うさたんの投資ブログ

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【決算振り返り】市況調整で減益。それでも土台は揺らがない(信越化学工業/2026年3月期3Q)

 

こんにちは!うさたんです♪

 

信越化学工業(4063)の2026年3Q決算について、振り返りたいと思います🐰

信越化学工業は、長年にわたって高い収益力と安定した経営を続けてきた企業です。そのため、今回の決算で減益💦という結果が出たことに、少し驚いた方も多いのではないでしょうか。

実際、売上は大きく崩れていない一方で、利益は前年よりも減少しました。数字だけを見ると、やや厳しい決算に見えますが、その背景をたどっていくと、事業の土台が弱くなったわけではないことが分かります。

世界トップクラスのシェアを持つ素材を軸に、長年にわたって高い収益力と安定性を築いてきた企業です。世界的な半導体市況の調整、中国市場の供給過多、為替の影響など、外部環境の変化が一時的に重なったことが、今回の減益の主な要因でした。一方で、信越化学は将来に向けた設備投資や研究開発を止めることなく、中長期での成長を見据えた経営を続けています。

本記事が数多くある内の投資判断の一つとして、参考になれば嬉しいです。

 

☆企業HPはこちらです♪

www.shinetsu.co.jp

 

信越化学工業についてご紹介した記事もお勧めです🐰

usausa-toushi.com

 

 

 

 

決算の結果

 

出典:信越化学工業『2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)』

 

🌱 要点

  • 売上はほぼ横ばいだが、利益は大きく減少💦

  • 半導体・塩ビ市況の調整が同時に進行

  • 円高や価格下落が利益を圧迫💦

  • 事業の基盤自体は揺らいでいない

 

順番に振り返っていきましょう🐰

 

① 業績の振り返り

2026年3Qの累計業績は、売上高は前年並みを維持したものの、営業利益・経常利益・純利益はいずれも前年を下回りました。

 

  • 売上高:ほぼ横ばい

  • 営業利益:前年比 約▲15%

  • 経常利益:前年比 約▲13%

  • 純利益:前年比 約▲11%

 

一見すると「なぜ売上が落ちていないのに、ここまで利益が減るのか?」と感じるかもしれません。今回の決算では、売上の量ではなく、1つあたりの儲かり方が弱くなったという変化です。

信越化学は、シリコンウエハーや塩化ビニル樹脂といった市況性の高い素材を扱っています。これらは、景気や需給バランスによって価格が上下しやすく、需要が少し緩むだけでも、製品単価が下がりやすい構造になっています。

今回の局面では、数量自体は大きく落ち込んでいないものの、市場価格の下落や為替の円高方向への影響が重なり、1円の売上に含まれる利益が薄くなったことが、減益につながっています。

 

 

 

② なぜ利益が減ったのか

今回の減益には、主に次の3つの要因が重なっています。

  • 半導体市況の調整
    半導体メーカーが在庫を減らす局面に入り、新規投資のスピードが鈍化しました。その結果、ウエハーの出荷数量や価格が弱含みとなり、利益率が低下しています。

  • 中国市場の供給過多
    中国メーカーの増産により、塩ビなどの化学製品が市場にあふれ、価格競争が激化しました。価格を下げなければ売れない状況となり、マージンが圧迫されています。

    ※マージンとは、「売ったときに残る利益」のことです。原価があまり下がらないのに、売る価格だけが下がると、手元に残るお金が少なくなる状態になります。

  • 為替の影響
    信越化学は海外売上の比率が高いため、円高方向に動くと、外貨で得た売上を円に換算したときの金額が目減りします。これは、実際の販売数量が同じでも、会計上の利益が減って見える要因になります。


これらはすべて、企業の努力ではコントロールできない「外部環境の変化」です。つまり、今回の減益は、経営の失敗というよりも、市況サイクルの一部として起きている現象と見ることができます。

 

③ 財務面はどうか

一方で、財務面を見ると、自己資本比率は約8割と、依然として非常に高い水準を維持しています。

総資産・純資産も大きく減少しておらず、会社の体力そのものはほとんど揺らいでいません。これは、過去に積み重ねてきた利益や、安定したキャッシュ・フローによって、「一時的に利益が減っても耐えられるだけの土台」が、すでに出来上がっていることを意味します。

 

利益が減ったって聞くと心配になるけど、会社の土台はしっかりしてるんだね🐰

その通りだよ。売上が崩れてないし、財務も安定してる。風向きが悪かっただけで、船そのものは傷んでいない感じだよ🐶

 

 

 

中長期の展望 | 5年後、10年後をどう見るか

 

今回の決算は減益となりましたが、株式投資は、今の数字だけではなく、この先も成長していける企業かどうかを考えることが大切だと感じています。

ここでは、信越化学を中長期で見たときに、「どこに期待できるのか」「どんな不安があるのか」という2つの視点から見ていきましょう🐰

 

今後に期待したいこと

信越化学の最大の強みは、世界トップクラスの素材を、長期視点で育て続けていることです。

半導体向けシリコンウエハー、EVやデータセンター向けの材料など、今後の社会インフラを支える分野で、すでに欠かせない存在となっています。

現在は半導体市況の調整局面ですが、AI、EV、再生可能エネルギー、データ通信といった成長テーマは、5年後、10年後も必要とされ続ける分野です。つまり、いまの逆風は一時的でも、産業の流れそのものは止まっていないという見方ができます。

信越化学は、こうした将来の需要回復を見据えて、今も設備投資や研究開発を継続しています。これは、「今の利益を守る」よりも、「将来の競争力を高める」ことを優先している姿勢とも言えます。

短期的には利益が減る局面であっても、このように成長の種をまき続けている企業は、回復局面で大きく伸びやすいという特徴があります🌱✨

 

今後の懸念点

一方で、信越化学の事業は、市況の影響を受けやすい構造でもあります。

素材産業は、需要と供給のバランスが少し崩れるだけでも価格が大きく動くため、業績が景気や投資サイクルに左右されやすいという側面があります。

また、中国メーカーの台頭や、各国の政策、為替の変動など、企業努力だけでは避けられない外部要因によって、短期的に業績がぶれやすい点も意識しておく必要があります。

つまり、信越化学は「安定しているが、値動きが小さい会社」ではなく、「強いが、波を受ける会社」とも言えます。

だからこそ、中長期で投資する場合は、「この企業は、10年後も必要とされるか」という視点で見ていくことが大切だと感じます🐰

 

 

 

株主還元 | 安心して長く保有できる理由

 

信越化学工業は、成長投資と同じくらい、株主への還元も大切にしている企業だと感じます。

長い時間をかけて株主と向き合い、信頼関係を築いていく――そんな姿勢が、配当や資本政策から伝わってきます。

配当についても、信越化学は「安定」をとても重視しており、業績の成長に合わせて中長期で配当を増やしていく方針を続けてきました。

過去の配当実績を見ても、一時的に業績が調整局面に入った年があっても、長期では増配基調を維持しています。これは、「短期ではなく、長く保有してくれる株主を大切にしたい」という経営の考え方の表れだと感じます。

 

出典:IR BANK

 

また、近年は配当だけでなく、自己株式取得(自社株買い)も組み合わせた還元が行われています。自社株買いは、発行済み株式数を減らすことで、1株あたりの利益や価値を高める効果があります。信越化学は「配当+自社株買い」という形で、株主に還元する総額を意識した経営を行っている企業です。

中長期で投資をしている私たちにとって、これはとても嬉しいポイントです。配当は毎年受け取れる目に見えるリターン✨であり、自社株買いは将来の企業価値を高める見えにくいリターンでもあります。業績に波があっても、この2つを組み合わせた還元を続けてくれることで、企業の成長をより実感しやすくなります🐰

私は、配当をもらいながら安心して長く持てる会社だと改めて感じました。

中長期投資や配当株投資をしている私たちにとって、安心して見守っていける企業のひとつだと思います🐰✨

 

 

 

直近の動きと中長期の視点

 

本章では、今回の決算前後に起きた出来事と株価の反応を見ていきたいと思います🐰

 

株式の売出しについて(2026年1月27日)

決算発表と同日に、株式の売出しについてのIRニュースが発表されました。

 

ポイント! 株式の売出しとは、会社が新しく株を発行するのではなく、すでに株を持っている大株主(金融機関など)が保有株を市場で売ることです。

そのため、会社に新しい資金が入るものではありませんが、不規則な売却による株価への影響を抑えつつ、流動性の向上や株主層の多様化を図るという狙いがあります。

一方で、市場に出回る株数が一時的に増えるため、需給のバランスが崩れ、短期的には株価が下がりやすくなる要因にもなります。

 

今回のように、

  • 決算が減益
  • その直後に売出しが発表

という流れになると、投資家心理が冷え込み、株価が大きくマイナス方向に反応してしまうケースも少なくありません。

ただ、この動きは、企業の中身が悪化したというよりも、市場環境とタイミングが重なった影響が大きいと感じます。短期的にはマイナスに見えても、中長期でどのような評価に変わっていくのかは、これからも注目していきたいポイントです。

 

 

 

株価の動き

信越化学工業の株価の値動きについて見てみましょう。


信越化学工業の株価チャート(期間:1年間)

 

2026年3Q決算の発表をきっかけに、株価は大きく下落しました。

決算内容に加え、株式の売出しという材料も重なったことで、短期的には「悪材料が一気に出た」形となりました。

ただし、株価はその後、下げ止まりの動きを見せており、少しずつ落ち着きを取り戻そうとしているようにも見えます。

株価は、企業の価値そのものというより、その時々の感情や期待が反映されたものでもあります。短期では大きく揺れますが、中長期では、やはり企業の実力に近づいていくと感じます。

私は、週明け以降株価が下がるのであれば、買い増しを狙っていきたいと思っています🐰

※あくまでも数多くある内の一つの考え方ですので、ご参考までにお願いしますm(__)m

 

 

 

おわりに

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございました🐰

 

今回、信越化学工業の決算を振り返りながら、「なぜ減益になったのか」「それでも中長期でどう見ていくのか」という視点でご紹介しました🐰

短期的には、市況の調整や為替、株式の売出しなど、いくつかの要因が重なり、株価も大きく動く結果となりました。ですが、その背景を一つずつ見ていくと、事業の土台そのものが崩れたわけではなく、外部環境の変化が一時的に重なった局面であることが伝わってきます。

信越化学は、世界トップクラスの素材を軸に、設備投資や研究開発を止めることなく、将来に向けた準備を続けています。今は成果が見えにくい時期かもしれませんが、5年後、10年後を見据えた土台づくりは、着実に進んでいるように感じます。

株式投資に正解はありません。だからこそ、こうした決算や企業の姿勢をひとつひとつ見つめながら、「自分はどう考えるか」を大切にしていきたいです。

本記事が、数多くある投資判断の一つとして、信越化学工業を考えるひとつのきっかけになれば嬉しいです🐰✨

 

本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!

 

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