うさたんの投資ブログ

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決算分析【ニーズウェル/2024年1Q決算】(決算日:2024/2/8)

はじめに

 

こんにちは!うさたんです♪

 

ニーズウェルの2024年9月期_第1四半期決算が発表されました。

 

本記事では、「独立系システムインテグレータ*1である、ニーズウェルの2024年度1Q決算について簡単に分析を行いたいと思います。

 

うさたんが初めて企業分析した銘柄なんだ!分析するの大変だったけど、思い入れがあるんだ♪いぬたんにも紹介するね♪

初めての分析は大変だけど自分自身の分析で株式を購入するの嬉しいよね。うさたんから教えてもらうの楽しみだ!

 

★ニーズウェルの公式HPはこちらです(^O^)/

www.needswell.com

 

決算の結論について、先にお伝えします(*^^)v

 

結論
一言感想:非常に良い1Q決算で、悪い点が見当たらなかった。今後にすごく期待☆

・経営成績が上昇した。特に売上高と営業利益の上昇率が高い
・財政状態で、流動資産と流動負債が減少した。
・営業利益率等の各指標の高く、稼ぐ力があることがわかる。
・受注件数が多さから、高い顧客ニーズと、高売上高に直結していることがわかる。



決算のサマリーについて、簡易的な表を作成しました。

 

 

決算短信のサマリーを確認


本章では、決算短信のサマリーについて簡単に確認します。

 

経営成績や財政状態の増減について目星を付け、増減の理由については次章以降に確認します。

 

連結経営成績(累計)

 

前年比と比較すると、売上高や営業利益、経常利益、四半期純利益が上昇しました。

特に営業利益が45.7%と、大きく上昇しています。

 

一株当たり四半期純利益(EPS)も、前年比よりも4.99円高くなっています。

 

財政状態

 

前事業年度と比較すると、資産の部では、流動資産が減少しました。

負債の部では、流動負債が-25.7%と、大きく減少しました。

 

結果、総資産が前事業年度よりも-8.8%減少しました。

 

経営成績と財政状態で気になる数値を調べてみよう♪

売上高が上がった理由は何だろう?

 

ニーズウェルの各サービスラインの受注件数が増加した影響が大きいと思います。

3つのサービスライン毎の売上高と、その構成比、前年同月比を次表にまとめました。

 

3つのサービスライン 23年1Q 24年1Q 構成比 前年同月比
業務系システム開発 1,457 1,601 67.0% 9.88%
IT基盤 308 441 18.4% 43.18%
ソリューション 253 350 14.6% 38.34%
合計 2,018 2,392 100 18.53%

※単位は百万円

 

各サービスラインの中で、IT基盤が前年同月比43.18%と大きく上昇しています。

新たにソフトウェアテストとITサポートを追加し、品質分析や運用設計等の高い専門性のニーズに応える体制を強化したことが高売上高に繋がりました。

 

業務系システム開発は、三つのサービスラインの中で大きな構成比を占めています。

主に官公庁や生損保向けの案件を扱っていて、順調に案件受注に繋がっています。

 

ソリューションは、電帳法やインボイス制度未対応のユーザーからの受注が多く、今後も受注件数が増加すると思います。

 

営業利益が大きく上がった理由は何だろう?

 

前年度1Qは2.3億円で、24年度1Qは3.4億円と、1.1億円(45.7%)急上昇しました。

 

ポイント!営業利益が上がった理由営業利益が上昇した具体的な取り組みとして、オンライン営業の強化施策を行うことで、ニーズウェルが目標としている「販管費率10%以下」を達成したことが主な理由です。

 

2024年1Qの販管費は2億円と前年同月比2.0pt減少と、効率的な経営ができていると思います。

 

流動資産が減少した理由は何だろう?

 

「現金及び預金」が大きく減少したことが大きな理由です。

 

前年度は25.1億円で、24年度1Qは17.6億円と、「現金及び預金」が-7.5億円(-29.9%)減少しました。

 

 

流動負債が大きく減少した理由は何だろう?

 

未払い金と賞与引当金、未払い法人税等が減少したことが理由です。

 

未払い金は、前事業年度は5億円で、24年度1Qは2.3億円
⇒-2.7億円(-54%)減少しました。

 

賞与引当金は、前事業年度は3.7億円で、24年度1Qは1.8億円
⇒-1.9億円(-51.4%)減少しました。

 

未払い法人税等は、前事業年度は2.3億円で、24年度1Qは1億円
⇒-1.3億円(-56.5%)減少しました。

 

 

個人的な感想について

各指標について

 

各指標 前年同期比 24年1Q 増減率
売上総利益 22.51% 23.31% 0.80%UP(収益性アップ)
営業利益率 11.84% 14.56% 2.73%UP(収益性アップ)
経常利益率 11.88% 14.61% 2.74%UP(収益性アップ)
四半期純利益率 7.95% 10.52% 2.57%UP(収益性アップ)
自己資本比率 62.44% 68.62% 6.18%UP(安全性アップ)
流動比率 213.96% 251.29% 37.33%UP(安全性アップ)
固定比率 42.24% 43.11% 0.87%UP(安全性ダウン)


収益性と安全性を表す各利益率が、前年度と比較すると上昇しています。

 

営業利益率が高まっているので、効率的な経営ができていることが伺えます。

継続的に高利益率を維持できるのであれば、稼ぐ力が高いため、今後も成長すると思います。

 

固定比率は下がっていますが、自己資本比率流動比率は上がり、安全性が高いですので、問題ない認識です。

 

受注件数の多さについて

 

IRニュースを見ていてとても気になったのが受注件数の多さです。

 

2024年度期首の2023年10月1日から現在までの受注関連記事が15件ありました。

受注が多いことから、顧客のニーズに応えるサービスを提供していて、結果的に、高売上高に直結していることがわかります。

 

今後も、継続的に受注件数について見ていきたいと思います。

 

今回の決算について

 

ニーズウェルの1Q決算について、個人的に良決算だったと思います。

 

中期経営計画(2023年9月期-2025年9月期)や年間の業績目標達成のために、今後も積極的な受注や業務提携等を行うことを期待しています。

 

株価について


記録として、決算日の株価について記録したいと思います(*^^)v

 

決算日の2024年2月8日終値は789円です。翌日の2月9日の始値は849円と、前日終値よりも60円高くなっています( *´艸`)

 

今後の業績とともに、株価もどのようになっていくのか、楽しみです!

 

配当金について

 

  配当金(円) 増配額(円) 配当性向(%)
2018年 6.25 0 ※前年も6.25円 32.2
2019年 6.75 0.5 32.8
2020年 8 1.25 39
2021年 11.5 3.5 49.3
2022年 10 -1.5 40.1
2023年 13.5 3.5 31.7
2024(予) 15 1.5 -

 

連続増配ではないですが、年々配当金が増加しています( *´艸`)

配当性向も高すぎず、利益に対して正常な配当額だと思います。

 

増配額について、3.5円が上限のように思えますが、3.5円の増配はとても嬉しいです!
例えば1,000株以上持っていれば、3.5円×1,000株で、一年あたり3,500円も配当金が増えます(∩´∀`)∩

 

2024年2月8日付の配当利回りは1.9%で、高配当とは言いづらいです。

ですが、毎年増配する場合は、取得した株価に対する配当利回りは高くなると思いますので、長期保有で配当金を貰い続けたいと思います。

 

取得時における配当利回りの考え方(ニーズウェルの場合)2022年6月頃の1株320円で株式を保有した場合、配当金は10円なので、

 配当利回り :10円÷320円×100=3.13%

2023年6月頃の1株700円で株式を保有した場合、配当金は13.5円なので、

 配当利回り :13.5円÷700円×100=1.93%

※ただし、2022年6月に保有した1株320円に対する取得時の利回りは

 配当(取得)利回り :13.5円÷320円×100=4.22%

2023年6月にニーズウェルの株式を保有した場合、配当利回りは1.93%と低くなりますが、2022年6月に株式を保有した場合、配当利回りは4.22%になります。

このように、取得した時の株価に対する配当利回りは、増配する度に高くなりますので、高配当株は売却せずに長期保有すべきと言われる所以です。 

 

おわりに

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございました!


ニーズウェルは私が初めてファンダメンタルズ分析をした銘柄で思い入れがあります。

 

過去、何も考えずにストップ高銘柄に買い注文したことがありました。でも約定しなかったことがきっかけで、「話題になる前に買う」と決意し、ファンダメンタルズ分析を勉強しました。

そして初めてファンダメンタルズ分析をした銘柄がニーズウェルでした。
勉強したことを照らし合わせながら、初めての分析に苦労したことや、これをきっかけに自分自身の分析に自信を持つことができたこともあり、ニーズウェルはとても思い入れがあります(´▽`*)

 

今後もニーズウェルの成長を見ていきたいと思います!

 

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*1:顧客から、情報システムの企画や構築、運用、保守等を一括して請け負う企業のことです。別名SIerエスアイアー)とも呼ばれます。独立系SIerは、特定の親会社を持たない企業です。構築や運用には高い技術力や専門知識が求められることが多いため、ニーズが高いサービスです。