
こんにちは!うさたんです♪
今日は、各企業の決算について、振り返りとしてまとめた記事をお届けしていきます。忙しい日々の中で見逃してしまった方や、改めて整理したい方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです🐰
本記事では、4月28日(火)に発表された決算(今回は5社分)についてまとめました。
それでは、一緒に振り返っていきましょう✨
★直近の決算振り返り記事です🐰
信越化学工業 (4063)本決算

出典:信越化学工業『決算短信』
🌱要点まとめ
- 売上は微増(+0.5%)も、営業利益は減益(▲14%)
- 半導体関連(電子材料)は好調、AI需要がけん引
- 塩ビなど生活環境分野は市況悪化で大きく減益
- 営業利益率は24.7%と高水準を維持
- 配当は年間106円で据え置き、安定還元を継続
信越化学工業は、半導体材料や塩ビ(塩化ビニル)などを手がける世界的な化学メーカーで、特に半導体用シリコンウエハーではトップクラスのシェアを持つ企業です。電子材料と生活インフラ材料の両方を持つバランスの良さが特徴です。
2026年3月期の決算は、売上高2兆5,739億円(前年比+0.5%)とわずかに増収となった一方で、営業利益は6,352億円(▲14.4%)と減益となりました。 売上は横ばいに近いものの、利益面ではやや落ち着いた結果となっています。
今回の減益の大きな要因は、事業ごとの明暗が分かれた点にあります。特に生活環境基盤材料(塩ビなど)は、市況の軟化や価格低迷の影響を受けて大きく減益となりました。一方で、電子材料事業はしっかりと成長しており、売上・利益ともに増加しています。
電子材料の好調さを支えているのが、AI関連の需要です。半導体市場ではAI向けの需要が引き続き強く、シリコンウエハーやフォトレジストなどの材料が伸びています。実際にAI関連製品は売上の約15%を占めており、今後も成長の柱になりそうです。
また、半導体市場全体も回復基調にあり、従来のPCやスマートフォン向け需要も底入れが見られています。加えて、今後はデータセンターやAIインフラの拡大によって、さらに需要が広がる可能性があると考えられます。
一方で、生活環境分野では中東情勢の影響による原材料価格の上昇や、市場価格の変動が収益を圧迫しました。ただし、同社は値上げを進めながら安定供給を維持しており、環境変化に対応する力の強さも感じられます。
利益率については、営業利益率が24.7%と依然として高い水準を維持しています。 世界的な化学メーカーの中でも非常に高収益なビジネスモデルである点は、大きな特徴です。
株主還元については、年間配当106円と前期と同水準を維持しています。 また、自己株式取得(自社株買い)も積極的に行っており、配当と合わせて安定した還元姿勢が続いています。
今後については、中東情勢や市況の不透明さがあるため、来期の業績予想は未定とされています。 ただし、半導体市場の中長期的な成長やAI需要の拡大を考えると、同社の強みが活きる場面は多そうです。
今回の決算は、短期的には減益となりましたが、半導体・AI分野という成長領域でしっかりと存在感を示している内容でした。外部環境の影響を受けつつも、高い収益力と技術力を背景に、今後の回復や成長が期待できる決算だったと感じました🐰✨
★過去記事もあります♪
エイトレッド(3969) 本決算

出典:エイトレッド『決算短信』
🌱要点まとめ
- 売上は増収(+4.9%)、利益は横ばい~微減
- クラウド事業が大きく成長(+22.5%)
- パッケージソフトは減少、クラウドへの移行が進行
- 営業利益率は36%と非常に高水準
- 配当は34円へ増配、来期は36円予想
エイトレッドは、企業の申請・承認業務を効率化する「ワークフローシステム」を提供しているIT企業です。紙やExcelで行われていた社内申請をデジタル化することで、業務効率化やDXの推進を支える役割を担っています。
2026年3月期の決算は、売上高29億円と前年から4.9%の増収となりました。一方で、営業利益は10.4億円、当期純利益は7.1億円と、いずれもわずかに減少しており、利益面では横ばいに近い着地となっています。
今回の決算で印象的なのは、事業の中身が大きく変化している点です。従来のパッケージソフトは減少しており、主力製品であるX-pointやAgileWorksはともに売上が落ちています。一方で、クラウドサービスは大きく伸びており、前年から20%以上の成長となりました。
これは単なる不調ではなく、ビジネスモデルがクラウド中心へと移行していることを示しています。実際に説明資料のグラフを見ると、クラウド売上は年々伸び続けており、売上構成の中でも存在感を強めています。将来的にはクラウドが主軸となる姿が見えてきており、会社としての転換期にあることが分かります。
また、クラウド化によって収益の安定性も高まっています。売上の多くが継続収益となるストック型ビジネスとなっており、契約の継続率も非常に高い水準で推移しています。この点は、事業の土台として非常に強みになっていると感じます。
一方で、利益が伸び悩んだ背景としては、開発投資やクラウド関連コストの増加が挙げられます。ソフトウェアの機能強化に伴う減価償却費の増加や、クラウドインフラ費用の増加に加え、人件費や広告費も増えており、成長に向けた先行投資が続いている状況です。こうしたコスト増によって、売上の伸びがそのまま利益に反映されにくくなっています。
ただし、このような状況は成長企業においてよく見られる段階でもあります。クラウドへの移行やAI活用に向けた基盤づくりなど、将来に向けた投資が進んでいると考えると、今後の成長に向けた準備が着実に進んでいるとも言えそうです。
財務面では自己資本比率が80%と非常に高く、借入もほとんどないため、安定した経営基盤を維持しています。
株主還元については、年間配当が34円に増配され、さらに来期は36円の予想となっています。上場来10期連続増配予定で、株主還元に力を入れていることも伝わります。年2回、株主優待が貰えることも魅力の一つです🐰
今後の見通しとしては、売上・利益ともに2桁成長が見込まれており、特にクラウド事業の拡大が大きな柱となりそうです。加えて、AIを活用したワークフローの進化や、パッケージからクラウドへの移行加速なども成長のポイントになりそうです。
今回の決算は、短期的には利益がやや伸び悩んだ印象はあるものの、クラウドへの転換が着実に進んでいることが確認できる内容でした。ビジネスモデルの変化とストック型収益の積み上がりを考えると、今後の展開にも期待が持てる決算だったと感じます🐰✨
★過去記事もあります♪
日本取引所グループ(8697) 本決算


出典:日本取引所グループ『決算短信』
🌱要点まとめ
- 営業収益は大幅増収(+22.5%)
- 営業利益・最終利益ともに約30%増と好調
- 現物株の売買増加が業績を押し上げ
- 配当は年間61円、配当性向は約80%と高水準
- 来期は増収も利益はやや減益見込み
日本取引所グループは、東京証券取引所などを運営している企業で、株式市場そのものを支えるインフラ的な存在です。株の売買が活発になればなるほど収益が伸びやすいという特徴があります。
2026年3月期の決算は、営業収益が約1,987億円と前年から22.5%増、営業利益は約1,162億円と29.0%増、最終利益も約791億円と29.5%増と、大幅な増収増益となりました。
この好調な背景には、株式市場の活況があります。特に現物株の売買代金が増えたことで、取引料収入が大きく伸びました。実際に取引関連収益は前年から20%増となっており、マーケットの盛り上がりがそのまま業績に反映されている形です。
また、清算関連収益も大きく伸びており、こちらは50%以上の増加となっています。これは取引量の増加に加え、清算機能の重要性が高まっていることも影響していると考えられます。さらに、上場企業からの上場料や、相場情報の提供による収益も安定的に伸びており、収益源が複数ある点も強みです。
利益面でも非常に高い水準を維持しており、営業利益率は50%を超える水準となっています。市場インフラというビジネスモデルの特性上、一度仕組みが整うと高い収益性を維持しやすい点が魅力です。
キャッシュフローも安定しており、営業キャッシュフローは1,000億円を超える水準となっています。一方で、配当や自社株買いによる株主還元も積極的に行っており、財務の安定性と還元のバランスが取れている印象です。
株主還元については、年間配当が61円となり、配当性向は約80%と非常に高い水準です。さらに自己株式の取得も発表されており、株主への還元姿勢はかなり強い企業と言えそうです。
今後の見通しについては、営業収益は増加が見込まれているものの、営業利益や最終利益はわずかに減少する予想となっています。これは取引量の前提がやや保守的に見積もられていることや、今後の投資・コスト増などが影響していると考えられます。
今回の決算は、市場の活況を背景に大きく業績を伸ばした非常に良い内容でした。短期的には相場環境に左右される面はあるものの、日本の金融市場を支える重要な存在であり、長期的には安定した収益と高い株主還元が期待できる企業だと感じました🐰✨
岡三証券グループ(8609) 本決算

出典:岡三証券『決算短信』
🌱要点まとめ
- 営業収益は+16.7%の増収
- 営業利益は+45.9%、最終利益は+83.3%と大幅増益(過去最高)
- 株式売買の活発化で手数料収入が大きく増加
- 配当は50円(特別配当込み)に増配
- 来期予想は未開示(相場環境の影響が大きいため)
岡三証券グループは、証券会社として株式や投資信託の売買仲介などを行う企業で、相場環境の影響を強く受けるビジネスモデルが特徴です。
2026年3月期の決算は、営業収益が約955億円(+16.7%)、営業利益は約187億円(+45.9%)、最終利益は約213億円(+83.3%)と、大幅な増収増益となりました。特に最終利益は過去最高となっており、非常に強い内容です。
今回の好調な要因は、株式市場の活況です。東証の売買代金や売買高が大きく増加したことで、委託手数料(株の売買手数料)が大きく伸びました。実際に受入手数料全体でも前年から約26%増加しており、収益の柱がしっかり伸びています。
また、投資信託の販売も堅調で、AI関連や次世代産業に投資するファンドが人気となり、こちらも収益を押し上げています。一方で、トレーディング損益はやや減少していますが、全体としては手数料ビジネスがしっかりカバーしている印象です。
費用面では人件費などの増加はあるものの、それ以上に収益が伸びているため、利益率も改善しています。営業利益率も約20%近くまで上昇しており、収益体質はかなり強くなっているように感じます。
キャッシュフローについても、営業キャッシュフローは約628億円と大きくプラスに転じており、資金面でも安定感が増しています。純資産も増加しており、自己資本比率も改善しています。
株主還元については、年間配当が50円(普通配当40円+特別配当10円)と増配となりました。さらに、総還元性向50%以上を目標としており、今後も配当や自社株買いを含めた還元に期待できそうです。
今後の見通しについては、証券業の特性上、相場環境に大きく左右されるため業績予想は未開示となっています。これは逆に言うと、相場が良ければさらに伸びる可能性がある一方、相場が落ち着くと業績も落ちやすい点には注意が必要です。
今回の決算は、相場の追い風をしっかり捉えて利益を大きく伸ばした非常に良い内容でした。短期的には市場環境に左右されやすいものの、手数料ビジネスやストック型収益の強化も進めており、中長期での安定性向上にも期待できる企業だと感じました🐰✨
積水化学工業(4204) 本決算

出典:積水化学工業『決算短信』
🌱要点まとめ
- 売上高は+0.9%で過去最高を更新
- 営業利益は▲1.4%、最終利益は▲8.2%と減益
- 半導体・航空機関連は好調、住宅やメディカルはやや苦戦
- 減損損失の影響で最終利益は減少
- 配当は80円(+1円増配)、来期は81円予想
積水化学工業は、「住宅」「インフラ」「高機能素材」「医療」といった複数の事業を持つ、かなりバランスの良い企業です。景気の影響を受けつつも、分散された事業構造が強みとなっています。
2026年3月期の決算は、売上高が約1.3兆円(+0.9%)と過去最高を更新しました。一方で営業利益は約1,064億円(▲1.4%)、最終利益は約751億円(▲8.2%)と減益となっています。
今回のポイントは、「売上は伸びているけど、利益は少し苦戦」という内容です。
まずプラス面としては、半導体や航空機関連などの需要が堅調で、高機能プラスチック事業が全体を支えました。また住宅事業も、単価上昇やリフォームの伸びによって増収増益となっており、事業ごとの強みがしっかり出ています。
一方でマイナス要因としては、住宅市況の低迷や、EV市場の成長鈍化、さらに医療分野では感染症検査キットの需要減少などが影響しました。特にメディカル事業は減収減益となっており、ここが全体の利益を押し下げています。
また今回の決算で特徴的なのが「減損損失」です。新規事業や海外事業の見直しによって大きな減損が発生し、これが最終利益を押し下げる要因となりました。つまり、本業そのものはそこまで悪いわけではないですが、一時的なコストが影響した形です。
財務面については、総資産は約1.4兆円まで拡大し、純資産も増加しています。自己資本比率は約60%と高水準を維持しており、安定感はかなり高いです。
キャッシュフローも営業CFが約783億円のプラスと、しっかり稼げている状態です。一方で投資や設備投資も積極的に行っており、将来に向けた成長投資も継続しています。
株主還元については、年間配当が80円と1円の増配となりました。さらに来期は81円を予定しており、増配を継続しています。配当性向40%以上という方針もあり、安定した還元姿勢が見えます。
今後については、売上・営業利益ともに成長を見込んでおり、来期は増収増益の計画です。特に高機能素材やインフラ分野が成長の軸となりそうです。また、ペロブスカイト太陽電池などの新規事業にも注目が集まります。
今回の決算は、「安定感はあるが、やや踊り場」という印象です。ただし、事業の分散力と財務の強さ、そして継続的な増配を見ると、中長期でじっくり持つタイプの銘柄としては非常に魅力的だと感じました🐰✨
おわりに
本記事をご覧いただき、ありがとうございました🐰
本記事では、4月28日に発表された決算を振り返りました。今回の特徴として感じたのは、「外部環境の影響を受けながらも、それぞれの強みを発揮している企業が多い」という点です。半導体関連ではAI需要を背景に成長が続く一方、化学や住宅といった分野では市況やコストの影響を受ける場面もあり、業種ごとの違いがはっきりと表れた決算だったと感じました。
金融関連では市場の活況を追い風に業績を伸ばしている企業もあり、相場環境と業績のつながりも改めて感じられる内容でした。
一方で、減益となっている企業についても、その背景を見ると一時的な要因や将来に向けた投資によるものが多く、短期の数字だけでは見えにくい部分もあると感じます。こうした点も含めて、企業の本質や成長ストーリーを意識して見ていきたいですね。
決算は企業の現在地を知るだけでなく、その先の成長を考えるヒントになります。それぞれの企業が持つ強みやビジネスモデルに目を向けながら、これからもゆっくりと成長を見守っていきたいですね。
この週末の振り返りが、皆さまの投資判断の一助となれば嬉しいです。来週も「本日のプチ情報」とあわせてお届けしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください🐰✨
本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!