こんにちは!うさたんです♪
システナの2025年3月期_1Q決算が2024/7/31に発表されました。
システナは様々な事業を展開し、株価がお手頃価格で、お勧め銘柄の一つです。
本記事では、システナの2025年1Q決算についてご紹介したいと思います。
本記事が皆様の投資判断の一つとして参考になれば、とても嬉しいです(*^^)v
今回はどんな決算内容になってるんだろう!?わくわくする♪
今後売上高や利益増益になるようなチャンスを見つけたよ!このあと紹介するね
★システナについてご紹介した記事もお勧めです(*^^)v
本記事の結論
先に本記事の結論についてご紹介します(*^^)v
①売上高は前年同期より5.4%上昇した。
・高付加価値ビジネス拡大とストック型ビジネスに注力、人的資本への投資が功を奏している
・次世代モビリティ事業の売上高が986百万円と、前年度より95.63%上昇した
②営業利益と経常利益、四半期純利益が前年同期より大幅に上昇した。
・営業利益は38.4%上昇
・経常利益は48.8%上昇
・四半期純利益は48.9%上昇
・上昇理由① 売上高の上昇
・上昇理由② 販管費の減少
・上昇理由③ 営業外費用の減少
③業績予想の上方修正について
・営業利益と経常利益、当期純利益、EPSが大幅に上方修正
・2025年2Q決算以降、高い企業成長が見込める
④2025年1Q決算の進捗率は順調な滑り出し
・売上高は23.2%、営業利益は26.4%、四半期純利益は25.6%で、順調に推移した
⑤ビジネスソリューション事業で高収益が期待できる
・直近の円高がプラスに作用し、追い風になる
・Windows10のサポート終了に伴うリプレイス案件増加による受注件数の増加
⑥株価は決算日翌日の8/1に8.8%上昇したが、8/2に外的要因によって下落した
・外的要因による株価下落は、あまり気にしなくても良い
⑦有利子負債(流動負債の短期借入金1,550百万円)について
・7/31に日銀で追加利上げが確定した。企業負担が増加するため、今後の返済について見ていきたい
・2025年1Qの自己資本比率は70.8%で、比較的安全性は高い
システナの財務諸表
売上高は少しだけ上昇したね!他にも上昇したのかな??
いぬたんが気になったのは営業利益が前年同期より38.4%上昇したことだよ。そして四半期純利益も48.9%も上昇してる。これだけ利益上昇した理由について見ていこう
決算内容
売上高 | 売上原価 | 売上総利益 | 販管費 | 営業利益 | 経常利益 | 税引前当期純利益 | 四半期純利益 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
24年1Q | 18,734 | 14,397 | 4,336 | 2,427 | 1,909 | 1,781 | 1,781 | 1,204 |
25年1Q | 19,746 | 14,828 | 4,917 | 2,274 | 2,643 | 2,651 | 2,642 | 1,793 |
増減率 | 5.4% | 3.0% | 13.4% | -6.3% | 38.4% | 48.8% | 48.3% | 48.9% |
※単位:百万円
売上高は微増
■売上高
2024年1Q 18,734
2025年1Q 19,746(+5.4%)
※単位:百万円
売上高は2024年1Qより、5.4%上昇しました。
上昇した理由は、決算短信の「経営成績等の概況」に記載していますので、引用します。
当社グループは生産性の向上に加え、収益確保のためのストック型ビジネスに注力するとともに、ソフトウェア開発ビジネス等におけるDX推進を支援するコンサル業務やPMO案件といった付加価値の高いビジネスの拡大を推進しております。
また、引き続き、積極的な人材投資と継続的な待遇改善を行い、新たな価値創造の源泉となる優秀な人材の安定確保への取り組みを進めております。引用:IR情報「2025年3月期 第1四半期決算短信」P4
< https://www.systena.co.jp/ir/ >
引用文の赤文字が売上高が上昇した主な理由です。
付加価値が高いビジネスの拡大を目指しつつ、収益確保のためのストック型ビジネスに注力、そして人的資本の投資を継続的に行っているため、待遇改善や新たな価値創造に繋がっていることから、売上高が上昇していることがわかります。
各セグメント別の売上高も見てみましょう。
2024年1Q | 2025年1Q | 増減 | |
---|---|---|---|
ソリューションデザイン事業 | 4,688 | 4,453 | ▲5.01% |
次世代モビリティ事業 | 504 | 986 | 95.63% |
フレームワークデザイン事業 | 1,619 | 1,885 | 16.43% |
IT&DXサービス事業 | 4,371 | 4,645 | 6.27% |
ビジネスソリューション事業 | 6,924 | 7,045 | 1.75% |
DX&ストック型ビジネス事業 | 442 | 513 | 16.06% |
その他事業 | 183 | 213 | 16.39% |
※単位:百万円
各セグメントの前年同期と比較すると、ソリューションデザイン事業の売上高はマイナスになってしまいましたが、次世代モビリティ事業は、95.6%上昇しました。
その他セグメントは、前年同期より上昇しています。
売上高は各利益の源泉になるため、2Q以降も継続的に売上高上昇に期待したいです。
営業利益と経常利益、四半期純利益が大きく上昇
決算サマリーを読んで真っ先に驚いたのが、営業利益や経常利益、四半期純利益が前年同期より大幅に上昇したことです。
■営業利益
2024年1Q 1,909
2025年1Q 2,643(+38.4%)
※単位:百万円
■経常利益
2024年1Q 1,781
2025年1Q 2,651(+48.9%)
※単位:百万円
■四半期純利益
2024年1Q 1,220
2025年1Q 1,816(+48.9%)
※単位:百万円
各利益について、上昇した理由について見ていきます。
・売上高の上昇
・販管費の減少
・営業外費用の減少
今回は、売上高の上昇と、販管費の減少について見ていきます。
売上高は各利益の源泉となります。
★こちらの記事もご参考ください♪
売上高が上昇すれば、その分、各利益の増益に繋がる可能性が高くなります。
※厳密に言うと、売上高から、売上原価や販管費、営業外費用等が差し引かれます。差し引かれた後に残った利益が当期純利益です。売上高が多ければ、当期純利益が増益になる可能性が高くなります
販管費は、製品を売り込む時に必要な経費(費用)です。販管費が減少したことは、効率的な経営ができていることを意味しています。例えば、少ない広告宣伝費や不要な人件費の削減しても、売上に貢献できていることがわかります。
販管費の減少は、営業利益の上昇に大きく影響しますので、今後も販管費の削減には注目したいです。
うさたんが気になった情報
ここからは私が気になった情報についてご紹介します。
今回の決算から、今後の売上高や各利益の上昇、配当金の増配(上方修正)が期待できる内容が多い印象を受けました。
詳細についてご紹介します(*^^)v
業績予想の上方修正
2024/7/31に業績予想の上方修正についてのIR情報がアップされました。
出典:IRニュース『2024/7/31 業績予想の上方修正に関するお知らせ』
< https://www.systena.co.jp/ir/ >
まず目を引いたのが、2024年本決算で公表された業績予想について、上方修正が出たことです。
上記の資料は、2025年1Q決算と同時にアップされた、IR情報「業績予想の上方修正に関するお知らせ」です。
お知らせの中で、営業利益と経常利益、当期純利益、1株当たり当期純利益(EPS)が大幅に上方修正されました。
前回の2024年本決算の時に公表された業績予想では、営業利益や経常利益、当期純利益が、もしかしたらマイナスになるかもって書いてあったから不安だったんだ
今回の決算で営業利益等の各利益が2024年度の実績より多くなることがわかったね。今後さらに上方修正があるかもしれないから注目しよう
もっともっと利益が増えてほしい~♪
業績予想に対する2025年1Q進捗率について
業績予想に対する進捗率はとても良い滑り出しでした。
進捗率については、次表の通りです。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | |
---|---|---|---|---|---|
2025年1Q | 19,746 | 2,643 | 2,651 | 1,793 | 4.73 |
25年本決算(予) | 85,000~ 100,000 |
8,500 10,500 |
8,500 10,500 |
5,900 7,300 |
15.23 18.84 |
25年本決算(予:上方修正) | 85,000~ 100,000 |
10,000~ 12,000 |
10,000~ 12,000 |
7,000~ 8,400 |
18.98~ 22.78 |
進捗率(%) | 23.23% | 26.43% | 26.51% | 25.61% | 24.92% |
※単位:百万円
※2025年本決算(予:上方修正)の最低値(青文字)で進捗率を算出しています。
売上高の進捗率が23.23%で順調だ♪
1Q決算の進捗率、大満足な結果だったと思う。営業利益は26.43%もあるし、本決算がすごく楽しみだね
2025年2Q以降、売上高や各利益上昇が期待できる
決算短信の「経営成績等の概況」に記載されているビジネスソリューション事業で、気になる情報を確認できました。
円高はビジネスソリューション事業にとって、プラスの作用が働き追い風になると思います。
2024/8/3現在、為替は1ドル146円です。数か月前まで1ドル160円前後でしたので、少しだけ円高に振れています。円安はビジネスソリューション事業にとってマイナス要因です。今後円高になるのであれば、マイ無し要因からプラス要因になります。
Windows10のサポート終了に伴うリプレイスについて、今後需要が高まると思います。
サポート終了のOSはセキュリティの観点から、企業で利用し続けるのは非推奨だと考えられます。どこかのタイミングでWindows10からWindows11への入れ替えタイミングが発生し、その際、リプレイスの依頼が見込めるので、売上高の増加になると思います。
円高への推移や、Windows10サポート終了に伴う受注件数増加により、ビジネスソリューション事業の売上高は、2025年2Q決算以降、増加すると予想しています(*^^)v
株価について
決算前後の株価は次の通りです。
株価 | 増減率 | |
---|---|---|
7/29 | 345円 | - |
7/30 | 342円 | ▲0.87% |
7/31決算日 | 340円 | ▲0.58% |
8/1 | 370円 | 8.8% |
8/2 | 342円 | ▲7.6% |
業績予想が上方修正された影響で、決算翌日の8/1は、前日終値340円から370円(+8.8%)に上昇しました。
ですが、翌日の8/2終値は342円と-7.6%減少しました。
下がってしまった原因として考えられることは、外的要因によるものです。7/31に、日銀は金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げることや、米国の統計結果が影響していると思われます。
私自身、外的要因による株価下落について悲観していません。むしろ買い増しのチャンスになると思っています( *´艸`)
有利子負債について
今回の決算で不安に思ったことが、有利子負債です。
貸借対照表を確認すると、流動負債の中に短期借入金があり、1,550百万円が計上されています。
従来でしたら、ほんの少しだけの有利子負債について気になりません。バランスよく借金するのであれば、レバレッジを効かせて利益を上げることができるため、必ずしも悪いことにはなりません。
※私自身は有利子負債ゼロが理想です。借金なしで長期的にゆっくり成長してほしいからです
2024/7/31に日銀が追加利上げすると発表がありました。
企業にとって、有利子負債の利払いの負担はとても大きな影響があります。
特に有利子負債が多い企業は尚更です。追加利上げによって負担額が増加するのは間違いありません。
個人的に有利子負債の存在が企業に与える影響が気になりますので、今後もシステナの有利子負債に注目し、マイナス影響がないことを確認したいです。
おわりに
本記事をご覧いただき、ありがとうございます♪
今回の1Q決算はとても良い内容だったと思います。私はシステナの株式は保有していますが、今後の企業成長や配当金の増配がとても期待できるので、株価が下がるタイミングで買い増しを狙いたいと思いました。
本記事が皆様の投資判断にお役立ちできれば嬉しいです!