
こんにちは!うさたんです♪
前回は、鉄鋼会社がどのように利益を生み出しているのかをご紹介しました。今回は、私たち個人投資家として気になる「鉄鋼業の業績は安定しているのか」について見ていきたいと思います🐰
結論からお伝えすると、鉄鋼業の業績は比較的変動しやすい傾向があります。毎年安定して同じような利益を出すというよりも、好調な年と厳しい年の差が出やすい業界といえるかもしれません。
その理由の一つが、鉄鋼業が幅広い産業と深く関わっていることです。鉄は建設、自動車、産業機械、造船、インフラなど、多くの分野で利用されています。そのため、これらの業界の需要が増えれば鉄鋼会社の業績も良くなりやすく、反対に需要が減れば業績に影響が出やすくなります。
例えば、建設需要が活発な時期には、建物や橋などに使われる鋼材の需要が増えます。自動車の販売が好調な時には、自動車向け鋼材の需要も伸びやすくなります。このように、鉄鋼業は需要産業の影響を受けやすい特徴があります。
また、前回ご紹介したように、原料価格も業績に大きく影響します。鉄鉱石や石炭、電力などの価格が上昇すると、製造コストが増加します。販売価格へ十分に転嫁できなければ、利益は圧迫されてしまいます。
さらに、鉄鋼業は設備産業でもあります。巨大な製鉄所や圧延設備を維持するためには、多くの固定費がかかります。工場を止めたからといって、すぐにコストがゼロになるわけではありません。そのため、需要が落ち込む局面では利益が大きく減少しやすいという特徴があります。
固定費が大きいと、売上が下がった時の影響も大きそうだね…💦
その通りだよ。設備産業は好調な時に大きく稼げる一方で、不調な時の下振れも大きくなりやすいんだ
なるほど、業績の波が大きくなりやすいんだね!
そうなんだ。でも、高付加価値製品が多いと安定した収益も期待できるんだよ🐶
実は、鉄鋼業には安定要素もあります。鉄は社会インフラを支える基礎素材であり、景気が悪くなったとしても需要がゼロになることは考えにくいからです。道路や橋の補修、水道管の更新、老朽化した建物の建て替えなど、社会には継続的な鉄需要があります。
また、高付加価値製品の比率が高い企業は、比較的安定した収益を確保しやすい傾向があります。例えば特殊鋼メーカーなどは、価格競争に巻き込まれにくい分野を持つことで、業績の安定につなげている場合があります。
私たち個人投資家目線で見ると、鉄鋼会社を評価する際には、単年度の利益だけを見るのではなく、過去数年の業績推移を見ることが大切です。好調な年だけを見て判断すると、本来の実力を見誤る可能性があります。売上高や営業利益、営業利益率が景気の波の中でどのように推移しているかを見ることで、その企業の強さが見えやすくなります。
こうして見ると、鉄鋼業は決して業績が安定しやすい業界ではありません。しかし、社会に必要不可欠な素材を供給しているという強みもあります。好不調の波がありながらも、長期的には社会を支える重要な産業であり続けているのです。
次回は、鉄鋼業がなぜ景気敏感株と呼ばれるのかをご紹介したいと思います🐰✨
本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!