こんにちは!うさたんです♪
MS-Japanの2025年3月期_1Q決算が2024/8/8に発表されました。
本記事では、MS-Japanの2025年1Q決算についてご紹介したいと思います。
本記事が皆様の投資判断の一つとして参考になれば、とても嬉しいです(*^^)v
★MS-Japanの公式HPはこちらです♪
本記事の結論
先に本記事の結論についてご紹介します(*^^)v
①売上高が前年同期比78.9%と大きく上昇
・上昇理由:今回の決算から海外連結子会社の損益計算書が連結対象になり、計上されたため(前年度には計上されなかった海外人材売上高の7.1億円が計上され、その分上昇した)
・その他、各セグメントの売上高が軒並み上昇した。特にDRM売上高は前年同期26.8%と大きく上昇した
・メディア売上高のみ、前年同期比▲23.7%になった。減少した理由は、広告出稿が減少したため
②営業利益(8.5%)は微増で、経常利益(▲7.8%)、四半期純利益(▲17.6)は減益
・営業利益が増益になったのは、売上高の増益が大きく影響した。
・経常利益が減益になったのは、営業外収益の「有価証券売却益」の99,901(千円)が今期1Qにはないため
・四半期純利益が減益になったのは、これらの結果及び、法人税等が増加したため
③2025年度本決算の業績予想に対する1Q決算の進捗は、概ね順調
・各利益について、23%前後と、順調な進捗率であった
・売上高は23.3%で、営業利益は21.6%、経常利益は22.7%、当期純利益は23%、EPSは22.9%である
④安全性がとても高く安心感がある
・自己資本比率は88.8%で、全事業年度より0.2%下がったけど、問題無し
・不透明な経済環境の中、高い安全性は、安心材料である
⑤配当金の配当性向が100%について(減配リスク)
・2025年3月期まで内部留保を行わない方針の為、配当性向が100%である
・時期が来たら本来の配当性向になり、減配になる可能性がある(現状維持の場合、要注意)
・今後、当期純利益が増益になれば、配当金の増配に繋がるため、引き続き見守る
MS-Japanの財務諸表
売上高がすごく伸びた!売上原価や売上総利益も凄い伸びてる。185,672%!?
何かの間違いみたいな結果になったね。なぜこれほど上昇したのかについて、これから見ていこうか
あと気になったのが、貸借対照表の目減りが気になる。。安全性が悪化していないかな…。
全体的に下がったね。安全性の自己資本比率も見てみようか
決算内容
売上高 | 売上原価 | 売上総利益 | 販管費 | 営業利益 | 経常利益 | 税引前当期純利益 | 四半期純利益 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前年同期比 | 1,072,281 | 216 | 1,072,065 | 663,491 | 408,573 | 501,428 | 501,428 | 343,682 |
24年3Q | 1,918,494 | 401,269 | 1,517,224 | 1,074,031 | 443,192 | 462,547 | 462,547 | 294,385 |
増減率 | 78.9% | 185672.7% | 41.5% | 61.9% | 8.5% | -7.8% | -7.8% | -14.3% |
※単位:千円
売上高が大幅上昇(前年同期比78.9%上昇)
■売上高
2024年1Q 1,072
2025年1Q 1,918(+78.9%)
※単位:百万円
売上高が急上昇し、前年同期比78.9%です。また売上原価は前年同期比185,672%も上昇しています。
これほど上昇した理由は何でしょうか。
上昇した理由について、決算短信の「経営成績に関する説明」を引用します。
人材紹介事業の売上高については、当第1四半期過去最高の四半期売上高を更新し1,119,713千円(前年同期比14.9%増)となりました。また、人材紹介事業の先行指標である新規登録者数は4,733人(前年同期比3.6%増)、新規求人数は4,839件(前年同期比2.1%増)と前年同期比でそれぞれ増加しております。
メディア売上高については、非テック領域(人事・総務・情報システム領域)の管理部門向けサービスの売上高が増加したものの、コロナ禍における管理部門DX需要が一巡した結果、DXテック関連の広告出稿が減少した影響により、54,070千円(前年同期比23.7%減)となりました。非テック領域の売上高は、11,106千円(前年同期比95.4%
増)と順調に成長しており、メディア売上高の構成割合も大きく増加しております。また、教育系、オフィス系の新サービローンチを計画しており、DX領域に代わる新たなマネタイズ領域を拡大し、業績予想の通り前連結会計年度比で売上高増を計画しております。DRM売上高については、求人数及び提携エージェント数が前年同期比で増加及びスカウトサービス新規登録者数が高水準を維持したことにより、33,923千円(前年同期比26.8%増)となりました。
海外人材売上高については、2024年2月16日(みなし取得日2023年12月31日)より連結子会社としたオーストラリアで経営管理領域等に特化した人材紹介・派遣事業を行うFourQuarters Recruitment Pty.Ltdの損益計算書が当第1四半期連結累計期間より、連結対象となり業績を取り込んでおります。
引用:IRニュース「2025年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕」P4
< https://ir.jmsc.co.jp/irnews.html >
今回の決算から海外(オーストラリア)の連結子会社「FourQuarters Recruitment Pty.Ltd」(以下、FQ)の損益計算書が連結対象になったことで、FQの売上高が計上されました。これが強く影響し、売上高や売上原価が大幅に上昇しました。
※前年度まで計上していない為、FQの売上高が売上高の大幅な上昇に寄与しています
各セグメントの「人材紹介売上高」と「DRM売上高」、「海外人材売上高(FQ分)」が前年同期よりも売上高が上昇しました。
一方、「メディア売上高」は、各セグメントの中で、唯一前年同期より減少し、▲23.7%となりました。主に広告出稿が減少したことにより売れ行きに影響が出ました。
今後はFQの売上高が連結対象になり、今後の売上高は、今回と同程度になります。売上高は各利益の源泉になるため、次回の2Q以降の売上高にも注目していきたいです。
営業利益は微増で、経常利益と四半期純利益は減益
■営業利益
2024年1Q 408
2025年1Q 443(+8.5%)
※単位:百万円
■経常利益
2024年1Q 501
2025年1Q 462(-7.8%)
※単位:百万円
■四半期純利益
2024年1Q 343
2025年1Q 283(-17.6%)
※単位:百万円
営業利益は微増で、経常利益や四半期純利益が減益になりました。
なぜこのような結果になったのでしょうか。
決算短信の「経営成績に関する説明」を引用します。
売上原価については、主にFourQuarters Recruitment Pty.Ltdの損益計算書が連結対象となったため人材派遣業の売上原価の取り込みにより、401,269千円となりました。
販売費及び一般管理費については、主にFourQuarters Recruitment Pty.Ltdの損益計算書が連結対象となったため費用の取り込み及びのれん償却費並びに事業拡大に向けた人材採用投資による人件費の増加等の影響により、1,074,031千円(前年同期比61.9%増)となりました。この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は1,918,494千円(前年同期比78.9%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)は559,275千円(前年同期比30.5%増)、営業利益は443,192千円(前年同期比8.5%増)、経常利益は462,547千円(前年同期比7.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は283,382千円(前年同期比17.6%減)となりました。
引用:IRニュース「2025年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕」P4
< https://ir.jmsc.co.jp/irnews.html >
営業利益が増益になった理由は、FQの損益計算書が連結対象になり、売上高が大幅に上昇した影響が大きいです。FQの各種費用(販管費)も上乗せされていますが、売上高の上昇分がカバーし、営業利益が増益になりました。
経常利益が減益になった理由は、営業外収益の増加が微増だったためです。
経常利益は、営業利益から営業外収益を加え、営業外費用を差し引きます。今回は、営業外収益が微増だったことが、主な原因です。
※2024年1Qでは、営業外収益の「有価証券売却益」が99,901(千円)計上されましたが、今期1Qでは、計上されず、マイナスに影響しています
四半期純利益が減益になった理由は、経常利益の減益に加え、法人税が前年度より増加したことが影響しています。
※法人税について、2024年1Qは157,746(千円)ですが、2025年1Qは168,162(千円)と増加しました
うさたんが気になった情報
業績予想の進捗率について
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | |
---|---|---|---|---|---|
2025年1Q | 1,918 | 443 | 462 | 283 | 11.37 |
2025年本決算(予) | 8,247 | 2,055 | 2,039 | 1,233 | 49.58 |
進捗率(%) | 23.3% | 21.6% | 22.7% | 23.0% | 22.9% |
※単位:百万円
2025年度本決算に対する今期1Q決算の進捗率は、全体的に23%前後と、概ね順調な結果になりました。
今期1QからFQの損益計算書が連結対象になるため、今後FQの業績結果も大きく影響します。
※今後FQとのシナジーを出すことで、大きな利益増減を狙いたいです
次回の2Q以降も順調に各利益が増益になれば、目標達成が可能になりますので、引き続き、業績予想の達成や、大幅な上方修正を期待したいです(*^^)v
安全性がとても高い
自己資本比率について、今回の1Qでは、前事業年度より0.2%低下しました。
前事業年度の2024年度と、今期の自己資本比率の比較と、決算説明資料について見てみましょう。
2024年度 89.0%
2025年1Q 88.8%(▲0.2%) ※十分高い
出典:IRニュース『2025年3月期 第1四半期決算補足説明資料』
< https://ir.jmsc.co.jp/irnews.html >
ここ最近、為替相場の変動や、新型コロナウイルス感染症の流行、紛争等、不透明な経済環境が続いています。これらの外部要因リスクが企業に悪影響を与えることもあります。
その際、安全性が高いと投資家や株主として安心できます。MS-Japanの安全性の高さは、安心して高配当株投資&長期投資できる銘柄の一つです♪
自己資本比率が0.2%下がっちゃったけど、それでも88.8%はとても高いと思う!
うさたんの言う通り、88.8%はとても安全性が高いんだ。長期的に保有し続ける上で、倒産リスクは低いから、安心だ
配当金の配当性向100%について(減配リスクあり)
2025年度の配当金(予想1株当たり56円)については、現時点で上方修正や下方修正はありません。
配当金について私が不安に感じていることは、配当性向です。
現在、配当性向が100%になっています。100%に設定している理由は、2025年3月期までは、内部留保は行わず、配当性向を100%基準として配当金を出す旨、株主還元施策として打ち出しているからです。
設定している時期を迎えたら、本来あるべき配当性向に戻すことになります。その際、配当金の減配になることが考えられます。
※万が一、減配せず配当金が現状維持の場合は、無理をしている可能性があるため、要注意です
ただ、配当金の源泉になる当期純利益が順調に伸び続ければ、配当金の増配も考えられます。引き続き、当期純利益が増益になるか、見守りたいです。
おわりに
本記事をご覧いただき、ありがとうございます♪
今回から海外連結子会社FQの損益計算書が連結対象になったことで、売上高が上昇しました。
高配当株投資&長期投資では配当金の増配がとても重要になります。売上高は各利益の源泉になり、当期純利益が増えれば配当金増配が期待できます。FQとのシナジーにより、2Q以降はより高利益になることを期待したいです(*^▽^*)