うさたんの投資ブログ

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【決算まとめ】2025年秋シーズン②|決算発表企業まとめ

 

こんにちは!うさたんです♪

 

今週発表された決算についてご紹介します♪

前回に続き、決算発表企業まとめの2です🐰✨

 

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今週も多くの企業が決算発表を行いました。

景気の変化や為替の影響、業界ごとの需要動向が数字に色濃く表れるタイミングです。

 

本記事では、今週発表された主な企業の決算を中心に、業績の動き・配当の変化・上方/下方修正の有無などをまとめました。

決算は一見むずかしく見えますが、その中には企業の今とこれからを読み解くヒントが詰まっています!

 

本記事が、みなさんの投資判断の参考や、まだ出会っていないお宝企業を見つけるきっかけになれば嬉しいです🐰✨

 

 

 

 

今回紹介する企業一覧

 

今回ご紹介する15社について、決算の結果・配当の増配有無・業績修正の有無を一覧にまとめました。全体像を一目で把握できるようになっています♪🐰✨

 

企業名(証券コード 業績結果 配当(増配有無) 業績修正
SBIグローバルアセットマネジメント(4765) 大幅増収・増益 中間9.00円(前年8.75→増配)、期末未定 変更なし
オービック(4684) 増収・増益
(上期25期連続)
年間74円(前期比+4円→増配 変更なし
キーエンス(6861) 増収・増益
(過去最高)
年間550円(前年500→増配/中間275・期末275) 変更なし
キヤノン(7751) 増収・増益 年間160円(中間80・期末80→据え置き) 上方修正
コーエーテクモHD(3635) 減収・減益 年間43円→据え置き 変更なし
システムリサーチ(3771) 増収・増益
(最高益)
年間60円→据え置き 変更なし
ディスコ(6146) 増収・増益
(上期過去最高)
中間129円(前年124→増配)・期末未定 通期予想を修正(有)
ヒューリック(3003) 増収・増益 年間60円へ増額(中間28.5/期末31.5見込み→増配 上方修正
塩野義製薬(4507) 横ばい圏 年間66円→据え置き 売上を下方、利益を上方に修正
小松製作所(6301) 減収・減益 年間190円→据え置き(中間95は前年83→増配 予想修正あり
中部電力(9502) 減収・増益 年間70円(前年60→増配/中間35・期末35) 変更なし
日東電工(6988) 減収・減益
(転換期)
年間60円(中間30・期末30→据え置き) 変更なし
日本ライフライン(7575) 増収・増益
(最高益)
年間54円(据え置き) 変更なし
日本取引所グループ(8697) 増収・増益 年間50円(中間25・期末25→据え置き) 変更なし
野村ホールディングス(8604) 増収・大幅増益 中間27円(前年23→増配)/通期は未定 変更なし

 

 

 

各企業の紹介

 

SBIグローバルアセットマネジメント(4765)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:大幅増収・増益(過去最高を更新)
     売上高72億円(+26.8%)、営業利益14億円(+16.2%)、経常利益17億円(+23.4%)、純利益10億円(+16.9%)

  • 配当:中間9円(前年8.75円→増配)、期末は未定

  • 注目点:
    SBIグローバルアセットマネジメントは、SBIレオスひふみとSBI岡三アセットの統合効果が鮮明に現れた決算でした。統合後の運用残高は約9.6兆円(前年+49.7%)に拡大し、信託報酬が大幅増。経常利益は16期連続の増益を達成しました。
    また、統合により営業・商品開発・デジタル基盤を一体化し、投資信託の販売・教育・運用を横断的に支援する金融プラットフォーム型モデルを構築。ROEは12.5%と高水準で、資本効率の高さが際立ちます。
    💡 運用×テクノロジーの融合で、従来の「投資信託会社」から「金融×ITの成長企業」へと進化しています。

  • 見通しと課題:
    同社は「資産運用残高20兆円の早期達成」を目標に掲げています。SBIグループ全体の金融インフラを活かし、IFA・ネット証券・地域金融機関との連携を強化。
    特にオルタナティブ資産(未公開株・不動産・デジタル資産)など、リスク分散型の新商品戦略を進めています。
    一方で、市場変動や為替の影響による収益変動、投資家層の拡大スピードなど課題も残ります。
    💡 長期的には「投資の民主化」を進める旗手として、国内の資産運用文化をどこまで広げられるかが焦点です。

 

オービック(4684)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:増収・増益(25期連続増益を達成)
     売上高657億円(+11.2%)、営業利益437億円(+13.0%)、経常利益522億円(+17.3%)、純利益373億円(+16.4%)

  • 配当:中間37円、期末37円の年間74円(前期比+4円)を予定

  • 注目点:
    オービックの強みは、独自開発の業務パッケージとサポート体制による安定した収益基盤です。主力のシステムサポート事業は+13.6%、SI事業+9.4%、OA事業+4.4%とすべての部門で増収を達成。契約更新率が高く、保守契約が継続収益を下支えしています。
    さらに、クラウドERPやAIを活用した業務効率化ソリューションの開発も進み、既存顧客へのアップセルが堅調。営業利益率は66%超と極めて高く、国内SI市場で異例の利益構造を誇ります。
    💡 オービックは「一度導入されたら長く使われ続ける」強みを持つ企業で、堅実な顧客基盤が景気の波に強い構造を作っています。

  • 見通しと課題:
    2026年3月期通期では、売上高1,334億円、純利益700億円を計画。自社ソフトの拡販とサポート強化で10%増収を見込みます。
    一方、AIや生成系モデル導入のための人材確保・開発費が上昇傾向にあり、コスト管理の巧拙が今後の利益率を左右します。また、顧客基盤の中小企業が景気変動の影響を受けやすい点もリスク要因です。
    💡 利益率の高さを維持しながらAIなどの先行投資を続けられるかが、次の成長の分かれ目です。

 

 

 

キーエンス(6861)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:増収・増益(過去最高を更新)
     売上高5,453億円(+5.8%)、営業利益2,721億円(+3.1%)、経常利益2,850億円(+7.3%)、純利益1,999億円(+5.4%)

  • 配当:中間275円(前年175円→大幅増配)、年間550円を予定

  • 注目点:
    海外比率が64%を超え、特にアジア(+15.3%)・北中南米(+13.9%)の伸びが目立ちました。国内では自動車・電機分野が低調だった一方、食品・医薬・物流などの生産ライン自動化需要が堅調に推移しています 。
    また、キーエンスは製品開発から販売までを自社で完結させる独自体制を強化しており、現場課題をリアルタイムに吸い上げる「直販モデル」が収益性の高さを支えています。研究開発費は前年同期比+12.5%増で、AI画像処理センサーや高精度測定器などの次世代技術に積極投資中です 。
    💡 キーエンスは現場で課題を見つけ、即座に製品化する力を武器に、AIやセンシング技術で世界の自動化を支える存在になっています。

  • 見通しと課題:
    設備投資意欲の底堅さを背景に、北米・アジアでは堅調な受注が続く見通しです。AIを搭載した画像判定装置やロボットビジョンなど、付加価値の高い製品が伸びることで、単価上昇が収益を押し上げる見込みです。さらに物流・半導体・医療業界向けの需要拡大を取り込む構えです 。
    一方で、欧州経済の停滞や人件費・物流費の上昇が利益率の重荷になる可能性があります。また、急速なAI技術進化に追随し続ける開発スピードが問われる局面でもあります。
    💡 短期的にはコスト増が課題ですが、長期的にはAI×自動化の波に乗り、世界の工場の効率化を主導する立場をさらに強めそうです。

 

キヤノン(7751)

  • 決算期:2025年12月期 第3四半期決算

  • 業績結果:増収・増益(通期予想も上方修正)
     売上高3兆3,100億円(+7.2%)、営業利益3,680億円(+14.8%)、経常利益3,880億円(+17.0%)、純利益2,740億円(+21.1%)

  • 配当:中間90円、年間180円予定(前年160円→増配)

  • 注目点
    主力のオフィス事業が堅調に推移し、特に「A4カラー複合機」や「クラウド対応プリンター」が欧米で好調でした。イメージング分野では、フルサイズミラーレス「EOS Rシリーズ」が堅調で、高付加価値レンズの販売が伸びています。
    また、医療機器ではCTや眼科機器が海外で伸長し、産業機器では半導体露光装置やリソグラフィ事業の売上が増加。生成AI向けサーバー需要に関連した半導体需要の恩恵も受けています。
    💡 キヤノンはオフィスから医療・半導体まで幅広く収益源を持ち、AI時代に適応した多角経営が奏功しています。

  • 見通しと課題
    通期見通しは売上高4兆4,000億円、純利益3,600億円へ上方修正。医療・半導体・ネットワークカメラなどの成長領域を柱に、持続的な増益を目指しています。
    一方で、オフィス機器市場の構造変化や為替の影響、競合の価格攻勢などが懸念材料。AI・DX関連の新製品投入と、生産効率化が今後の焦点です。
    💡 AI活用を追い風に「デバイス+ソリューション企業」への進化を続けられるかが、次の成長ステージのカギです。

 

 

 

コーエーテクモホールディングス(3635)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:減収・減益(ただし想定は上回る)売上高312億円(▲11.2%)、営業利益79億円(▲25.2%)、経常利益177億円(▲15.3%)、純利益134億円(▲15.7%)

  • 配当:中間0円、期末43円(年間43円)予定

  • 注目点
    第4次中期経営計画の初年度として、「成長のための基盤づくり」に注力。新作タイトル『真・三國無双 ORIGINS』が日本ゲーム大賞「優秀賞」を受賞、『仁王3』『ゼルダ無双 封印戦記』も次期リリース予定で、開発ラインナップが充実しています。
    また、金融資産運用による収益もプラス寄与し、ゲーム開発と投資の両輪で利益を確保。売上・利益は前年同期を下回りましたが、期初予想を上回り、順調なスタートです。
    💡足元は調整局面ですが、来期以降の大型タイトル投入を控えた「助走期間」にあり、次の跳躍が期待されます。

  • 見通しと課題
    通期は売上9,200億円、純利益270億円を見込む。『仁王3』などの世界同時リリースを予定しており、海外展開強化が収益拡大のカギ。
    一方で、開発コストの増加や為替の円高が業績の下押し要因。IP活用やモバイル・クラウド領域での収益化スピードが課題です。
    💡 自社IP×世界展開を進める中で、安定収益源を育てられるかが次の勝負どころです。

 

システムリサーチ(3771)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:増収・増益(過去最高を更新)
     売上高142億円(+12.3%)、営業利益15億円(+24.3%)、経常利益15億円(+23.6%)、純利益11億円(+24.5%)

  • 配当:中間0円、期末60円予定(前年同額)

  • 注目点
    自動車関連を中心に製造業のIT投資が堅調で、SIサービスが5.4%増、ソフトウェア開発が16.8%増と好調。プロジェクトリスク管理の徹底で粗利率が改善し、人材稼働率も高水準を維持しています。
    また、クラウドSaaS分野への展開も進み、中小企業向けのソリューション提供を拡大。PRM(プロジェクトリスクマネジメント)の成果が収益構造の安定に寄与しました。
    💡システムリサーチは堅実な案件選別と高稼働率で安定成長を実現する、実直なIT中堅企業です。

  • 見通しと課題
    通期は売上293億円、純利益25億円を計画。製造業向けのシステム更新需要とDX投資が追い風となっています。
    一方で、技術者の採用・育成コストや人件費上昇が課題。大企業案件への依存度を下げ、多様な業種に拡大できるかがポイントです。
    💡 堅実な受注体制を維持しつつ、新領域への展開で攻めのIT企業へ進化できるかが焦点です。

 

 

 

ディスコ(6146)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:増収・増益(上期として過去最高を更新)
     売上高1,945億円(+8.7%)、営業利益789億円(+3.8%)、経常利益795億円(+5.9%)、純利益559億円(+4.6%)

  • 配当:中間129円(前年124円→増配)、期末は未定(業績連動制)

  • 注目点
    半導体ウエハーの切断・研削装置で世界トップシェアを維持し、特にメモリメーカー向け投資の回復が追い風となりました。装置販売が堅調なほか、消耗品(ブレード・ホイール)の販売も増加。AIサーバーや自動運転向け半導体需要に支えられています。
    また、生産現場では「KPI共有型報酬制度」や「スマートファクトリー化」により、生産効率と士気の両立を図っており、営業利益率は40%超と業界でも異例の高水準を維持しています。
    💡 ディスコは技術と人の力で利益率を高める独自文化を持ち、AI時代の半導体製造装置需要を確実に取り込んでいます。

  • 見通しと課題
    通期は売上3,870億円、純利益803億円を見込み、設備投資需要の回復が続く見通しです。先端ロジックやメモリ投資の再加速が下期の焦点。
    一方で、地政学リスクや為替の円高、AI半導体関連の需給変動が懸念されます。顧客業界の波をどう平準化できるかが鍵です。
    💡強固な技術と利益構造を活かし、半導体業界の波を「安定収益化」できるかが今後の注目ポイントです。

 

ヒューリック(3003)

  • 決算期:2025年12月期 第3四半期決算

  • 業績結果:増収・増益(安定成長を継続)
     売上高4,242億円(+34.6%)、営業利益1,063億円(+19.7%)、経常利益915億円(+12.1%)、純利益606億円(+11.0%)

  • 配当:中間28.5円(前年26円→増配)、年間60円予定(前期54円→増配)

  • 注目点
    不動産賃貸収入が安定的に推移し、販売用不動産の売上も堅調。不動産開発・取得を通じて、東京23区を中心に約250件の物件を運営しています。
    また、脱炭素社会を見据えた「ZEB(ゼロエネルギービル)」の開発や再生可能エネルギー導入が進展。2025年にはホテル・高齢者施設など非オフィス領域への展開も拡大しています。
    💡ヒューリックは堅実な不動産経営+社会課題への対応で、景気変動に強い安定型リート企業に近い存在です。

  • 見通しと課題
    通期は売上7,100億円、純利益1,120億円を計画。不動産再開発・ホテル事業の成長が見込まれます。
    一方で、金利上昇リスクや資材コスト高が利益率の重荷となる懸念。今後は高収益物件の入れ替えや、地方・海外物件への分散投資が焦点です。
    💡資産運用型から成長×安定の両立企業へ変化しつつあり、金利時代でも強みを維持できるかが見どころです。

 

 

 

塩野義製薬(4507)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:横ばい圏(堅調な収益を維持)
     売上高2,130億円(▲0.5%)、営業利益748億円(▲1.4%)、経常利益984億円(+4.9%)、純利益835億円(+0.8%)

  • 配当:中間33円、年間66円予定(前年同額)

  • 注目点
    国内医薬品では「スインプロイク」「オキシコンチン類」が堅調。ロイヤリティ収入(主にHIVViiV社向け)が6%増の1,293億円となり、全体の利益を支えました。
    また、鳥居薬品を完全子会社化し、感染症・中枢神経・ワクチンなどの研究体制を再構築。米欧での臨床試験費用を吸収しつつ、グローバルでの展開を加速しています。
    💡塩野義は研究開発の厚みとHIVロイヤリティの安定収益という二本柱で、堅実な成長を続けています。

  • 見通しと課題
    通期は売上5,000億円、純利益1,880億円を見込む。新薬パイプライン(抗ウイルス薬・疼痛薬・認知症領域)の成果が今後の業績を左右します。
    一方で、国内薬価改定や開発コストの上昇、感染症薬需要の平常化が課題。AI創薬の導入やオープンイノベーション推進による効率化が焦点です。
    💡安定したロイヤリティ基盤の上で、新薬開発を次の収益の柱にできるかが今後の分岐点です。

 

小松製作所(6301)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:減収・減益(建設機械の販売減少と円高影響)
     売上高1兆8,915億円(▲3.9%)、営業利益2,771億円(▲8.7%)、経常利益2,583億円(▲7.3%)、純利益1,757億円(▲12.9%)

  • 配当:中間95円(前年83円→増配)、年間190円予定(前期同額)

  • 注目点
    2026年3月期は新中期経営計画「Driving value with ambition(価値創造への挑戦)」の初年度。
    建設機械・車両部門では、価格改定と販売効率化に努めたものの、円高や販売台数減の影響で減収。一方、産業機械部門では自動車向け大型プレスや半導体関連機器の販売が好調で、前年を上回りました。
    また、北米・日本市場は堅調である一方、中国・アジアでの需要減少が足を引っ張りました。利益面ではコスト増加や為替の逆風を吸収しきれず減益となったものの、営業利益率は14.6%と依然高水準を維持。
    💡コマツ円高地域格差の中でも、産業機械の拡大で収益を下支えした状況にあります。堅実さが光る決算です。

  • 見通しと課題
    通期は売上3兆8,880億円、純利益3,200億円を見込み(ともに下方修正)。米国・インドなど先進国での需要を維持しつつ、アジア・中南米の回復を見込む構えです。
    一方で、建設投資の鈍化や為替変動リスク、資源価格の下落などが逆風。
    AI・IoTを活用した「スマートコンストラクション」事業の強化と、電動建機の普及戦略が中期成長の鍵です。
    💡景気循環の波に負けないソリューション型企業へ進化できるかが、今後の成長を左右します。

 

 

 

中部電力(9502)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:減収・増益(5年ぶりの減収増益)
     売上高1兆7,478億円(▲1.1%)、営業利益1,455億円(+2.0%)、経常利益1,962億円(+4.5%)、純利益1,663億円(+13.2%)

  • 配当:中間35円(前年30円→増配)、年間70円予定

  • 注目点
    主力のミライズ(電力小売)が好調で、電源調達ポートフォリオの見直しによるコスト削減が進展。期ずれ損益の差益転換も寄与し、経常増益となりました。
    JERA(火力・再エネ事業)も期ずれ差益の拡大で増益。原油CIF価格の下落と円安一服が燃料調達コストを押し下げました。
    また、再エネや不動産事業も収益を下支え。特に再生可能エネルギー会社の新設・出資強化により、グループ全体で脱炭素投資を拡大中です。
    💡中部電力は燃料価格の安定と再エネ拡大で利益を取り戻した、回復基調の決算です。

  • 見通しと課題
    通期は売上3兆5,500億円、純利益1,850億円を予想。期ずれ損益を除いても堅調な収益を確保する見込みです。
    一方で、電力需要の変動や原燃料市況の乱高下、洋上風力撤退損失などの影響も残ります。
    原子力発電の再稼働や再エネ・不動産の育成による安定収益化が重要テーマです。
    💡電力自由化の荒波の中で、JERA+再エネ+地域基盤を三本柱に、持続的成長モデルを築けるかが焦点です。

 

日東電工(6988)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:減収・減益(主力のオプトロニクス事業が低調)
     売上高5,136億円(▲1.6%)、営業利益945億円(▲13.5%)、純利益689億円(▲13.8%)

  • 配当:中間未定、通期130円予定(前年同額)

  • 注目点
    スマートフォンタブレット向け光学フィルムや半導体プロセス材は堅調でしたが、ディスプレイ関連の撤退影響が響きました。オプトロニクス部門は▲5.7%の減収・▲19.8%の営業減益となる一方、ヒューマンライフ部門(核酸医薬やメンブレン)は6.5%増収と好調。核酸受託製造やNittoPhase™の需要増により、新薬創出の流れが具体化しています。
    また、エレクトロニクスではハイエンドスマホ向け電気剥離テープが採用拡大し、半導体関連材の販売も増加。円高影響(営業利益▲105億円)を吸収しながらも、基礎技術の底堅さを示しました。
    💡旧来の光学材料依存から脱し、ライフサイエンスと半導体材料へのシフトが着実に進んでいます。未来の成長源が見え始めています。

  • 見通しと課題:
    通期は売上9,950億円(▲1.9%)、純利益1,260億円(▲8.2%)を見込む。為替の円高や電子部材市況の調整を受けつつも、次世代製品群での安定化を図る方針。
    一方で、オプトロニクス事業の構造転換や固定費吸収が課題。製造拠点統廃合コスト(約35億円)も発生しており、短期的な収益圧迫要因となっています。
    💡短期の減益は転換期の痛みであり、核酸医薬・半導体・高機能素材での再成長への布石と見ることができます。

 

 

 

日本ライフライン(7575)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:増収・増益(上期として過去最高を更新)
     売上高292億8,500万円(+4.6%)、営業利益66億2,000万円(+5.7%)、純利益47億7,000万円(+7.7%)

  • 配当:中間0円、期末54円(前年53円→増配)

  • 注目点:
    中核のEP/アブレーション事業は、心腔内除細動カテーテル・止血デバイスが好調。AF(心房細動)症例数が前年比+10%と増加し、PFA(パルスフィールドアブレーション)普及の影響を受けながらも、コア製品で堅調に推移しました。
    また、心血管関連では主力製品「Frozen Elephant Trunk(FET)」が5.6%増収。脳血管関連は新モデル投入で48.4%増収、消化器関連も25%増収と新領域が牽引。
    貸倒引当金の戻入など一過性要因もありましたが、コア製品群が業績を支えました。
    💡 日本ライフラインはPFA時代でも成長できる構造を確立し、心臓・脳・消化器の3分野で拡大を続けています。

  • 見通しと課題:
    通期は売上593億円(+4.8%)、純利益93億5,000万円(+0.3%)を予想。下期も堅調な手術件数増加を見込む一方、PFAの普及に伴う従来品減少リスクや公定価格引き下げの影響(約▲90百万円)が課題。
    また、研究開発費や人件費の増加が続くため、コスト効率と自社製品比率の回復が焦点です。
    💡PFA普及という構造変化の波を逆手に取り、製品構成を最適化できるかが中長期の勝負です。

 

日本取引所グループ(8697)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算

  • 業績結果:増収・増益
     営業収益893億円(+9.2%)、営業利益512億円(+7.5%)、親会社株主に帰属する中間利益346億円(+6.9%)。現物株の売買代金増と、清算関連収益の伸長が寄与。

  • 配当:中間25円、年間50円を予定(株式分割後ベース)。

  • 注目点:
    現物株の一日平均売買代金が前年同期比+9.5%(プライム内国株は+6.9%)と活況で、取引関連収益が増加。デリバティブはボラ反動で減少した一方、清算関連収益は金利スワップ担保管理収益の拡大が強く押し上げました。arrowhead4.0稼働を背景にシステム関連収益(コロケーション等)も増加し、情報関連収益も拡大。収益の面が広がっています。

    さらに、コロケーション・arrownetなど市場接続インフラの利用拡大は、超低遅延取引や機関投資家の需要を吸収する基盤強化に直結。料金体系の多層化により景気局面の変動に対する耐性も高めています。

    💡 「現物の活況+清算収益+システム・情報」の3本柱で安定度が増し、出来高に依存しすぎない収益構造に近づいています。

  • 見通しと課題:
    中計「2027」初年度として、商品別・区分別の収益ドライバーを明確化しつつ、清算・情報・システムの非価格競争力を磨く方針。FY26通期も増収増益計画(営業収益1,760億円、親会社株主帰属利益650億円)を据え置き、引き続き設備投資と付加価値サービス拡充に注力します。
    一方で、先物・OPなどデリバティブの低調が続くとミックス悪化が懸念。金利・為替ボラの鎮静化は清算関連収益の逆風にもなり得ます。加えて、ソフトウェア振替減少や参加者返戻額の増加で費用サイドが膨らむ局面も。費用コントロールと新サービス創出の両立が鍵です。

    💡 現物は強い一方で、デリバと費用増の綱引き。清算とシステムの付加価値をさらに伸ばせるかが来期以降の評価軸になります。

 

野村ホールディングス(8604)

  • 決算期:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算(US GAAP

  • 業績結果:増収・大幅増益(上期)
     上期 収益(金融費用控除後)1兆388億円(+10.8%)、税前利益2,969億円(+25.8%)、当社株主帰属純利益1,966億円(+17.5%)、ROE 11.3%。海外3地域は9四半期連続の黒字。

  • 配当:中間27円。期末は未定。

  • 注目点:
    ストック型収益の拡大が続き、ウェルス・マネジメント(WM)ではストック資産・ストック収入が過去最高、インベストメント・マネジメント(IM)も資金純流入が10四半期連続で運用資産残高100兆円超。安定収益の基盤が太くなりました。
    ストック型収益の拡大が続き、ウェルス・マネジメント(WM)ではストック資産・ストック収入が過去最高、インベストメント・マネジメント(IM)も資金純流入が10四半期連続で運用資産残高100兆円超。安定収益の基盤が太くなりました。
    💡 「WM/IMのストック × ホールセールの稼ぐ力」で収益の質と量が改善。ROE 8〜10%+目標を6期連続で満たす地力が備わっています。

  • 見通しと課題:
    WMは費用カバー率の改善(直近4四半期で70%)が進み、収益安定性が一段と向上。IMはAUM拡大と投資損益の積み上げで成長継続を狙います。ホールセールは資本規律を維持しつつ自律成長を継続、海外税前利益も拡大基調。
    他方、市場ボラや金利動向に左右されるトレーディング・投資損益の振れ、IMのコスト増、新設バンキング部門の利益成長曲線など、短期のブレは依然内包。全社でオペレーティング・レバレッジ(経費率コントロール)を効かせ、ROE二桁維持を目指せるかが注目です。
    💡安定収益の土台は強化済み。あとはマーケット依存度を抑えつつ稼ぐ力を積み上げ、ROE二桁の定着を図れるかが評価のポイントです。

 

 

 

おわりに

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございました🐰

 

今週の決算を振り返ると、業界ごとに明暗が分かれた印象でした。

円高やコスト上昇の影響を受けた企業がある一方で、構造改革や新規事業で着実に成果を出している企業も見られました。

数字だけでなく、「企業が何に力を入れているのか」「どんな未来を描いているのか」に目を向けると、一つひとつの決算が次の成長へのメッセージとして見えてきます。

本記事が、みなさんの投資判断の参考となり、そして新たなお宝企業に出会うきっかけになれば嬉しいです🐰✨

 

本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!

 

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