うさたんの投資ブログ

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決算分析【JACリクルートメント/2024年2Q決算】(決算日:2024/8/9)

 

こんにちは!うさたんです♪

 


JACリクルートメント(以下、JAC)の2024年12月期_2Q決算が発表されました。

 

本記事では、JACの2024年2Q決算についてご紹介したいと思います。

 

本記事が皆様の投資判断の一つとして参考になれば、とても嬉しいです(*^^)v

 

JACの公式HPはこちらです♪

corp.jac-recruitment.jp

 

JACの決算分析記事をご紹介します♪

usausa-toushi.com

usausa-toushi.com

 

 

 

 

 

 

本記事の結論

 


先に本記事の結論についてお伝えします(*^▽^*)

本記事の結論

①売上高が前年同期比10.7%上昇
・3つあるセグメント全てで、売上高が上昇した
・国内人材紹介事業:ミドル・ハイクラスの人材流動性が堅調に推移したことが影響した
・海外事業:アジアを中心に苦戦。事業の再成長と収益性改善を取り組んだ
・国内求人広告事業:国内人材紹介事業との協業によるグループ内シナジーに取り組んだ
・海外事業と国内人材紹介事業は、過去3年間で連続で上昇

②営業利益は微増。四半期純利益は前年同期比▲4.9%減益
・営業利益は前年同期比4.7%上昇した。売上高の上昇が影響している
・四半期純利益は前年同期比▲4.9%減益になった
・減益理由①:特別損失の計上。タイにおける固定資産減損損失が発生した
・減益理由②:法人税等が増加。前年同期より261百万円増加した

③業績予想について下方修正。下方修正の業績予想に対する進捗率は約50%で推移
・8/9付のIRニュースで発表された
・下方修正の理由:国内人材紹介事業の業績が想定より下回ったから
・下方修正の業績予想に対する2Q決算の進捗率は、約50%で推移している

④自社株買いの実施
・8/9付のIRニュースで発表された
・取得し得る株式総数は、上限2,000,000株である
・取得期間は、2024年8月13日から同年9月30日までである
・株主還元に力を入れている姿勢を感じる

⑤配当金は予想通りの26円で、配当性向が70%
・配当性向は許容範囲の割合(株主還元を重要視しているからこそである)
・今後、当期純利益が増益すれば配当性向は低くなる見込み
・3Q以降は、当期純利益や配当性向の増減について注目したい

 

 

JACの財務諸表

 

 

売上高は10.7%上昇!前回の1Qでも9.2%上昇したから順調だね♪

でも四半期純利益が▲4.9%で減益になっちゃった。何でだろう…

四半期純利益が減益になった理由が気になるね。これから確認してみよう

 

 

 

 

 

決算内容

 

  売上高 売上原価 売上総利益 販管費 営業利益 経常利益 税引前当期純利益 四半期純利益
前年同期比 17,249 1,340 15,909 11,745 4,163 4,165 4,164 3,020
24年3Q 19,097 1,450 17,646 13,287 4,358 4,360 4,278 2,873
増減率 10.7% 8.2% 10.9% 13.1% 4.7% 4.7% 2.7% -4.9%

※単位:百万円

 

売上高が10.7%上昇

 

■売上高

2023年2Q 17,249
2024年2Q 19,097(+10.7%)
※単位:百万円

 

売上高は、前年同期比10.7%上昇しました。

 

売上高は各利益(営業利益や四半期純利益)の源泉になるため、売上高の上昇は企業だけでなく、投資家や株主にとっても、とても嬉しいです。
※売上高が年々増加する場合、当期純利益増益に伴い、配当金も増配になるかもしれません

 

2Q決算の売上高について、なぜ10.7%も上昇したのでしょうか。

 

JACの各セグメントの売上高について見てみましょう。

  売上高(百万円) 前年同期比(%)
国内人材紹介事業 17,003 111.6
国内求人広告事業 190 123.1
海外事業 1,903 102.1
合計 19,097 110.7

 

三つのセグメントの売上高について、全て上昇しました。

 

国内人材紹介事業は、売上高の大半を占めており、11.6%上昇しました。
国内求人広告事業は、最も前年度より上昇し、23.1%です。
海外事業は、2.1%の上昇で苦戦している印象を受けました。

 

次に、各セグメントの売上高が上昇した理由について、決算説明資料を見てみましょう。

 

引用:IR情報「2024年12月期 第2四半期 決算説明資料」スライド7,8
<  https://ir.jac-recruitment.jp/ja/investors.html >

 

国内人材紹介事業では、ミドル・ハイクラスの人材流動性が堅調に推移したことが影響し、売上高が上昇しました。

 

海外事業では、アジアを中心に苦戦していますが、事業の再成長と収益性改善を取り組んだ結果、売上高が上昇しました。

 

国内求人広告事業は、国内人材紹介事業との協業によるグループ内シナジーに取り組んだ結果、売上高が上昇しました。

 

ポイント!海外事業と国内人材紹介事業の売上高は絶好調!
海外事業と国内人材紹介事業の売上高は、過去3年間で連続で上昇しています。

引用:IR情報「2024年12月期 第2四半期 決算説明資料」スライド6
<  https://ir.jac-recruitment.jp/ja/investors.html >

売上高の上昇は、顧客が求めるニーズについて応えているからこそだと思います。
各利益の源泉になる売上高の上昇は、企業成長に必須のため、引き続き期待したいです♪



四半期純利益が▲4.7%減益

 

四半期純利益が▲4.7%減益になった理由は何でしょうか。


決算説明資料を見てみましょう。

 

引用:IR情報「2024年12月期 第2四半期 決算説明資料」スライド4
<  https://ir.jac-recruitment.jp/ja/investors.html >


四半期純利益が減益になった理由は、特別損失の発生と、法人税等が上昇したのが理由です。

 

■特別損失

2023年2Q 1
2024年2Q 82
※単位:百万円

 

特別損失が82百万円発生しました。主にタイにおける固定資産減損損失が76百万円占めています。

 

法人税

2023年2Q 1,144
2024年2Q 1,405
※単位:百万円

 

法人税等が前年同期より261百万円増加してしまいました。営業利益は194百万円ですが、それ以上に支払うべき法人税等が多くなりました。結果、四半期純利益が減益になりました。

 

法人税等は、今後の四半期純利益に大きく影響するため、次回の3Q以降も引き続き確認したいです。

 

 

 

 

 

うさたんが気になった情報

 

業績予想の下方修正


決算発表と同日に、業績予想の下方修正がありました。

 

これはバッドニュースです。

 

まず、業績予想の進捗率について見てみましょう。

 

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS
24年2Q 19,097 4,358 4,360 2,873 17.97円
24年度業績予想(下方修正) 39,000 8,800 8,800 6,000 37.5円
24年度業績予想 40,042 9,450 9,453 6,800 42.62円
進捗率(%) 49.0% 49.5% 49.5% 47.9% 47.9%

※単位:百万円


青文字の下方修正された業績予想に対する、2Q決算実績の進捗率について、ほぼ50%となっています。


下方修正の理由について、「業績予想の修正に関するお知らせ」から引用します。

当中間連結会計期間における当社グループ連結業績の売上高、営業利益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益は、いずれも2024年5月15日に開示しました「2024年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」における2024年12月期の第2四半期(累計)連結業績予想を下回る結果となりました。

これは主に、国内人材紹介事業において、大企業を中心に賃上げによる待遇改善や社員のリテンション施策が進む中で人材側の流動性が鈍り、当社グループからのご紹介で当期間中に転職した方の人数が予想を下回った結果であります。

連結会計年度の下半期に向けても、現時点における事業の進捗状況及び成約状況からは同通期連結業績予想との乖離が見込まれるため、これを修正することとなりました。

引用:IRニュース「業績予想の修正に関するお知らせ」
<  https://ir.jac-recruitment.jp/ja/investors/news.html >

 

主な理由は、国内人材紹介事業の業績が想定より下回ったからです。

 

国内人材紹介事業は、3つのセグメントの中で9割の売上高になっています。今後、順調に売上高が推移すれば、伸びる可能性もありますので、引き続き、注目したいです。

 

気になるIR情報


自社株買いをするIRニュースが発表されました。

 

これは株価上昇に繋がるグッドニュースです。

 

引用:IRニュース「自己株式の取得に係る事項の決定に関するお知らせ」
<  https://ir.jac-recruitment.jp/ja/investors/news.html >

・取得し得る株式総数:上限2,000,000株
・取得期間:2024年8月13日から同年9月30日迄

 

自社株買いは、主に株主への利益還元を目的として行われます。JACの株主への還元政策に力を入れていることが伝わります(*^^)v

企業が株主還元に力を入れていることが伝わるから、株主として嬉しいな~♪

株主還元に積極的だと高配当株投資&長期投資にピッタリだ。JACは長期的に保有したくなる銘柄の一つだよね

 

 

配当金について(配当性向70%)

 

配当金については、1株当たり26円(予想)で、増減はありません。

今期の配当性向は70%丁度となっています。

 

引用:IR情報「2024年12月期 第2四半期 決算説明資料」スライド12,13
<  https://ir.jac-recruitment.jp/ja/investors.html >


配当性向について、前年度の60.9%から70%と、9.1%上昇しました。

 

前年度より上昇した配当性向70%ですが、まだ高すぎる割合ではないと思います。
※100%を超え始めたら要注意かなという温度感です

 

JACの株主還元への思いを強く感じるので、株主としてはとても嬉しいです。今後、当期純利益が増加すれば、徐々に配当性向も低めになると思います。3Q以降、当期純利益の伸びや、配当性向の増減について、注目したいです。

 

 

 

 

 

おわりに

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございます♪

 

2Q決算では、良いニュースとして全セグメントの売上高上昇や、自社株買い、配当金は予想と同じく1株当たり26円です。JACの株主還元への思いを確認できます(*^▽^*)

一方、悪いニュースとして、四半期純利益の減益や業績予想の下方修正がありました。


企業は経営を続ける上で、永遠に右肩上がりで上昇し続けることは困難だと思います。

企業が減益になった理由に対して、どのように受け止め、対応するのかが大事だと思います。結果は結果なので、今回の事を次の3Q決算や来期、そして5年10年後を見据えて活かしていって欲しいです(*^^)v