
こんにちは!うさたんです♪

エービーシー・マート(以下、ABCマート)の株価が、年初来安値を更新しています。水準としては、2024年1月頃まで下がってきており、チャートだけを見るとやや気になる動きです。
一方で、直近の決算資料やIR BANKで業績・財務を確認すると、大きな赤字や急激な業績悪化があったわけではありません。売上や利益は一定の水準を維持しており、財務基盤も引き続き安定しています。
それにもかかわらず、株価は下落しています。このギャップをどう捉えるべきなのかは、投資判断を考えるうえで重要なポイントだと感じました。
そこで本記事では、次の内容についてご紹介します♪
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決算や数字から見える株価下落の要因
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インバウンド、為替、利上げといった外部要因の影響
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それらを踏まえた現在の評価の考え方
あくまで、数ある見方の内の一つではありますが、ABCマートを検討する際の参考材料としてお役に立てば嬉しいです🐰✨
☆企業HP(IR情報)はこちらです♪
株価下落の内部要因|決算と数字から見えること
まずは、ABCマートの直近決算(2026年3Q決算)から、株価下落につながったと考えられる内部要因を見てみます。
2026年3Q累計の連結業績を見ると、売上高は前年同期比でわずかに増加している一方、営業利益・純利益は前年を下回る結果となりました。いわゆる「増収・減益」の決算です。業績そのものが大きく崩れているわけではありませんが、市場が注目したのは「どこが伸び悩んでいるのか」という点だったと考えられます。
最も分かりやすいポイントは、海外事業の減速💦です。国内事業は、既存店売上・利益ともに堅調に推移していますが、海外事業は売上が減少し、利益は大きく落ち込みました。特に利益面では前年同期比で大幅な減益となっており、全体の足を引っ張る形になっています。決算資料では、米国における市場環境の悪化や関税政策の影響、韓国における物価高による消費の鈍化などが要因として挙げられています。
次に気になるのが、利益率の動きです。ABCマートはこれまで高い営業利益率を維持してきましたが、直近では人件費や家賃の上昇といったコスト増の影響を受け、営業利益率はやや低下しています。大きな悪化ではないものの、これ以上の利益率拡大は難しいのではないか、という見方が出やすい状況だと感じます。
もう一つ、見逃せない点が棚卸資産(在庫)の増加です。3Q時点で棚卸資産は前年より大きく増加しています。在庫の増加自体は将来の販売に向けた準備とも捉えられますが、売上成長が緩やかな中で在庫が増えると、将来的な値下げや利益率低下を警戒されやすくなります🐰💦
これらより、今回の株価下落は業績が急激に悪化したからではなく、市場が期待していた成長ペースに対して、やや勢いが落ちたと受け止められたことが大きいと考えられます。
外部要因はどこまで影響しているの?
次に、ABCマートの株価や業績に影響を与えていると考えられる外部要因について見てみます。
まずインバウンド需要についてです。決算資料を見ると、免税売上は前年同期比で増加しており、インバウンド需要そのものが大きく失速しているわけではありません。ただし、ABCマートの売上構造を見ると、主な顧客はあくまで国内消費者であり、インバウンドは「上乗せ要因」という位置づけです。そのため、中国人観光客の回復が想定より遅れている点はプラス要因が弱まる材料にはなりますが、業績を大きく左右する決定打にはなりにくいと考えられます。
次に為替の影響です。ABCマートは海外ブランドや海外生産の商品を多く扱っているため、円安が進むと仕入コストが上昇しやすく、利益率にはマイナスに働きます。実際、海外事業ではインフレ対応の値引き販売が行われ、粗利率が低下しています。一方で、円高に振れた場合は仕入コストの改善が期待できるものの、インバウンド需要はやや減速する可能性があります。為替については、どちらか一方が明確に有利というよりも、短期的には利益率への影響が意識されやすい局面だと言えそうです。
続いて、追加利上げの影響です。ABCマートは自己資本比率が高く、財務面での直接的な影響は限定的と考えられます。ただし、利上げによって生活コストが上昇すると、消費者の節約志向が強まり、来店客数の伸び悩みにつながりやすくなります。決算資料でも「物価上昇による節約志向」が言及されており、間接的な逆風として意識されている点は押さえておきたいところです🐰
🌱外部要因と業績への影響まとめ
| 外部要因 | 内容 | 業績への影響(イメージ) |
|---|---|---|
| インバウンド需要 | 免税売上は増加。ただし主役ではない | プラス要因だが、効果は限定的 |
| 中国人観光客 | 回復は限定的 | 成長の上乗せが弱まる |
| 円安 | 仕入コスト増、粗利率低下 | 利益率を押し下げやすい💦 |
| 円高 | 仕入改善、インバウンド減速 | コスト面は改善、需要面は弱含み |
| 追加利上げ | 節約志向が強まりやすい | 客数の伸び悩みにつながりやすい💦 |
なお、ここで挙げている外部要因は、一般的な影響や決算資料から読み取れる範囲のため、今後の業績を断定するものではありませんm(__)m
これらの外部要因は、いずれも単独で業績を大きく崩すほどのものではありません。ただし、複数の要因が同時に重なることで、成長期待が後退し、株価評価が慎重になりやすい環境を作っていると感じます🐰
なぜ「今」、ここまで売られたのか
ABCマートの株価下落について、内部要因と外部要因の両面から見てきました。では、なぜこのタイミングで、株価がここまで下がる必要があったのか。最後に、この点をもう一段深く考えてみたいと思います!
まず前提として、今回の下落は「業績が急激に悪化したから」ではありません。売上や利益は一定水準を維持しており、財務や配当といった基盤も大きく崩れていません。むしろ、これまでのABCマートは、安定した収益力と高い利益率を評価され、比較的高い期待を織り込まれてきた銘柄だったと言えます。
その中で、直近の決算では、海外事業の減速や利益率の頭打ち、在庫増といった「小さな引っかかり」がいくつか見えてきました。どれも単独で見れば致命的な問題ではありませんが、成長の勢いがこれまでほど強くないことを意識させる内容だったのは事実です。
そこに、インバウンド需要の伸び悩み、円安によるコスト増、追加利上げによる消費環境への懸念といった外部要因が重なりました。これらは企業努力だけではコントロールしにくい要素であり、将来の見通しを慎重にさせる材料として受け取られやすい環境だったと考えられます。
こうした状況の中で、市場は「これまでの評価がやや先行していたのではないか」と見直しに動いた可能性があります。言い換えれば、今回の株価下落は、業績悪化というよりも、期待水準の調整、評価の見直しが進んだ結果と捉える方が自然です。
株価が2024年初頃の水準まで戻ってきたことも、この見方と整合します。過度な悲観が広がったというよりは、成長期待が一段落し、より現実的な水準に落ち着こうとしている段階なのかもしれません。
このように考えると、今回の下落は「企業そのものへの否定」というよりも、「成長シナリオの見直し」に近い動きだと感じます。だからこそ、今後を見るうえでは、短期的な数字だけでなく、どのような評価軸でこの企業と向き合うのかが、より重要になってきそうです🐰
今は買ってもいいの?それとも待つ方が良いの?(一番伝えたいこと✨)
前章までの内容を踏まえたうえで、今の株価水準はどのように考えるべきでしょうか。
結論から言えば、今のABCマートは、投資スタンスによって判断が分かれる状況だと感じます。まずは、その判断軸(参考例)を表でまとめました🐰
🌱今のABCマート、どう考える?【判断軸まとめ】
| 投資スタンス | 判断の考え方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 今の水準で検討 | 株価下落は評価調整と捉える。財務・配当の安定性を重視 | 長期保有前提で、短期の値動きを気にしない人 |
| もう少し様子見 | 海外事業や利益率の改善を確認したい | 業績の回復サインを見てから判断したい人 |
| 無理に動かない | 反転材料が見えにくい環境 | タイミング投資を重視する人 |
これらは参考例です。どの判断が正解というわけではなく、自分の投資スタンスに合った向き合い方を選ぶことが大切だと感じます🐰
まず、長期保有を前提とする場合です。ABCマートは、自己資本比率が高く、利益剰余金も積み上がっており、財務基盤は非常に安定しています。配当も比較的安定しており、短期的な業績のブレで経営が揺らぐ企業ではありません。今回の株価下落は、業績の急激な悪化というよりも、成長期待の調整という側面が強いため、価格が下がった今の水準を「長期目線で向き合う入り口」と考えることは十分に可能だと思います。
一方で、慎重に様子を見る判断も合理的です。海外事業の回復がどのタイミングで見えてくるのか、在庫水準や利益率が今後どう推移するのかなど、確認したいポイントは残っています。加えて、為替や利上げといった外部環境も不透明で、短期的に株価が反転する明確な材料が見えているわけではありません。こうした状況では、「焦って判断しない」という選択も立派な投資判断の一つです。
大切なのは、今のABCマートが「今すぐ買わなければならない銘柄」でも、「避けるべき銘柄」に変わったわけでもない、という点です。安定した事業と財務を持つ企業であることは変わっていません。だからこそ、自分の投資スタンスと照らし合わせて判断することが重要だと感じます。
自分なりに納得できる判断を選ぶことが、長く投資を続けるうえで一番大切だと思います🐰✨
おわりに
本記事をご覧いただき、ありがとうございました🐰
今回は、ABCマートの株価が年初来安値まで下落している背景について、決算や数字、外部環境をもとに見てきました。業績が大きく崩れているわけではない一方で、海外事業の減速や利益率の頭打ち、在庫増といった内部要因に加え、インバウンドや為替、利上げといった外部要因が重なり、成長期待が一段落した局面にあることが見えてきました。
一方で、長期で見た財務や配当の推移を確認すると、これまでの経営が大きな問題を抱えてきた企業ではないことも分かります。今回の株価下落は、企業価値そのものが否定されたというよりも、期待水準が調整された結果と捉える方が自然だと感じました。
だからこそ、今のABCマートは自分の投資スタンスと照らし合わせて向き合う必要がある銘柄だと思います。短期の値動きを重視するのか、長期で安定した事業を評価するのかによって、判断は変わってくるはずです。
本記事でご紹介した内容が、ABCマートを検討する際の判断材料の一つとして、少しでも参考になれば嬉しいです🐰✨
本記事は以上です♪
本記事をご覧いただき、ありがとうございました!