うさたんの投資ブログ

投資のお勧め情報をお伝えします。

NTTの株価下落について思う事(高配当株投資の場合)

 

こんにちは!うさたんです♪

 

先月から日本電信電話(以下、NTT)の株価が下がり続けています。

 

ここ最近、SNSやネットニュースで、NTTの株価下落について取り上げられているのを確認しました。その中には、「早めに売らないと!」や「まだまだ下がるかも」、「買い増しチャンス!」等、様々な意見を見ました。

 

NTTは、SBI証券のNISA買付ランキング(対象期間:2024/6/10~6/14)で1位になるほど、大人気の銘柄です。NTTは多くの投資家の方が保有している銘柄の一つだと思います。大人気銘柄の株価が下がり続け含み損になっているため、「早々に売却したほうが良いのでは?」と、不安に感じる方もいらっしゃると思います。


本記事では、NTTの株価下落について、どのような投資判断をすれば良いのか、私の考えについてご紹介します。

 

皆様の投資判断の一つとして参考になったら嬉しいです!


★NTTに関する、過去記事もお勧めです!

usausa-toushi.com

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投資目的を思い出そう

 

投資をする上で、投資目的に沿った株式投資をすることがとても大切です。

 

株式投資をしている本来の目的は何だろう?
→配当金を貰って、今の生活を豊かにしたいから 等

・何でNTTの株式をxxx株も保有しているんだろう?
→長期的に配当金をxxx円分貰い続けたいから 等

 

投資目的を明確にし、目的に沿った株式投資をすることで、一本芯が通った投資ができます。

 

景気や相場は良い方向にも悪い方向にも変わります。その時にブレない芯の通った株式投資ができるようになることがとても大切です。

もしNTTの株式を保有していて、株価下落で不安や悩みがありましたら、投資目的について、確認しましょう(*^^)v

 

ご参考までに 私自身のNTTの投資目的についてご紹介♪私の投資目的は、長期的(10年以上)に配当金を貰い続けることです。そして、次の事について、投資先としての魅力を感じているため、NISA口座(成長投資枠)で株式を保有しています。

・将来的な成長性(IOWN構想等)
・環境への取り組み
・株主還元への力を入れていること(14期連続増配中)
・株価が安く買いやすい

株価下落は、投資目的的に何も問題ないため、売却する必要性は感じていません。
逆に、将来的に成長や配当金の増配が期待できるため、買い増しを考えています。

 

ポイント 目標確認しよう!投資目的の次に確認したいことが、目標の確認です。
具体例を見てみましょう。

保有したい目標の株式数はどのくらい?
・最終的に貰いたい配当金の金額はいくら?
・配当金を何に使いたいの?

どれだけ株価が下がったとしても、自分自身の目標達成に影響しないのであれば、不安に感じることは無いと思います。逆に、株価下落をチャンスに変えて、目標達成の為に活かすことができれば、ゴールに近づきます。

 

 

 

株価が下落している原因について確認しよう

 

株価下落の原因がわかると、含み損に対する不安な気持ちが少なくなることがあります。

 

逆に原因がわからないと、より強い不安を感じてしまい、突発的な判断(狼狽売りやリスク許容度を超えた買い増し)をしてしまうかもしれません。

 

ポイント① どこまで株価が下がるんだろう?

100%の精度で株価予測はできないですが、大まかな目安は、株価チャートから想定できます。

短期間と長期間のチャートを確認してみましょう。
過去記事でご紹介したチャートです。

★NTTの1年間の株価チャート


★NTTの20年間の株価チャート


1年間で見てみると、今が最安値であることが分かります。今買えば、高値掴みになり辛いタイミングだと思います。

次に20年間のチャートを見てみましょう。今の株価は、2012年や2020年頃と比較すると、高い水準であることがわかります。もしかしたら、2012年の40円前後や、2020年の80円前後まで下がる可能性も考えられます。

株価予測について100%の精度で行うことはできません。ですが、予め、どのくらいまで下がるかを想定しておけば、株式保有や買い増しの時に、不安にならずに済みます。

 

ポイント② NISA口座で保有している場合、持ち続けても大丈夫なの!?

NISA口座の成長投資枠で保有している場合、原則、売却しない方が良いと思います。

NISA口座は、売却時に損失が出た場合、翌年に税金が優遇される損益通算をすることができません。どのような時でも、NISA口座で売却するときは、利益が出るようにしたいです。


投資目的が高配当株投資で、投資期間が長期投資の場合、配当金が貰えることが最大の目的の為、株価が下がったとしても、気にせずNISA口座で保有し続けるで良いと思います。

 

ポイント③ どうしても株価下落で不安に感じる時はどうしよう

投資目的の確認や、株価が下がる原因を調べても、不安に思うかもしれません。その場合は、リスク許容度が高すぎる可能性があります。

・失ってはいけないお金(生活費や使い道が決まっている資金)を投資に回している
信用取引(借金等)で投資をしている
・不安に感じてしまう金額で投資をしている


リスク許容度(投資に使える資金や投資経験、自身の年齢等)は、一人一人異なります。自分自身に合うリスクの取り方で株式投資をしましょう(*^^)v

 

 

 

会社業績や安全性、将来性を確認しよう

 

次に確認したいことは、会社業績や安全性、将来性についてです。

 

株価が下がるには下がるなりの理由があります。それが、外部要因(為替や景気、一定の企業の影響等)か、内部要因(業績不振や倒産リスクが高いこと)かによって、投資判断が異なります。

 

今回は、内部要因である会社業績や安全性、将来性について見てみましょう。

NTTの会社業績や各指標、配当金推移の情報は次の通りです。

 

  2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
売上高 11.9兆円 11.9兆円 12.2兆円 13.1兆円 13.4兆円
営業利益 1.56兆円 1.67兆円 1.77兆円 1.83兆円 1.92兆円
当期純利益 0.86兆円 0.92兆円 1.18兆円 1.21兆円 1.28兆円

 

売上高や営業利益、当期純利益が順調に伸びてきてる♪それにしても金額の桁がすごい!

綺麗な右肩上がりだ。今後も期待大だね

 

  2024年度
自己資本比率 33.3%
ROA 3.72%
ROE 11.17%
営業利益率 13.45%
発行株式数 905億株
時価総額 13.2兆円

 

自己資本比率が低い気がする…

自己資本比率は低いけど、その分時価総額が高いんだ。それについては、下記ポイント①で説明するね!

 

  配当金(円) 増配(円) 配当性向
2010 1.2 - 30.91%
2011 1.2 0 31.16%
2012 1.4 0.2 35.92%
2013 1.6 0.2 37.2%
2014 1.7 0.1 33.4%
2015 1.8 0.1 38%
2016 2.2 0.4 31.4%
2017 2.4 0.2 -
2018 3 0.6 33.3%
2019 3.6 0.6 40.9%
2020 3.8 0.2 41.1%
2021 4.2 0.4 42.3%
2022 4.6 0.4 34.9%
2023 4.8 0.2 34.5%
2024 5.1 0.3 33.8%
2025予 5.2 0.1 -

参考:IR BANK < https://irbank.net/E04430/results >

 

14年連続で増配中だ~♪

株主還元に力を入れていることが伝わるよね。配当性向も高すぎず、とても安定的に増配していると思うよ。これだけ実績があると、来期以降も期待大だ

 

ポイント① 時価総額が日本国内で9位(2024/6/14時点)NTTの時価総額は、現時点で国内9位です。
※以前調べた時(2024/2/2付)は、国内4位でした。

時価総額の高さは、企業価値の高さを意味します。

日本の投資家だけでなく、海外投資家からも、安全性や信頼性が高く評価され、投資先として選ばれる可能性が高くなります。

自己資本比率(安全性)が低かったとしても、そのことが必ずしもマイナスにはならず、時価総額の高さが担保になり、安心して長期保有の対象になり得ます。

 

ポイント② 配当利回りは上昇中!配当金は14期連続増配株価が下がり続けた為、配当利回り3.55%に上昇しました。
※2024/6/14時点の終値146.5円での配当利回りです

また、NTTの株主還元は、とても魅力的です。14期連続増配予想となっています。

高配当株投資家にとって、将来的に企業成長に伴い配当金が増配していくことを望んでいます。NTTはIOWN構想等、これから成長が期待でき、増配もしていくと思いますので、将来性は高いと思います。

出典:IRプレゼンテーション <https://group.ntt/jp/ir/library/material/>

 

 

 

NTTの株価下落について、私が思うこと

 

絶好の買い増しチャンス!


今のNTTの株価について、「買い増しチャンス!」と思っています。

 

今年1月から3月の株価推移は、180円から190円程の株価となっており、株価が高く買い辛いと感じていました。ですが、直近の本決算(5/10)以降、少しずつ株価が下がり続け、6/14の終値で146.5円まで下がりました。


私自身、既にNISA口座で多くの株式数を保有していて、含み損になっていますが、投資目的が「長期的に配当金を貰い続けること」で、保有したい株式数や貰いたい配当額の目標は達成していない為、株価下落時に買い増しして、目標達成を狙いたいと思っています。

 

少しずつ買い増しする


どのような感じで買い増しするのかについて、正直難しいです。というのも、正確な株価予測が出来ないからです。

私は、買い増しする時は、少しずつ時間をかけて行い、ナンピン買いする時は、毎日少しずつ行うことが多いです。

ポイント① 一括して買うのと、少しずつ買い増しする方法について株価に関わらず、株式を買い増しする時は、一括して買う方法と、少しずつ買い増しする方法の二つがあります。これらの方法は、とても奥が深く、正解は無いと思います。
※株価予測ができない為、正解はわかりません。

例:今のNTTの株価146.5円について、今後、次のいずれかに推移すると思います。

1.更に下がり続ける(例:60円~100円)
2.現状とあまり変わらない株価で推移する(145円~160円の間)
3.株価が反発して上昇し続ける(180円以上)

今の段階で、どのように株価が推移するのか分かりません。
もし、次のAやBのように株式を買った場合、上記3つの株価推移に当てはめるとどうなるのでしょうか。

A.一括投資をする(投資できる分を今の株価146.5円で購入する)
B.少しずつ時間をかけて小額投資する(毎日少しずつ買い増ししていく)
※私はこのBのやり方で買い増しします

結果は、次の通りになります。

1.更に株価が下がり続ける(例:60円~100円)
→A.購入できる株数が少なくなる(デメリット:少し待てば良かった。含み損が大きくなる)
→B.購入株数が比較的多くなる

2.現状とあまり変わらない株価で推移する(145円~160円の間)
→A.タイミングによっては、安い株価で沢山買えるし、逆に高値掴みにもなり得る
→B.購入するタイミングに関わらず、買付価格が平均化される

3.株価が反発して上昇し続ける(180円以上)
→A.一番良いタイミングで買える
→B.買うタイミングを逃す(デメリット:機会損失になる。もっと買っておけば良かった)

どの買い方が正解なのか、誰にもわかりません。自分自身が何を重視するのか、判断することが求められます。

 

ポイント② 株価下落時に行うナンピン買いは、どのようにするのがお得なの?ナンピン買いとは、保有している銘柄の株価が下がったときに、さらに買い増しをして平均購入単価を下げること」です。つまり、株価が下がり続けている保有株を買い増ししていくことです。

高配当株投資は、なるべく株価が安い時に買い増しをすることで取得利回りを高めつつ、株式数を増やしていくのが重要です。
※配当金を効率的に増やす方法の一つです

ですが、ナンピン買いには、いくつかやり方があります。

例えば、次の二つの方法があります。

1.毎日、自分で決めた株数を買い続ける
2.一定の株価※まで下がったら、まとめて買う
※今の株価の10%下がった時等

どちらもナンピン買いですが、どっちがお得かについては、わかりません。その時の相場感や、株価推移によって、結果が変わってしまいます。
※突然株価が急騰した場合は、2の一定の株価まで下がらないことがあります

私は上記1のやり方でナンピン買いをすることが多いです。

メリットは、少しずつ買い増しするため、取得単価は平均化されます。
デメリットは、突然株価が上昇したら、その分買うことができないため、機会損失になります。

どちらの方法が良いのかは、一人一人違うと思いますので、ぜひ自分に合った方法でナンピン買いしましょう♪

 

自分自身で投資判断を決める

 

SNSやネットニュースで、NTTの株価下落について取り上げられているのを確認しました。その中には、「早めに売らないと…」や「まだまだ下がるかも」、「買い増しチャンス!」等、様々な意見を見ました。

これらの意見について、あくまで参考程度にして、最後は自分自身で判断することがとても大事です。


理由:様々な情報について、正解と誤りを判断するのが難しいから

SNSやネットニュースの情報が100%正しいのかについて、誰にもわかりません。その情報を信じて投資判断してしまうと、思わぬ結果になってしまうかもしれません。

自分自身で投資判断をすることで株式投資の経験値が増えて、今後に活かすことができます。


自分自身で会社業績を分析し、会社の取り組みや将来性を信じているのであれば、周囲の人たちと考え方が違っていたとしても、我が道を行くことも大事だと思います。

 

ポイント!我が道を行くことも大切  投資の格言『人の行く裏に道あり花の山』が時として重要になります。

投資について様々な考え方があります。そのため、人と違うことをすることが必要になる時があります。

例えば、売却益を狙う投資目的かつ、短期間の投資期間の場合は、高配当株投資かつ、長期投資のやり方とは異なります。

自分自身の分析を信じて、投資判断することが大切になります。

 

 

 

 

おわりに

 

本記事をご覧いただき、ありがとうございます♪


今後、NTTの株価がどのようになるのかわかりません。ですが、本来の投資目的と異なる判断をしないようにしたいです。

本記事でご紹介したことが皆様の投資判断の一つになれたら、嬉しいです(*^^)v