,500円 55万円 2万7,200円 約4.95%

 

6,980円で100株購入する場合と、6,000円で購入する場合を比べると、必要な資金には9万8,000円の差があります。

受け取れる配当金が同じであれば、安く購入できたほうが少ない投資資金で同じ配当金を得られます。

余った9万8,000円を別の企業へ分散投資したり、将来の買い増し資金として残したりすることもできます。

 

もちろん、株価が6,000円まで下がるとは限りません。待っている間に8,000円、9,000円へ上昇し、二度と現在の価格へ戻らない可能性もあります。

 

それでも私は、限られた投資資金から受け取れる配当金をできるだけ増やしたいため、購入価格を大切にしています。

 

 

 

 

 

狙う利回りから株価を逆算する

配当株を購入するときは、株価を見てから利回りを確認するだけでなく、自分が狙いたい配当利回りから購入価格を逆算する方法もあります。

 

計算式は次のとおりです。

 

購入を検討する株価=年間配当金÷狙う配当利回り

 

年間配当予想を272円として計算すると、次のようになります。

 

狙う配当利回り 購入価格の目安
4.0% 6,800円
4.5% 約6,044円
5.0% 5,440円
5.5% 約4,945円

 

例えば、配当利回り4.5%を一つの目安にする場合、購入価格は約6,044円です。

ただし、この表は「その株価まで必ず下がる」という予想ではありません。また、その株価になれば必ず買うという意味でもありません。

株価が下がったときには、業績悪化や減配など、下落した理由を確認する必要があります。

 

年間配当272円も会社予想であり、将来にわたって保証された金額ではありません。業績や配当方針が変われば、利回りの計算も変わります。

そのため、購入価格の目安は固定せず、決算や配当予想が公表されるたびに見直すことが大切です。

 

 

 

 

 

将来増配すれば今買っても高利回りになる?

JTが今後も増配を続ければ、現在の株価で購入しても、将来的には取得価格に対する配当利回りが高くなる可能性があります。

取得価格に対する配当利回りとは、現在の株価ではなく、自分が実際に購入した価格を基準に計算する利回りです。

 

例えば、6,980円で購入し、将来の年間配当金が300円になれば、取得価格に対する配当利回りは約4.30%になります。

 

300円÷6,980円×100=約4.30%

 

年間配当金が350円まで増えれば、約5.01%です。

このように、増配が続けば、購入後に利回りが高まる可能性があります。

 

一方、300円や350円への増配が実現するかは分かりません。

JTは2021年度に減配したこともあります。紙巻たばこの需要、Ploomへの投資、為替、規制、訴訟などによって、将来の利益や配当金は変化します。

 

私は将来の増配に期待していますが、増配を前提に高値で購入することには慎重です。

 

増配は実現すれば受け取れる上乗せ分であり、現在の購入判断は、現在分かっている配当予想や業績を基に考えたいと思っています。

 

 

 

 

 

良い企業でも高値で買うリスクはある

JTの事業や業績、配当方針には魅力があります。

しかし、企業として魅力があることと、どの株価で購入しても同じ結果になることは別です。

高値で購入した後に株価が調整すると、配当金を受け取っていても、大きな含み損を抱える可能性があります。

 

例えば、6,980円で100株購入した後、株価が5,500円まで下がると、含み損は14万8,000円になります。

 

(6,980円-5,500円)×100株=14万8,000円

 

年間配当金が2万7,200円だとすると、単純計算では、含み損が年間配当金の約5.4年分に相当します。

含み損は売却しなければ確定した損失ではありません。また、配当を受け取りながら長く保有し、その後に株価が回復する可能性もあります。

 

それでも、大きな含み損を抱えた状態で落ち着いて保有を続けられるかは、人によって異なります。

私は、高値圏で無理に購入し、その後の下落に耐え続けるよりも、自分が納得できる価格まで待つほうが投資を続けやすいと感じています🐰

 

 

 

 

 

金利上昇も株価評価に関係する

今後、日銀が追加利上げを実施し、日本の金利がさらに上昇した場合、JT株にもいくつかの経路から影響する可能性があります。

 

一つは、配当株と預金・国債などとの比較です。

安全性の高い預金や国債の金利が上昇すると、価格変動のある株式で配当を得る魅力が相対的に低下することがあります。

JTの予想配当利回りが約3.90%あっても、株価下落や減配のリスクがあります。安全性の高い金融商品から得られる利回りが高くなれば、「株式でリスクを取るなら、もう少し高い利回りがほしい」と考える投資家が増える可能性があります。

 

もう一つは為替です。

JTは海外で大きな利益を得ているため、一般的には円安が円換算後の売上や利益を押し上げやすく、円高は押し下げやすくなります。

日本の利上げが必ず円高を引き起こすわけではありませんが、日米の金利差が縮小するとの見方から円高が進めば、JTの円換算後の利益に逆風となる可能性があります。

 

一方、金利上昇や円高が起きても、値上げや販売シェアの拡大によって、その影響を補えることもあります。

利上げが行われればJT株が必ず下落するという単純な関係ではありませんが、現在の株価には好業績や増配への期待が反映されているため、外部環境が変わったときの反応には注意したいです。

 

 

 

 

 

私は現在の株価では買い増しをしない

ここまで確認したうえで、私は現在のJT株について、新たな買い増しをしないで様子を見たいと考えています。

理由は、JTが悪い企業だと思っているからではありません。

業績は好調で、紙巻たばこには大きな収益力があります。Ploomも成長しており、2026年度は年間272円の配当が予想されています。

 

しかし、現在の株価は上場来高値圏にあり、2026年だけでも短期間で大きく上昇しています。

私は中長期で配当金を受け取ることを目的としているため、株価の上昇を追いかけるよりも、投資資金に対して受け取れる配当金を重視しています。

6,980円で購入した場合の予想配当利回りは約3.90%です。決して低い利回りではありませんが、私は現在の価格で無理に追加投資をするより、お買い得だと思える株価を待ちたいです。

 

 

 

 

 

少し下がっただけでは「お買い得」とは限らない

7,200円前後まで上昇した株価が6,980円へ下がると、安くなったように感じるかもしれません。

しかし、直近高値から少し下がったことと、長期的に見てお買い得になったことは同じではありません。

例えば、7,200円から6,900円へ下がれば300円安ですが、2026年初めの5,600円前後と比べれば、依然として1,000円以上高い水準です。

7,200円を見た後では6,900円が安く感じられますが、5,000円台だった時期を基準にすれば高く感じます。

私は、長期間のチャート、業績、配当利回り、自分の保有状況などをまとめて確認したいです。

 

 

 

 

 

一度に買わず、少しずつ買うことを考える

将来、JTの株価が自分の納得できる水準まで下がったとしても、私は一度に多くの株を購入するのではなく、少しずつ買いたいと考えています。

株価が下がり始めると、どこが底値になるのかは分かりません。

6,500円で購入した後に6,000円、5,500円と下がる可能性もあります。反対に、6,500円から再び7,000円台へ戻る可能性もあります。

そこで、最初からすべての資金を投入せず、複数回に分けて購入すれば、さらに下がったときにも買い増しできます。

 

ただし、下落しているという理由だけで機械的に買い続けるのではなく、決算や下落理由の確認は必要です。

一時的な相場全体の下落なのか、JTの業績や配当の前提が崩れたのかによって、同じ株価下落でも意味が変わります。

自分が狙う利回りに近づいたときに、業績と配当予想を改めて確認し、無理のない範囲で少しずつ購入する方法が、私には合っていると感じています。

 

 

 

 

 

買い時が来なければ、それはそれでよい

投資では、待っている間に株価が上昇し、購入する機会を逃すことがあります。

JT株も、このまま下がらずに、今後さらに上昇するかもしれません。

その場合、「あのとき買っておけばよかった」と感じる可能性はあります。

しかし、株式市場にはJT以外にも多くの企業があります。すべてのベストタイミングを取ることはできません。

自分の条件に合わない価格で無理に購入し、その後の下落を心配し続けるよりも、納得できる機会が来なければ見送るという判断も大切だと思います。

 

私は、お買い得だと思える株価が来なければ、今回は縁がなかったと考えるようにしています。

 

保有している分については配当金を受け取り、新たな投資資金は、別の3,800社もの企業や将来の機会のために残しておけます。株を買わない期間も、投資をしていないわけではありません。

現金を残し、本当に購入したい価格を待つことも、中長期投資における一つの行動だと思います🐰

 

 

 

 

 

今後確認したいポイント

JTの株価と投資判断について、今後は次のような点を確認したいです。

  • 現在の株価が長期間の中でどのような位置にあるか
  • 短期間で急激に上昇していないか
  • 予想配当利回りが自分の狙う水準に届いているか
  • 株価上昇に見合う利益成長が続いているか
  • 年間272円の配当予想に変更がないか
  • 将来の増配を期待しすぎていないか
  • Ploomへの投資が利益成長につながっているか
  • 円高や金利上昇が業績や株価へ与える影響
  • 株価が下落した場合、その理由が一時的なものか
  • 自分の資産全体でJTの割合が大きくなりすぎていないか
  • 購入後にさらに下落しても無理なく保有できる金額か

 

株価だけを見るのではなく、業績、配当、投資資金、保有割合を合わせて考えることが大切です。

同じ6,980円でも、まだJTを保有していない人と、すでに多く保有している人では、取れる判断が異なります。

だからこそ、自分の投資目的と資産全体に照らして考える必要があります。

 

 

 

 

 

おわりに

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございました🐰

 

今回は、JTの長期間と2026年の株価チャートを確認し、現在の株価水準について考えました。

JTの株価は、2022年頃から長期的な上昇が続き、2026年には初めて7,000円台へ到達しました。現在の6,980円も、長期間で見れば上場来高値圏です。

業績は好調で、年間配当予想も272円へ引き上げられています。今後も利益と配当が成長すれば、株価がさらに上昇する可能性はあります。

一方、将来の業績や増配は確約されたものではありません。過去のチャートを見ても、JT株は大きな上昇と長い調整を繰り返してきました。

現在の株価6,980円と年間配当予想272円から計算した予想配当利回りは、約3.90%です。同じ配当金でも、6,000円で購入できれば約4.53%、5,500円なら約4.95%になります。

 

 

私は、中長期で配当金を受け取りながら、分散投資を続けることを大切にしています。

そのため、上場来高値圏にある現在の価格では、新たな買い増しはしない考えです。

将来の増配には期待しています。しかし、増配は絶対ではなく、その期待だけを理由に高値で購入することは避けたいです。

株価がどこまで上がるのか、いつ下がるのかを正確に当てることはできません。だからこそ、私は自分が納得できる配当利回りと購入価格を考え、お買い得だと思える機会を待ちたいです。

 

その機会が来なければ、無理に買わなくてもよいと思っています。

投資では、買うことだけが行動ではありません。保有株から配当金を受け取りながら、次の機会に備えて資金を残すことも、私にとって大切な投資判断です。

 

次回は最終回として、これまで確認してきたJTの事業、業績、配当、成長性、リスク、株価水準を整理し、中長期・配当株投資の視点から、JTとどのように向き合いたいのかをまとめます🐰

 

※注意点 ※本記事に掲載した株価は2026年8月21日の終値、配当金は2026年度の会社予想を基にしています。株価や配当予想は今後変動する可能性があります。また、本記事は特定の銘柄の購入や売却を勧めるものではありません。

 

本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!

 

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*1:2008年9月15日に米国の名門投資銀行「リーマン・ブラザーズ」が経営破綻したことを引き金に、世界中へ連鎖的に広がった未曾有の金融危機および世界同時不況のことです。

*2:織り込みとは、将来起こると予想されている出来事が、実際に起きる前から株価へ反映されることです。