
こんにちは!うさたんです♪
本記事では、会社四季報2026年2集春号で見つけた企業について、深掘りしていきます。
今回は、企業の成長性🌱に注目しながら、総資産と利益がどのようにつながっているのか、そして費用対効果(企業の投資に対して効率よく利益を出しているか)の高い企業はどこなのかを見ていきたいと考えています。
私自身、この「費用対効果」という考え方をとても大切にしています。株式投資をするからには、「投資に対するリターンをできるだけ高めたい」と考えているからです。企業も同じように、設備投資や人材投資などを行いながら、将来の利益につなげています。
今回は、会社四季報とIR BANKをもとに、5年前から現在までの変化に注目しました。
本記事が、数ある投資判断の一つとして、費用対効果の高い企業を見つけるヒントになれば嬉しいです🐰
5年前との比較で見えてくることと、今回の注目ポイント
今回注目したのは、「総資産」と「ROA(総資産利益率)」の2つです。
まず総資産についてです。
企業がこれまでに積み上げてきた資産の大きさを表しています。設備投資やM&A、人材への投資など、将来の成長に向けた取り組みの結果として増えていくものです。そのため、総資産が増えている企業は、事業を拡大しながら成長してきたと考えることができます。さらに、企業の成長は、「資産 → 売上 → 利益 → 再び資産を増やす → 売上」というプラスのループによって大きくなっていきます。利益を再投資することで、この流れが少しずつ加速していきます。
続いてROAです。
ROAは、その資産を使ってどれだけ効率よく利益を生み出しているかを表す指標です。総資産とあわせて見ることで、「資産がしっかり利益につながっているか」を確認することができます。特に、総資産が増え続けており、かつ中長期的にROAが高い企業は、「資本の使い方が上手で、効率よく稼げる企業」と考えることができます。このような企業は、今後も効率的な投資を続けながら、安定した利益成長が期待できます。また、利益の積み上がりによって、将来的な増配や株主還元にもつながる可能性があります。
私たち個人投資家にとっては、こうした企業に投資することで、企業の成長とともに資産を増やしていける点が魅力です。
🌱総資産とROAの関係
| 項目 | 意味 | 見方 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 総資産が増えている | 企業が投資をしている状態 | 設備投資・M&A・人材投資など | 将来に向けた「種まき」✨ |
| ROAが高い・上昇している | 資産からしっかり利益を生み出している | 効率よく稼げているか | 「稼ぐ力」の強さ✨ |
| 総資産↑+ROA↑ | 投資と利益がつながっている状態 | 投資した分が回収できている | 費用対効果が高い企業✨ |
| 総資産↑+ROA↓ | 投資が先行している可能性 | これから利益が出る段階かも | 今後の成長を要チェック✨ |
総資産が増えてて、ROAも高い会社ってどういうことなの?
投資したお金をしっかり利益に変えられてる、効率よく稼げる会社ってことだよ🐶
ということは、今後も成長や増配が期待できそうだね🐰✨
気になる企業10社をピックアップ🐰
ここからは、実際に会社四季報で気になる企業の中からピックアップした企業について見ていきます。
今回選定した企業は、総資産を増やしながらも、ROAが高水準で推移している企業が中心です。一見すると、どの企業も「効率よく利益を出している企業」に見えますが、その中身を見ていくと、それぞれ異なる強みや特徴があることが分かります。
本章では、それぞれの企業がどのようにして「稼ぐ力」を高めているのか、その違いに注目しながら見ていきたいと思います。
ラクス(3923)
ラクスは、クラウドサービスを中心としたストック型ビジネスを展開しており、売上が積み上がる構造を持っています。実際に売上は継続的に成長しており、それに伴って利益も大きく伸びています。
5年前と比較すると、総資産は約70億円から317億円へと増加し、約4.5倍🚀に成長しています。その中でも、直近のROAは25.3%と非常に高い水準を維持しています。
総資産が増加しながらもROAが高い理由は、この「積み上がる売上」と「高い利益率」の両立にあります。クラウドサービスは一度導入されると継続利用されやすく、追加のコストを抑えながら売上が増えていくため、利益率が高まりやすい特徴があります。実際に営業利益率は30%前後と非常に高く、売上の成長とともに収益性も向上しています。
このようなビジネスモデルにより、増えた資産がしっかり利益につながり、ROAの高さにも反映されていると考えられます。
今後については、ストック型の売上がさらに積み上がることで、売上・利益ともに安定した成長が期待できます。また、利益率の高さからキャッシュも生み出しやすく、将来的な増配や株主還元の強化にもつながる可能性がありそうです。
ダブルスタンダード
ダブルスタンダードは、データ活用やシステム開発といった高付加価値のサービスを提供しており、1案件あたりの収益性が高い点が特徴です。この高い付加価値が、ROAの高さにつながっていると考えられます。
5年前と比較すると、総資産は約29億円から75億円へと増加し、約2.6倍に成長しています。また、直近のROAは23.7%と高い水準を維持しています。
一方で、直近では一部取引の終了により売上高大幅減となっています。ただ、その中でも新規顧客の獲得や受注の積み上がりが進んでおり、将来に向けた基盤は維持されています。
総資産が増加しながらROAを高水準で維持できている背景には、単に売上規模を拡大するだけでなく、「利益をしっかり確保できるビジネス」である点が大きいと考えられます。営業利益率の高さも、その裏付けの一つです。
また、現在は先行投資の局面にあると考えられるため、短期的には利益が伸びにくい可能性もありますが、これらの投資が今後の売上拡大や利益成長につながる可能性もあります。
今後は、新規顧客の拡大や案件の積み上がりによって業績が回復・成長していくことが期待されます。将来的には、再び高い収益性と成長性を両立するフェーズに入る可能性もありそうです。
シグマクシス・ホールディングス
シグマクシス・ホールディングスは、コンサルティングを中心としたビジネスを展開しており、比較的少ない資産で高い利益を生み出せる点が特徴です。このような「軽い資産で稼ぐ」ビジネスモデルは、ROAが高くなりやすい構造を持っています。
5年前と比較すると、総資産は約96億円から197億円へと増加し、約2.0倍に成長しています。その中でも、直近のROAは22.3%と高水準を維持しています。
コンサルティング事業は、設備投資などの大きな資産を必要とせず、人材やノウハウを活用して価値を提供するため、総資産の増加を抑えつつ利益を伸ばすことができます。その結果として、費用対効果が高く、ROAの高さにつながっていると考えられます。
また、DX支援など、今後も需要が見込まれる分野を手がけていることから、安定した成長も期待できそうです。
今後については、企業のデジタル化の流れが続く中で、需要の拡大とともに業績の成長が期待されます。加えて、高い資本効率を維持しながら利益を積み上げていくことで、長期的な成長や安定した株主還元にもつながる可能性がありそうです。
ストライク
ストライクは、M&A仲介を中心としたビジネスを展開しており、高い収益性が特徴です。M&Aは1件あたりの利益が大きく、成功報酬型のビジネスであるため、利益率が高くなりやすい構造を持っています。
5年前と比較すると、総資産は約90億円から248億円へと増加し、約2.7倍に成長しています。その中でも、直近のROAは19.1%と高水準を維持しています。
総資産が増加しながらもROAが高い背景には、「高単価・高利益率」のビジネスモデルがあります。M&A仲介は案件ごとの利益が大きく、売上が伸びるとそのまま利益に反映されやすい特徴があります。また、固定資産を多く必要としないため、資産を大きく増やさずに利益を伸ばすことができます。
今後については、事業承継や企業再編のニーズが続く中で、M&A市場の拡大が期待されており、安定した需要が見込まれます。そのため、売上・利益ともに成長が続く可能性があり、高い資本効率を維持しながらの成長が期待できそうです。また、利益水準の高さから、将来的な株主還元の拡充にもつながる可能性がありそうです。
santec Holdings
santec Holdingsは、光測定機器や通信関連機器を手がける企業であり、技術力の高さを背景に高い収益性を実現しています。
5年前と比較すると、総資産は約110億円から295億円へと増加し、約2.7倍に成長しています。その中でも、直近のROAは17.2%と高い水準を維持しています。
総資産とROAの両方が伸びている背景には、需要の拡大と利益率の高さがあります。特に、データ通信の高度化や光技術の需要増加により、売上が伸びやすい環境にあると考えられます。また、独自技術による高付加価値製品を提供していることから、利益率も確保しやすく、これがROAの高さにつながっています。
今後については、通信インフラの高度化やデータ需要の増加が続く中で、同社の製品ニーズも拡大していく可能性があります。そのため、売上・利益ともに成長余地があり、今後も資産を効率よく活用しながら成長していくことが期待できそうです。
アルトナー
アルトナーは、技術者派遣を中心としたビジネスを展開しており、人材を活用して収益を生み出すモデルが特徴です。
5年前と比較すると、総資産は約44億円から90億円へと増加し、約2.0倍に成長しています。その中でも、直近のROAは18.8%と高水準を維持しています。
このようにROAが高い理由は、「資産を多く持たずに利益を生み出せる構造」にあります。設備投資などが少なく、人材を中心としたビジネスであるため、総資産を大きく増やさずに利益を伸ばすことができます。また、技術者需要の高まりにより稼働率が安定していることも、売上や利益の安定につながっていると考えられます。
今後については、製造業やIT分野における人材需要の継続が見込まれる中で、安定した売上・利益の成長が期待されます。加えて、高い資本効率を維持しながら事業を拡大できる可能性があり、長期的な成長や安定した株主還元にもつながる企業と言えそうです。
ミズホメディー
ミズホメディーは、体外診断用医薬品を中心とした事業を展開しており、特に感染症検査分野に強みを持つ企業です。
5年前と比較すると、総資産は約60億円から224億円へと増加し、約3.7倍に成長しています。その中でも、直近のROAは15.3%と高水準を維持しています。
この成長の背景には、新型コロナウイルス関連の検査需要の拡大がありました。一時的に売上・利益が大きく伸びたことで、総資産も大きく増加しています。一方で、直近ではその反動により売上や利益が減少していますが、抗原検査などの主力製品により一定の需要は維持されています。
つまり、ROAの高さには「特需」という側面も含まれているため、その持続性については慎重に見ていく必要があります。ただし、本業である診断薬事業自体は安定した需要がある分野であり、今後も一定の収益基盤を維持できる可能性があります。
今後については、コロナ特需後の安定した収益構造への移行がポイントになりそうです。特需を除いた状態でどれだけ利益を確保できるかが、今後の成長性やROAの維持につながると考えられます。
PR TIMES
PR TIMESは、企業のプレスリリース配信サービスを中心としたビジネスを展開しており、ストック型に近い安定した収益構造を持っています。
5年前と比較すると、総資産は約22億円から82億円へと増加し、約3.7倍に成長しています。その中でも、直近のROAは13.6%と高水準を維持しています。
ROAが高い理由は、比較的軽い資産で事業を展開できる点と、利益率の高さにあります。プラットフォーム型のビジネス [サービスの場(=しくみ)を作って、そこに人や企業が集まるビジネス] であるため、大きな設備投資を必要とせず、売上が増えるほど効率よく利益が積み上がる構造になっています。また、企業の広報活動においてプレスリリースは欠かせない存在であり、継続的な利用につながりやすい点も特徴です。
このように、「軽い資産」と「安定した売上」によって、資産を効率よく利益につなげることができており、ROAの高さにも表れていると考えられます。
今後については、企業の情報発信ニーズの拡大とともに、サービス利用の増加が期待されます。さらに、既存顧客の継続利用により売上が積み上がることで、安定した成長と高い資本効率の維持が期待できそうです。
ニーズウェル
ニーズウェルは、システム開発やITサービスを中心とした事業を展開しており、高付加価値な案件を通じて収益性を高めている企業です。
5年前と比較すると、総資産は約30億円から65億円へと増加し、約2.2倍に成長しています。その中でも、直近のROAは13.6%と高水準を維持しています。
このように総資産を増やしながらROAを維持できている背景には、「利益率の高い案件の積み上げ」と「コスト管理の徹底」があります。実際に、売上は緩やかな成長ながらも、利益はそれ以上に伸びており、営業利益率も改善しています。これは、単に規模を拡大するのではなく、収益性を重視した経営が行われているためと考えられます。
つまり、増えた資産を効率よく利益につなげることができており、「費用対効果の高い成長」を実現している企業と言えそうです。
今後については、DXやIT投資の需要が続く中で、引き続き安定した案件獲得が期待されます。また、高付加価値案件を増やしていくことで、利益率のさらなる向上や、安定した利益成長につながる可能性がありそうです。結果として、将来的な増配や株主還元の強化も期待できる企業と言えそうです。
TANAKEN
TANAKENは、建設関連の事業を展開しており、比較的安定した需要を背景に着実な成長を続けている企業です。
5年前と比較すると、総資産は約52億円から114億円へと増加し、約2.2倍に成長しています。その中でも、直近のROAは13.8%と高い水準を維持しています。
建設業は一般的に資産が大きくなりやすい傾向がありますが、その中でROAが高い水準を維持できている点は注目ポイントです。これは、案件の採算管理や効率的な事業運営によって、利益をしっかり確保できているためと考えられます。
また、売上の拡大に伴って利益も着実に伸びていることから、総資産の増加が単なる規模拡大にとどまらず、しっかりと収益につながっていることが分かります。
今後については、建設需要の動向に影響を受ける部分はあるものの、安定した案件の確保と効率的な運営を続けることで、堅実な成長が期待できそうです。また、利益を積み上げていくことで、安定した配当や株主還元にもつながる可能性があると考えられます。
おわりに
本記事をご覧いただき、ありがとうございました🐰
今回は、会社四季報2026年2集春号で見つけた企業の中から、総資産とROAに注目して10社をピックアップし、それぞれの特徴を見てきました。
総資産が増えている企業は、積極的に投資を行いながら成長を目指している企業と言えます。そのうえで、ROAが高い水準で維持されている企業は、その投資がしっかりと利益につながっている可能性が高いと感じました。
また、一言で「ROAが高い企業」といっても、その中身はさまざまでした。ストック型で売上が積み上がる企業、高付加価値で利益率を高めている企業、軽い資産で効率よく稼ぐ企業など、それぞれ異なる形で「稼ぐ力」を持っていることが分かりました。
もちろん、今回ご紹介した内容だけで投資判断が決まるわけではありませんが、「総資産」と「ROA」というシンプルな指標から見えてくることも多いと感じました。
これからも、企業の成長をゆっくり見守りながら、長期的な視点で投資を続けていきたいです!
本記事が、少しでも今後の企業選びや投資判断の参考になれば嬉しいです🐰✨
本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!