うさたんの投資ブログ

投資のお勧め情報をお伝えします。

「2025年の崖」の対策について

 

こんにちは!うさたんです♪

 

「2025年のがけという言葉を聞いたことありますでしょうか。
様々なところで目にする、DX(デジタルトランスフォーメーション)*1に関係する言葉です。

 

「2025年の崖」とは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を早急に進めないと、2025年以降、年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性があることを意味している言葉です。

 

この問題に直面している企業は、早急にDXを進めたいけど、簡単に進めることができない現実があります。

 

Yahoo!ニュースに記事がありましたので、ご紹介します。

news.yahoo.co.jp

news.yahoo.co.jp

 

経済産業省のDXレポートに「2025年の崖」の詳細情報が記されています。

www.meti.go.jp

 

本記事では、「2025年の崖」の原因や対策についてご紹介します。また、「2025年の崖」に直面している企業について急務で対応を求められていることや、これらの問題に解決できる企業の取り組みについてお伝えできれば嬉しいです(*^^)v

※注意点 今回の記事は専門的で難しい内容になっています。ですが、決算短信や企業のIR情報、ネットニュース等で「2025年の崖」のフレーズを見つけたら、本記事を参考頂けたら嬉しいです(*^^)v

 

「2025年の崖」って、2025年以降、まるで崖から落ちるような何か悪いことが起こるのかな?なんだか怖いイメージがある。。

うさたんのイメージ通りだよ。今まで使用してきたITシステムを扱うことが困難になってきて、放置していると様々な損害が出てしまう可能性があるんだ。本記事で詳細に説明するね!

 



 

 

 

「2025年の崖」の原因

 

「2025年の崖」の原因の一つとして、レガシーシステムと呼ばれる、1960年代から1980年代に生まれた古いシステムが影響しています

 

例えば、1959年にアメリカで生まれた事務処理用に開発されたCOBOL言語があります。

 

COBOLに代表されるレガシーシステムは、それらを運用してきた方々の大部分が現役引退し、システムから離れて行っている現状があります。そのため、システムを完全に把握できる人材が少なくなってきています。

 

下記の経済産業省のレポートの通り、日本企業全体で約8割の企業レガシーシステムを抱えています。その中で、約7割の企業が、レガシーシステムがDXの足かせと感じているとのことです。

 

出典:経済産業省『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~(サマリー)』P5
 < https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html >

 

レガシーシステムから、誰にでも扱える汎用的なシステムに変更することが求められています。

 

古いシステムだけど、故障していないし、現在も利用できるシステムなんだよね。「2025年の崖」に関わらず、利用できるシステムはずっと利用し続けた方が良いと思う

うさたんの気持ちもわかる。でも、誰でも利用できるシステムの方が、業務引継ぎも簡単にできるんだ。だからこそ、誰でも利用できるシステムに変えよう!という動きがあるんだ

 

従来のシステムを変更したくない~経営者側と現場サイドの確執~

 

「2025年の崖」の原因の一つが、レガシーシステムだということがわかりました。

 

解決方法として、レガシーシステムを誰でも扱えるシステムに変更すれば解決できると思うかもしれません。ですが、簡単に変更できない問題があります。

 

経営者側からシステム変更を求めたとしても、実際にシステムを扱う担当者側から、急なシステム変更を受け入れられない現実があります。慣れているシステムの方が、トラブル対応もしやすいので、簡単には受け入れることが難しいです。

 

システムを扱える人材が限られていることもあるので、どのようにして経営者側と現場サイド側で問題解決するのかが大事になります。

 

これまでの環境を変えたくない気持ち、わかるかも。不便でも、今までの経験からカバーできるから、今のままが良いと思うなぁ

経営者側と現場サイド側のどちらの言い分もわかる。どうやって、折り合いをつけるのかがカギだね

 

 

 

 

 

「2025年の崖」に直面している企業のデメリット

 

このままレガシーシステムを運用し続けると、次のようなデメリットが考えられます。

 

デメリット1.システムの維持管理費が高額化し、費用がかさむ

 

レガシーシステムは様々な改修が行われていることが多々あります。そのため、想像を絶する程、複雑化していることが多々あります。

 

それを管理・維持するには、自社だけでは対応できず、外注が必要になる可能性があります。もちろんシステムの再起動やネットワーク設定等、基本的な操作は自社内で出来ると思います。ですが、影響範囲が大きな障害が発生した場合、即時対応するには外注に頼らざるを得ないと思います。

 

外注に頼る場合、複雑なシステムの為、外注先でシステムを扱える人材の人件費や、故障した部品調達の困難さ、価格改定で、費用が高額になることが考えられます。

 

維持管理費を抑えるためにも、誰にでも扱える汎用的なシステムに変更することが求められます。

 

 

デメリット2.扱える人材の減少により、業務基盤の維持・継承が困難になる


レガシーシステムを扱える人材は、例えば、社内に数人のみだとします。その方々がシステムから離れてしまうと、次の世代に引き継ぎができなくなってしまいます。

 

もしレガシーシステムを次の世代に引き継いだとしても、さらに次の世代に引き継ぐ必要が出てしまい、工数がかかってしまいます。

 

可能な限り、属人化*2しないようにすることが求められています。誰にでも扱える汎用的なシステムであれば、引継ぎの重要性はそれほど高くなりません。

 

 

デメリット3.サイバーセキュリティや事故・災害に繋がる

 

今は管理・維持費用がかかるだけで済むかもしれませんが、今後、レガシーシステムをサポートしてくれる企業が少なくなる可能性があります。そうなると、自社だけで保守運用することが求められます。

 

悪意を持った人が、レガシーシステムに狙いをつけ、攻撃することもリスクとしてあります。万が一、情報漏洩やシステム障害が発生すれば、社会的な信用を無くしてしまいます。

 

保守運用を万全にできる汎用的なシステムに変更することが求められています。

 

 

 

 

 

「2025年の崖」の対策

 

早期に汎用的なシステムへの変更が急がれる

 

前章で見てきた通り、様々なデメリットが考えられるため、早期にシステム変更が求められています。システムを変更すれば、扱える人材の確保や、費用増加等のデメリットは解消されます。

 

実際に、自社のみでシステムの変更や新規導入はどれくらい大変なのでしょうか。

 

私の経験談 自社内でシステム変更するのは大変!? 

私自身、システム変更や新システム導入を自社のみで実施したことがあります。なので、自社内で対応することの大変さがすごくわかります(´・ω・`)

簡単にですが、苦労した点についてご紹介します。

■事前準備の大変さ

一番大変だったのは、事前準備です。これから新システムを導入する!と決めたとしても、事前準備から導入までに半年から1年程、要します。
※とても工数がかかります。普段の業務もあるため、尚更大変です。


なぜ事前準備に半年から1年もかかるのでしょうか?
次に記載したことを念入りに準備しました。

・やるべきことの洗い出しやスケジューリング
・サーバーに設定するシステム設定の整理
・誰が何をいつまでに対応するのか決める
・考えられるリスクや問題点の洗い出し
・入れ替えや新規導入する日程調整
・影響範囲の洗い出し
・必要に応じて社内稟議の実施
・これらを決めるための打ち合わせ
※力を入れるイメージとして、事前準備に9割、導入実施に1割のイメージです。
準備万全だと、実施日当日、思った以上に短時間で完了します。


■導入後の大変さ

実施日は、事前準備で決めた通りに対応します。スムーズに進めば良いですが、トラブルが発生する可能性もあります。事前準備の質次第で、乗り越えるためのハードルは変わります。
※事前準備不足の場合、導入完了に数日要することも考えられます

運用開始後は、新システムが完全に問題なくなるまで、旧システムも並行稼働します。問題なければ、旧システムをシャットダウンし、完了です。

上記の通り、これから「2025年の崖」に直面している企業が自社内のみで対応を進めるのは、大変かつ工数がかかります。
※専門的な知識も必要です

 

次節でご紹介する企業は、システム構築や提案、そして導入後の保守サポートを請け負ってくれるため、積極的に活用したいです。


費用対効果はとても高くなると思います。

 

 

 

 

 

「2025年の崖」の解決に繋がる、DX推進をしている企業紹介(ニーズウェル)

 

「2025年の崖」を解決するため、SIer*3に依頼することがお勧めの一つです。


「2025年の崖」に直面している企業にとって、工数をかけずにシステム変更や新規導入、導入後の保守運用を代行してもらえるメリットがあります。SIerにとっても、各システムの問題解決や保守運用が求められ、結果的に新規契約数が増加し、売上高上昇に繋がる可能性があります。

 

DX推進企業として、私のお勧め企業の一つ、ニーズウェルについてご紹介します(*^^)v

 

■ニーズウェル

 

コード 3992
会社名称 ニーズウェル
株価 372円(2024/7/26終値

 

出典:IRライブラリー「株式会社ニーズウェル 2024年9月期 第2四半期 決算説明資料」P21,P22 < https://www.needswell.com/ir/library/result >

 

ニーズウェルは金融系システム開発を中心とした「独立系SI」*4です。本記事でご紹介したレガシーシステムの変更について、ピンポイントで対応する旨、上記資料に記載されています。また、人材不足についても、柔軟に対応の上、一括管理・運用、支援をご提案します。

 

ニーズウェルのサービスに対するニーズがとても高く、売上高や営業利益等の各利益は年々増加しています。それに伴い、株価もゆっくり右肩上がりで上昇しています。



★ニーズウェルの企業業績の詳細について、過去記事が参考になります♪

usausa-toushi.com

usausa-toushi.com

 

 

その他DXを推進している企業をご紹介

 

NTTデータグループ

コード 9613
会社名称 NTTデータグループ
株価 2,313円(2024/7/26終値

 

■システナ

コード 2317
会社名称 システナ
株価 339円(2024/7/26終値

 

■TIS

コード 3626
会社名称 TIS
株価 3,149円(2024/7/26終値

 

■SCSK

コード 9719
会社名称 SCSK
株価 3,034円(2024/7/26終値

 

 

 

 

 

おわりに

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございます♪

 

旧システムが生み出す売上高や各利益よりも、システムの維持・管理の費用が多くなってしまいますので、「2025年の崖」に直面している場合は、急務で対応が求められています。

 

各企業の旧システムが抱えている問題について、イメージが難しいかもしれませんが、本記事を通じて、「2025年の崖」に直面している企業や、解決に繋がるDX推進している企業について、知るきっかけになりましたら嬉しいです(*^▽^*)

*1:企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。経済産業省「デジタル・ガバナンスコード2.0」より引用

*2:属人化とは、特定の人しか、業務ができない状態

*3:システムインテグレーター=情報技術を活用したシステムの開発、導入、保守などの業務を行う企業。

*4:独立系とは、親会社が無く、自社の営業によって案件を受注すること