
こんにちは!うさたんです♪
多くの企業が次々と決算を発表しており、市場全体が活気づいています♪
決算は企業にとって「通信簿」のような存在で、成長の裏付けや課題が数字として表れる重要なタイミングです。株価に直結するだけでなく、将来の成長性や経営の安定性を見極めるヒントにもなります。
「決算発表した企業をまとめて紹介する記事があれば便利かも!」と思ったのが、本記事をアップするきっかけになりました。主に、私がこちらの記事でご紹介した企業についてご紹介します🐰
本記事が、今後の投資判断や新たなお宝企業との出会いにつながるきっかけになれば嬉しいです🐰✨
今回紹介する企業一覧
まずは今回ご紹介する17社について、決算の結果・配当の増配有無・業績修正の有無を一覧にまとめました。全体像を一目で把握できるようになっています♪🐰✨
※掲載順は決算発表日順になっています。
| 企業名(証券コード) | 業績結果 | 配当(増配有無) | 業績修正 |
|---|---|---|---|
| ABCマート(2670) | 微増収・微増益 | 増配あり | なし |
| ウェザーニューズ(4825) | 増収・大幅増益 | 据え置き | なし |
| マニー(7730) | 増収・減益 | 増配あり | なし |
| 竹内製作所(6432) | 増収・営業減益 | 増配あり | なし |
| エーアイテイー(9381) | 営業収益増・営業減益 | 据え置き | なし |
| ディップ(2379) | 増収・大幅減益 | 据え置き | なし |
| SFPホールディングス(3198) | 増収・減益 | 増配あり | なし |
| エスケイジャパン(7608) | 大幅増収・増益 | 増配あり | なし |
| Enjin(7370) | 減収・大幅減益 | 増配あり | なし |
| 日置電機(6866) | 増収・減益 | 据え置き | なし |
| トランザクション(7818) | 過去最高更新 | 増配あり | なし |
| 北の達人コーポレーション(2930) | 減収・大幅減益 | 据え置き | なし |
| 東京製鐵(5423) | 大幅減収・減益 | 据え置き | 下方修正あり |
| 信越ポリマー(7970) | 増収・増益 | 増配あり | なし |
| モバイルファクトリー(3912) | 増収・増益(過去最高) | 増配あり | なし |
| 沖縄セルラー電話(9436) | 増収・増益 | 増配あり | なし |
| 信越化学工業(4063) | 増収・大幅減益 | 据え置き | なし |
各企業の紹介
ABCマート(2670)
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2026年2月期 第2四半期(中間期)決算
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業績結果:微増収・微増益(営業利益は減少)
売上高1,901億円(+0.9%)、営業利益336億円(▲1.2%)、経常利益359億円(+2.3%)、純利益243億円(+0.8%)。 -
配当:中間35円(前年33円→増配)、年間70円を予定。
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注目点:
国内は新作スニーカーやハンズフリーシューズが好調で既存店売上は+6%。店舗数は1,107店、デジタル比率も10%超とオンライン販売が伸長。一方で海外は韓国・台湾・米国が減収で、セグメント利益▲43%。為替の円高も重荷となりました。
👉 国内の強さが目立ちますが、海外は課題が多く成長の足を引っ張っています。 -
見通しと課題:
通期は売上3,839億円、純利益455億円で据え置き。下期は消費鈍化や為替リスクが残る一方、フィリピン出店やキッズ・スポーツ領域の拡充が期待されます。国内基盤の安定と海外事業の回復が成長のカギ。
👉 海外を立て直せれば、さらに飛躍が見込めます。
ウェザーニューズ(4825)
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2026年5月期 第1四半期決算
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業績結果:増収・大幅増益(Q1として過去最高)
売上高600.6億円(+2.8%)、営業利益9.1億円(+100.5%)、純利益6.7億円(+140.6%)。 -
配当:年間90円を計画。
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注目点:
海運向けは為替影響で減収だった一方、Sky(航空)+9.9%、Land(陸上)+4.7%と好調。ストック型は+1.7%増に留まったが、フロー型が+48.2%と急伸し収益を押し上げました。多様な分野で収益源を持つ点が強みです。
👉 海運が弱くても、他分野の伸びで全体をカバーできる強さが出ています。 -
見通しと課題:
通期は売上2,500億円、純利益35億円を計画。AI活用やコスト最適化で収益改善を進める一方、海運市況や為替の変動は不安要因。特定分野の依存度を下げられるかが注目されます。
👉 AI活用で効率化できれば、外部環境の変動を和らげられそうです。
マニー(7730)
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2025年8月期 本決算
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業績結果:増収・減益
売上高299.7億円(+5.1%)、営業利益81.9億円(▲2.4%)、純利益51.7億円(▲17.8%)。 -
配当:年間39円、翌期は41円を予想。
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注目点:
中国での自主回収が売上▲148億円・利益▲12億円規模の影響に。回収は概ね完了し、認証前倒しにより来期2Qから販売再開を見込む。欧州子会社では減損計上もあり、短期的には収益を押し下げました。
👉 大きな痛手でしたが、販売再開の目途が立ち回復が視野に入っています。 -
見通しと課題:
2026年は売上328億円(+9.4%)、純利益64.5億円(+24.8%)を計画。中国市場の再開とサージカル製品の拡大で業績回復を狙う。中期的には医療需要の底堅さを活かした成長が見込まれます。
👉 来期から回復路線に乗れるかが注目です。
竹内製作所(6432)
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2026年2月期 第2四半期決算
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業績結果:増収・営業減益(経常・純利益は微増)
売上高1,141億円(+4.1%)、営業利益234億円(▲5.9%)、純利益171億円(+1.2%)。 -
配当:期末210円を予定(前期200円)。
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注目点:
北米レンタル向け需要が伸び、欧州も回復の兆し。ただし値引き圧力や円高で利益率は低下し、受注残高は前年から▲46%と大幅に減少。今後の受注動向が懸念されます。
👉 売上は伸びていますが、先行きの受注が弱く注意が必要です。 -
見通しと課題:
通期は売上2,230億円、純利益264億円を計画。需要回復に期待がかかる一方、為替変動と受注残減少の影響が課題。利益率改善と新規需要の取り込みがポイントです。
👉 市況回復を活かせれば上振れも期待できます。
エーアイテイー(9381)
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2026年2月期 第2四半期決算
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業績結果:営業収益増・営業減益、経常・純利益は増益
営業収益282億円(+8.0%)、営業利益20億円(▲4.9%)、純利益16億円(+7.8%)。 -
配当:年間90円を予定。
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注目点:
夏物アパレルなど荷動き好調に加え、海上運賃の高止まりで収益増。ただし粗利率は低下し、営業利益は減少。為替差益や受取利息の増加で最終的に利益増につながりました。
👉 売上は伸びても、効率面での課題が表れています。 -
見通しと課題:
通期は営業収益600億円、純利益31.7億円を計画。市況・為替・人件費の影響が大きく、コスト管理と価格転嫁が焦点。安定成長を維持できるかが試されます。
👉 荷動きが支えになる一方、コスト上昇にどう対応できるか注目です。
ディップ(2379)
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2026年2月期 第2四半期決算
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業績結果:増収・大幅減益
売上高288億円(+1.5%)、営業利益54億円(▲27.6%)、純利益37億円(▲26.4%)。 -
配当:年間95円を予定。
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注目点:
スポットワーク領域で制度整備や人件費増加により利益が圧迫。短期的には厳しいが、AIサービスや新規領域への投資を進め、顧客基盤拡大を目指しています。
👉 今は投資負担が利益を削っていますが、将来の成長を見据えています。 -
見通しと課題:
通期は売上600億円、純利益80億円を計画。費用対効果が課題で、規制対応やAI活用の成果が成長に直結する見込み。投資の成果が出るかが最大のポイントです。
👉 短期は減益でも、中期的には実を結ぶ可能性があります。
SFPホールディングス(3198)
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2026年2月期 第2四半期決算
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業績結果:増収・減益
売上高153億円(+2.0%)、営業利益8.6億円(▲5.3%)、純利益5.3億円(▲24.5%)。 -
配当:年間28円を予定。
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注目点:
主力業態「磯丸水産」などは堅調に推移し増収を確保。ただし米・ビール・青果などの食材高騰が重荷となり、地震予言の影響で訪日客数も減少。外食需要回復の流れに対し、コスト増が収益を圧迫しました。
👉 売上は伸びてもコスト増に負けて利益が縮小しています。 -
見通しと課題:
通期は売上325億円(+6.9%)、純利益12億円を計画。訪日客需要の回復や新業態開発に期待がかかるが、人件費・食材価格の上昇が課題。効率化と原価管理で利益改善を狙います。
👉 観光需要を活かせれば回復が見込めますが、コスト管理力が問われます。
エスケイジャパン(7608)
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2026年2月期 第2四半期決算
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業績結果:大幅増収・増益
売上高76億円(+20.2%)、営業利益10億円(+72.1%)、純利益7億円(+70.0%)。 -
配当:年間38円を予定(前年27円)。
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注目点:
人気キャラクターグッズの販売が拡大し、売上・利益ともに大幅増。人件費や倉庫費用は増えたが、それ以上に収益性が改善。エンタメ消費の強さを背景に高水準の成長を記録しました。
👉 人気IPの存在が利益を押し上げる原動力になっています。 -
見通しと課題:
通期は売上140億円、営業利益16億円を計画。新規IPの投入や既存キャラクターの拡販を進めつつ、コスト増への対応がカギ。商品サイクルの変化に柔軟に対応できるかが問われます。
👉 成長は続きそうですが、人気頼みの面が大きく波が出やすいです。
Enjin(7370)
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2026年5月期 第1四半期決算
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業績結果:減収・大幅減益
売上高5.1億円(▲22.5%)、営業利益0.3億円(▲79.0%)、純利益0.3億円(▲61.1%)。 -
配当:年間40円を予定。
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注目点:
PR案件のリリース時期が後ズレしたことで売上が一時的に落ち込み、大幅減益。AI活用やM&Aを進め、従来型ビジネスから非連続的成長を目指す姿勢は継続。短期の数字より中期戦略が重視される局面です。
👉 今期序盤は出遅れましたが、戦略的には拡大路線を維持しています。 -
見通しと課題:
通期は売上31億円、純利益6億円を計画。収益は下期偏重で、2Q以降の案件消化が鍵。市場環境や案件進捗に左右されやすく、安定収益基盤の確立が課題です。
👉 後半の巻き返し次第で業績が大きく変わりそうです。
日置電機(6866)
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2025年12月期 第3四半期決算
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業績結果:増収・減益
売上高292億円(+4.1%)、営業利益48億円(▲7.7%)、純利益36億円(▲11.7%)。 -
配当:年間200円を予定。
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注目点:
電力計測器などの需要が堅調で売上は増加。一方で研究開発費や人件費を増やしたことで利益は減少。長期的な競争力強化のための投資が、短期的な収益を圧迫する形となりました。
👉 売上は好調でも、先行投資で利益が削られています。 -
見通しと課題:
通期は売上414億円、純利益54億円を計画。研究開発投資の成果をどこまで早期に収益へ結び付けられるかが課題。需要は底堅いため、コストと利益のバランスが焦点です。
👉 投資が報われれば将来の成長につながります。
トランザクション(7818)
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2025年8月期 本決算
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業績結果:過去最高売上・利益更新
売上高275億円(+9.6%)、営業利益57億円(+9.0%)、純利益41億円(+8.4%)。 -
配当:年間57円(前年39円)、次期は株式分割後で実質30円。
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注目点:
BtoB販売が堅調で、DtoCも改善。eコマース比率は30%超となり、10期連続で最高益を更新。人件費・物流費増を吸収しながらも高水準を維持しました。
👉 ネット販売の伸びが成長の柱になっています。 -
見通しと課題:
次期は売上295億円、純利益43億円を計画。成長は継続見込みだが、新製品の入荷遅延が懸念材料。供給網リスクへの対応力が問われます。
👉 商品供給の遅れがなければ、引き続き好調が続きそうです。
北の達人コーポレーション(2930)
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2026年2月期 第2四半期決算
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業績結果:減収・大幅減益
売上高52億円(▲19.1%)、営業利益5.0億円(▲44.0%)、純利益3.5億円(▲41.8%)。 -
配当:年間3.5円を予定。
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注目点:
新規顧客獲得は堅調に進んだが、既存顧客売上の積み上げが鈍化し減収。広告投資を増やしたものの短期的な効果は限定的で、利益も大きく減少しました。
👉 新規は伸びても、定着しなければ収益につながりにくいです。 -
見通しと課題:
通期は売上103億円、純利益6億円を計画。広告投資の成果を顧客の継続購入に結び付けられるかが鍵。短期的には厳しいが、中期的には顧客基盤拡大の可能性を秘めています。
👉 投資の成果が出れば反転も期待できます。
東京製鐵(5423)
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2026年3月期 第2四半期決算
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業績結果:大幅減収減益(下方修正あり)
売上高1,338億円(▲23.2%)、営業利益60億円(▲56.6%)、純利益46億円(▲53.5%)。 -
配当:年間50円を予定(前年同額)。
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注目点:
建設分野の需要減少と円安による鉄スクラップ高騰で二重苦。出荷数量が減少し、市況低迷の影響をもろに受けました。製造コスト高が収益を直撃しています。
👉 鋼材需要と材料費の逆風で苦しい展開です。 -
見通しと課題:
通期は売上を2兆643億円→1兆9,264億円、営業利益を161億円→95億円へ下方修正。市況回復頼みの体質が続く中、利益回復の道筋は外部環境に大きく依存します。
👉 市況回復がなければ苦戦が続きそうです。
信越ポリマー(7970)
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2026年3月期 第2四半期決算
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業績結果:増収増益
売上高562億円(+2.7%)、営業利益71億円(+2.7%)、純利益55億円(+19.5%)。 -
配当:年間60円を予定(前年52円)。
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注目点:
OA機器関連が底堅く推移し、円安効果もあり増収増益。半導体関連は厳しいが、事業の多角化と為替の追い風で利益を確保しました。安定した収益源が業績を支えています。
👉 苦しい分野があっても他で補えるバランスの良さがあります。 -
見通しと課題:
通期は売上1,135億円、営業利益139億円を計画。半導体市況の回復が次の成長を左右する見込み。安定路線は維持できるが、成長加速には市況改善が不可欠です。
👉 市況が回復すれば、さらに伸びやすい体質です。
モバイルファクトリー(3912)
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2025年12月期 第3四半期決算
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業績結果:増収増益(過去最高更新)
売上高24.7億円(+5.4%)、営業利益8.1億円(+15.1%)、純利益5.8億円(+22.2%)。 -
配当:年間40円を予定(前年37円)。
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注目点:
位置情報ゲーム「駅メモ!」シリーズが好調で、移動促進イベントやIPコラボが収益を牽引。積極的な広告投資を行いながらも、ヒット施策が売上を押し上げて過去最高益を更新しました。
👉 ユーザーイベントが成功し、数字に直結しました。 -
見通しと課題:
通期は売上34.7億円(+4.6%)、純利益7億円(+0.8%)を計画。広告費増加が利益率を圧迫する可能性があり、収益性維持が焦点。人気タイトルの勢いをどこまで持続できるかが課題です。
👉 収益基盤は好調ですが、投資とのバランスが問われます。
沖縄セルラー電話(9436)
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2026年3月期 第2四半期決算
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業績結果:増収増益
営業収益420億円(+2.2%)、営業利益93億円(+5.1%)、純利益65億円(+6.9%)。 -
配当:株式分割考慮後で実質年間96円(前年124円)。
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注目点:
モバイル契約数が純増し、端末販売収入も堅調。ブランド間移行が進んで採算も改善し、安定した成長を実現。通信基盤の強さを背景に、地域密着型のサービスが業績を支えました。
👉 契約増と採算改善で、安定感のある伸びを示しています。 -
見通しと課題:
通期は営業収益850億円、純利益126億円を計画。競争激化や料金引き下げ圧力はリスクだが、顧客基盤の厚みで対応可能。安定的な利益成長を続けられるかが焦点です。
👉 競争が激しくても、顧客基盤が守りになっています。
信越化学工業(4063)
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2026年3月期 第2四半期決算
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業績結果:増収・大幅減益
売上高1兆2,845億円(+1.4%)、営業利益3,339億円(▲17.7%)、純利益2,578億円(▲12.3%)。 -
配当:年間106円を予定(前年同額)。
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注目点:
塩ビ樹脂は市況低迷で販売数量が減少し、半導体シリコンも一服感が出て減益要因に。主力2事業の落ち込みで大幅減益となり、世界市況の影響を強く受ける構造が表れました。
👉 世界市況に直結する事業体質が弱点として出ています。 -
見通しと課題:
通期は売上2兆4,000億円(▲6.3%)、純利益4,700億円(▲12.0%)を計画。市況回復次第で改善余地はあるが、短期的には逆風が続く見込み。中長期での需要回復が反転のカギ。
👉 市況次第で上向きますが、当面は厳しい状況です。
おわりに
本記事をご覧いただき、ありがとうございます🐰
今回の決算を振り返ると、国内で安定成長を続ける企業もあれば、海外事業で苦戦する企業や投資フェーズの企業もあり、それぞれ立ち位置は異なります。
大切なのは数字の表面だけでなく、その裏にある戦略や市場環境を理解することです。中長期で企業の可能性を見極めることで、お宝企業に出会えるチャンス💰✨が広がります。そして、お買い得なタイミングがあれば積極的に買い向かいたいです🐰
11月中旬まで決算発表が続く予定で、今後も毎週末ごとにその週の決算を振り返る記事をアップしていきます。これまで通り、特に気になる企業については一社に絞って「決算振り返り記事」を別途アップ予定です!
ぜひ本記事を参考にしていただければ嬉しいです🐰✨
本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!