はじめに
こんにちは!うさたんです♪
うさたんは、株を買う時、何を基準にして買ってるのかな?
うーんとね、高配当株が欲しいから、いつも配当利回りランキングの上位になってるのを選んでる!(`・ω・´)キリッ
そ、そうなんだ!できれば企業分析、例えば、過去の業績を調べてから買うのがお勧めだよ。どうやって調べるか教えるね!
過去の業績!?難しそうだけど、頑張って覚える!
株を買う時、次のような悩みはないでしょうか。
・企業分析は大事だと思うけど、どうやって調べればいいんだろう?
・過去の企業分析は、どこで資料を探せばいいの?
株式投資を始めたばかりの頃は、企業分析について、よくわからないと思います。私も、投資を始めた当初は全然わからず、配当利回りランキングや投資雑誌で取り上げられていた株を買ってました(;^_^A
そんな私ですが、今は企業分析を通じて、株を購入しています。株を買う時、「なぜその株を買いたいのか?」という理由を考えることが大事だと思っています。その理由付けの一つとして過去の業績を確認しています。
※自分なりの理由(買いたいと思う根拠)があることで、「投資はギャンブルではない」と思います。失敗しても次の成長に繋がります♪
本記事では、高配当株を買う時に確認したい過去数年間分の業績の分析方法について、簡単にご紹介します。本記事をご覧いただいている皆様が、企業分析する時のヒントになったら、嬉しいです(*^^)v
分析に役立つサイト「IR BANK」を利用しよう
過去の企業データは、各企業の公式HPのIR情報から調べるんだね!
それも一つの手だけど、IR BANKを使うのが便利だよ♪誰でも無料で過去数年分のデータを閲覧できるんだ。
知らなかった!さっそく見てみる!
各企業の売上高や当期純利益等のデータは、IR BANKで無料で閲覧できます。
IR BANKの公式HPは下記リンクです。
では、IR BANKで企業の過去業績を閲覧するにはどうすれば良いのでしょうか。企業の過去分析のページに進む方法について、ご紹介します。
IR BANKの利用方法
1.IR BANKのHPに接続しよう
公式HPのURLから接続します。接続後、下記画像のIR BANKのHPが表示されます。
※下記画像は、2024年1月20日付の為、閲覧する時期により、表示内容が変わる可能性があります。
2.検索欄に証券コードや企業名を入力し、検索しよう
左上の赤枠の欄「証券コード、社名」に、閲覧したい企業のコードや社名を入力します。入力後、青枠の「虫眼鏡マーク」をクリックします。
3.検索して表示された、証券コードや、企業名をクリックしよう
検索した企業のページが表示されます。赤枠の「IR」か「銘柄TOP」に表示されている、いずれかの赤丸をクリックします(どちらでも大丈夫です)。
4.「決算」をクリックしよう
株式情報のページに移ります。左側にある赤枠「決算」をクリックします。
5.確認したい過去業績のページを表示できました。
このページに表示されている各指標を確認していきます。
確認したい7つの指標
過去業績で確認したい指標について、ご紹介します。
高配当株投資では、どのような株式を買うのが望ましいのでしょうか。
私が買いたいと思う理想的な高配当株は、次の3つの条件に当てはまることです。
条件2.毎年配当金が増配する
条件3.安全性が高く、倒産リスクが低い
高配当株を買う時は、この条件に合う株を分析を通じて見つけたいです。IR BANKで過去業績を確認すると、このような条件の企業を見つけることができます。
具体的には、次の7つの指標を確認します。
各指標で見るべきポイント(エイトレッドでご紹介します)
本章では、確認したい7つの指標のポイントについて、ご紹介します♪
具体的な企業として、以前ご紹介したエイトレッド(3969)を例にご説明します。株主優待もありますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います( *´艸`)
売上高
※売上高は、銘柄によって、営業収益と表記されることがありますが、同じ意味です。
売上高を見ることで、自社サービスや自社商品のニーズや付加価値を確認できます。
ニーズが高ければ、リピーターがついたり、宣伝を少なくしても、売れることが多いです。また、付加価値が高いと、より高い売値で販売が可能です。
エイトレッドの売上高を見てみましょう。
エイトレッドの売上高は、2012年から2024年(予想)の13年間で、右肩上がりで増加していることがわかります。正直申し分ない位理想的な売上高です。ニーズや付加価値が高いからこその結果だと思います。
ROE(自己資本利益率)
ROEは、多くの投資家が注目している指標の一つです。また、日本の投資家のみならず、海外の投資家も重要視している指標です。ROEが高いほど、株主が出資したお金を効率的に使い、利益を出していることがわかります。
2015年から2024年(予想)までの10年間で、比較的高い割合になっているのがわかります。10年間の平均は約16%程で、2024年(予想)は17.55%となっており、非常に高いことがわかります。
ROA(総資産利益率)
ROAは、私自身、とても重要視している指標です。
理由は、ROAを確認することで、企業が設備投資を活かしているのか、そして利益はどのくらいまで増益できるのかを確認できるからです。
企業が利益を出す流れについてご説明します。
【1年目】
企業が設備投資をして資産を投入し、その資産を利用して売上を立てる。
そして、企業努力によるコストカットし、営業利益が伸び、最終的な利益である当期純利益が伸びる。
※設備投資をした資産は、廃棄するまで使い続けるのが前提。
【2年目】
2年目も、設備投資をして、その資産で売上、利益を上げる。
※1年目に設備投資した資産も同時に使い、併せて売上と利益を上げる。
【3年目】
3年目も、2年目と同じく設備投資をし、売上、利益を上げる
※1年目と2年目の資産も同時に使い、併せて売上と利益を上げる。
(以下繰り返し)
上記より、設備投資をすればするほど、売上と利益が高まることが分かります。この時の資産と利益の効率性を確認できる割合が、ROAです。
2012年から2024年(予想)の13年間を見たところ、比較的高い割合になっていると思います。13年間の平均は約12.5%で、2024年(予想)は14.03%と、非常に高くなっています。引き続き、利益増益になると期待できます。
営業利益率
営業利益率が高いのは、企業努力により無駄がないことがわかります。
「売上から営業利益が算出するまでの流れ」についてイメージし辛いと思います。私が上記の流れについてイメージしていることをご紹介します。
※かなり大雑把なイメージなのでご了承ください(;^_^A
企業努力=水(売上)を受け止めるための「穴あきバケツ」を補修すること
営業利益=水(売上)を補修済みバケツで受け止めた水の総量のこと
営業利益率=蛇口から出てくる水と、バケツに入っている水の割合を確認できる
上記の通り、企業努力によって補修(必要最低限の経費)を行う事で、売上から、高い営業利益が出せるようになります。
エイトレッドの営業利益率を見てみましょう。
2015年から2024年(予想)の10年間で、高い割合を維持しています。
10年間の平均が37%で、2023年度は46.1%と、非常に高いことがわかります。
このことから、企業努力により、高い売上高に対して、必要最小限の経費で営業利益を出していることがわかります。これが長期的に続くのであれば、今後も大きな利益を期待できると思います。
自己資本比率
自己資本比率では、企業の資産に対する、純資産(自由に使えるお金)の割合を表します。
自己資本比率のイメージは次の図の通りです♪
図の純資産である緑枠は、返済不要な自由に使えるお金です。この緑枠を、負債の青枠と純資産の緑枠の合計と比較することで、安全性を図ることが出来ます。
2012年から2023年の12年間で、比較的高い割合になっています。12年間の平均は72%となっており、2023年度は80.1%と高いです。上記の図でいうと、緑枠が大きいと言えます。
安全性が高いため、将来的に倒産リスクは低いです。安心して長期投資できると思います。
営業キャッシュ・フロー
営業キャッシュ・フローは、高ければ高いほど良いです。不測の事態で現金が必要になった際、すぐに用意できる現金があれば、安心です。
2015年から2023年の9年間を見てみると、過去一度もマイナスになっていないことが分かります。
もし不測の事態が発生しても、持っている現金が多いため、対処できると思います。
このことから、安全性が高いと判断できます。
一株配当
高配当株投資で最も見るべき配当に関するデータです。
IR BANKの一株配当では、過去の配当金履歴を一覧で確認できます。見るべきところは、過去から現在まで、配当金の増配有無です。
エイトレッドの一株配当を見てみましょう。
2013年から2024年の12年間を見てみると、2017年から2024年まで、連続増配していることがわかります。
過去の連続増配が、必ず将来も続くかはわかりません。ただ、株主還元に力を入れていることがわかりますので、今後も増配を期待できます。
おわりに
過去分析は、企業の強みを知ることができ、また、過去の業績が良い場合、将来も同じく良い可能性があるので、とても重要です。各企業の株式を買う前に、ぜひ過去の業績について分析しましょう。
最後に、本記事をまとめたいと思います。
・IR BANKで次の7つの指標を確認してみよう
1.売上高 →年々増加しているかを確認しよう
2.ROE →過去から現在まで、高い割合を維持しているか確認しよう
3.ROA →過去から現在まで、高い割合を維持しているか確認しよう
4.営業利益率 →過去から現在まで、高い割合を維持しているか確認しよう
5.自己資本比率 →過去から現在まで、40%以上になっているか確認しよう
6.営業キャッシュ・フロー →過去から現在まで、現金がプラスになっているか確認しよう。
7.一株配当 →過去から現在まで、配当金が増配しているか確認しよう
関連記事